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石井啓一国交大臣、高橋はるみ道知事が出席した新函館北斗駅の北海道新幹線開業式
「開業はゴールではなく、新たな交流のスタート」と、JR北海道 島田修社長
(2016/3/26 16:28)
- 2016年3月26日 開業
JR北海道(北海道旅客鉄道)は3月26日、北海道新幹線の新函館北斗駅で開業式典を開催した。式典には、国土交通大臣 石井啓一氏や、JR北海道 代表取締役社長 島田修氏、北海道知事 高橋はるみ氏らが出席し、祝辞を述べるとともに北海道新幹線への期待を語った。
主催者としてJR北海道 代表取締役社長 島田修氏が挨拶。「北海道民の長年の夢である北海道新幹線が開業を迎えようとしております。一度は整備新幹線計画の凍結により遠のきましたが、多くの方々の熱意により開業を迎えることができました。開業はゴールではなく、これからが新たな交流のスタートです。北海道観光をする多くのお客さまにご利用いただくことや、また東北地域との交流拡大、外国人観光客の増加など、北海道新幹線の効果を沿線の皆さまに実感していただけるように安全運行を最大限に心がけながら努めて参りたいと思います」と述べた。
国土交通省 大臣 石井啓一氏は、「北海道新幹線が開業を迎えることができたのは、北海道新幹線の整備・促進に関わった関係各位のご尽力の賜です。1973年に計画が決定されて以来、40年近くを経て、ついに東京駅からこの北の大地である新函館北斗駅まで新幹線が繋がることになりました。北海道新幹線により、沿線地域での企業立地の活発化や生活圏の拡大、地域の振興や経済の活性化に大きな効果がもたらされることが期待されます。特にこの函館近隣の地域は、函館山からの夜景や五稜郭、大沼国定公園など観光資源が豊富であり、この地域の観光客の増加により北海道全体の観光の活性化を期待しております。国土交通省といたしましては、引き続き北海道新幹線の札幌駅までの延伸を進めて参ります。北海道新幹線が、JR北海道により安全に運行され、永く利用者に愛される鉄道となることを期待いたします」と語った。
地元を代表して挨拶したのは北海道知事 高橋はるみ氏。「いよいよ、私たちが待ちに待った北海道新幹線の1番列車の出発を迎えようとしています。北海道も新幹線時代の幕開けとなります。私たち道民はこの夢の乗物である新幹線を最大限に活用し、北海道のすみずみまで地域の活性化にしっかり取り組んでいかなければなりません。我々にとって新たな挑戦の始まりです。次は札幌駅までの延伸です。札幌駅までの延伸に向けて皆様方のお力添えをいただき、しっかり頑張って行きたいと思います」と述べた。
式典では、地元の北斗市立大野中学校の吹奏楽部が「明日があるさ」と「THE GALAXY EXPRESS 999」を演奏し、華を添えた。