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西武・プリンスホテルズワールドワイド、「エースホテル」運営のAGI株式取得によりグローバル展開を加速

今後10年で250ホテル体制目指す

2025年9月16日 発表
西武・プリンスホテルズワールドワイド、Ace Group International LLCを子会社化でグローバル展開を加速

 西武・プリンスホテルズワールドワイドは9月16日、東京プリンスホテルで記者会見を開き、米国発のライフスタイルホテルブランド「エースホテル」を運営するAce Group International LLCおよび同社の子会社などの全株式を取得し、子会社化すると発表した。2025年9月中に手続き完了を見込んでいる。

 登壇した西武ホールディングス 代表取締役会長兼CEO 後藤高志氏は、AGI株式取得の目的について「エースホテルの確立された世界観やカルチャーを最大限に尊重しながら、グローバル競争力の強化を企図したもの」と説明。

 現在、SPWは国内60ホテル・海外9エリア26ホテル、AGIは国内1ホテル(エースホテル京都)・海外4エリア7ホテルを展開。SPWが展開する国内外10ブランドにエースホテルが加わることにより、ブランドラインアップがさらに充実。開発エリアにおいては、SPWは日本国内に・東南アジア・オーストラリア・中東で、エースホテルは北米・アメリカ大陸・ヨーロッパで出店経験や開発ノウハウを有しており、これを相互補完し合うことで拠点拡大を加速させていくという。

株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド 代表取締役会長兼CEO 後藤高志氏。エースホテルを選んだ理由は「その土地の歴史、文化を尊重したホテルづくりを互いに創業以来やってきた。その理念が合致した」

 なお、今後開業を予定しているホテルは計7ホテル。国内では「福岡プリンスホテル ももち浜」(2026年3月17日、229室)、「エースホテル福岡」(2027年、192室)。海外ではベトナムの「プリンスホテルダナン」(2025年10月、164室)、ジャカルタの「パークレジス バイ プリンスメンテン」(2025年、132室)、タイの「ザ・プリンスアカトキリバーサイドバンコク」(2026年度以降、255室)と「タイ・バンコクにおけるオフィス・ホテルの大規模複合開発プロジェクト」(2029年度、約200室)、エジプト・アラブ共和国の「パーク プロキシー エル ハヤット シャルム」(2026年度以降、194室)。

Ace Group International LLC会長 Brad Wilson氏
Ace Group International LLC CEO Chris Penn氏
株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド 代表取締役社長 社長執行役員 金田佳季氏
西武・プリンスホテルズワールドワイドが国内外に展開するホテル(2025年8月時点)
2035年までに250ホテル体制に拡大。日本発のグローバルチェーンを目指す
Ace Group International LLCの株式取得概要
西武・プリンスホテルズワールドワイドとエースホテルの合計出店数は現在94ホテル
今後の主な開業予定ホテルはベトナム、インドネシア、タイ、福岡など
250ホテル体制に向けた出店計画
ライフスタイルブランド補完により出店機会を拡大し、開発エリアを相互補完することで拠点拡大を加速させる