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青函圏観光都市会議、「青函圏周遊博」のオープニングセレモニー。石原良純氏がアンバサダー就任

2016年4月8日 実施

 青函圏観光都市会議は2016年4月8日から2017年2月28日までの間、青森市と弘前市、八戸市、函館市の青函圏における交流人口の拡大を目的に、「青函圏周遊博 ~ぐっとくる旅 青森・弘前・八戸・函館~」を実施する。4つの市の魅力を伝えるガイドブックの配布や、それぞれの地域の飲食店が連携したオリジナルメニューの開発やスタンプラリー、クーポン企画などが予定されている。

 このキャンペーンの開始にあたり、青函圏観光都市会議は東京で発表会を実施した。アンバサダーに就任した石原良純氏は、「いよいよ北海道新幹線が函館まで開業しました。函館と首都圏を線で結ぶだけでなく、函館、青森、弘前、八戸の各都市を面として周遊してグッとくる旅を体験していただくいい機会になります」と挨拶した。

青函圏周遊博アンバサダーの石原良純氏

 そして「北海道新幹線は函館、木古内、奥津軽いまべつ、新青森、七戸十和田、八戸といった駅がありますが、そこを起点に、下北半島、津軽半島をぐるっとまわる、あるいは青い森鉄道や道南いさりび鉄道に乗ったり、函館本線に乗って札幌に向かったりしてもいい。(行動範囲を)点から線、面と広げて、青函圏の魅力を知ってもらえれば幸いです」と話した。

 続けて、青森市と弘前市、八戸市、函館市の各市長が登壇して挨拶した。

 まず青森市の鹿内博市長は「青森市は1年を通して楽しめる街。春は弘前の桜を見ながら、AOMORI春フェスティバルを楽しんでいただく。そして夏は青森ねぶた祭、秋は八甲田山の紅葉、冬は八甲田山の樹氷やスキーがあります。青森にお越しいただき、青函4市を巡る旅を楽しんでほしい」と呼びかけた。

 弘前市の葛西憲之市長は「弘前の観光は弘前さくらまつりから始まります。今年の弘前の桜は平年より1週間早い。4月23日から弘前さくら祭を開催するが、4月16日から祭の体制に入り、5月5日までの20日間を桜で埋め尽くします。弘前には50種類2600本の桜があり、早咲きから遅咲きまで揃っているので、安心してお出かけいただきたい」と述べた。

 八戸市の小林眞市長は「八戸はこれまで観光に重点を置いていなかった。水産都市としては日本有数で仕事で来る人はいっぱいいるが、観光客は少ない。ただ、夜の街は充実しているし、魚の種類も豊富。流通にのらないものがいっぱいある。平ガニは世界で一番うまいカニですが、皆さん食べたことがないと思います。もし食べたかったら、ぜひ八戸に来てください」と魅力を語った。

「昔は上野発の夜行列車で青森まで12時間、青函連絡船で4時間、合わせて16時間かかっていたが、北海道新幹線で4時間で函館に行けるようになった」と、北海道新幹線開通のメリットについてまず語ったのは函館市の工藤壽樹市長だ。さらに「函館の桜の開花予想は4月26日で、ゴールデンウィークはちょうど桜が満開になります。五稜郭の壮観な桜を見ていただきたい。五稜郭タワーに登れば、100mの高さから眼下に公園全体と桜を見渡すことができる。感動していただけること間違いなしだと思っています」とアピールした。

青森県青森市の鹿内博市長
青森県弘前市の葛西憲之市長
青森県八戸市の小林眞市長
北海道函館市の工藤壽樹市長

 その後、各市のミスや観光課の職員がそれぞれの市の見どころなどをプレゼンテーションした。

2015年ミスねぶたの市川知実さんと青森市観光キャラクターのハネトン
青森市で開催される、青森ねぷた祭。8月2日から7日までで、最終日には青森花火大会も行なわれる
青森第2岸壁では、青森市青函連絡船として23年7カ月にわたって運航された八甲田丸の船内を見学できる
総ヒバ造りの千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉。このほか青森市内には浅虫温泉もある
市場で売っている海産物を“のっけて”食べられるのっけ丼や郷土料理の貝焼き味噌など、食も青森市の魅力
弘前城ミス桜の会津夏希さんと弘前城築城400年祭のマスコットキャラクターたか丸くん
弘前公園で行なわれる「弘前さくらまつり」。およそ200の出店が軒を重ね、名物の生姜味噌おでんなどが食べられる
8月1日から7日にかけて行なわれる、弘前ねぷたまつり。大小約80台のねぷたが参加する
秋に開催される、弘前城菊と紅葉まつり。桜の木の紅葉も見どころだという
2月中旬には弘前城雪灯籠まつりが行なわれる。200基におよぶ灯籠や雪像、ミニかまくらなどを楽しめる
八戸市観光課の職員の方と八戸市マスコットキャラクターのこかぶくん
八戸市の見どころとして紹介された、館鼻岸壁朝市。毎週日曜日に開催され、毎回2万人の人手でにぎわう
波打ち際まで広がる天然芝、岩礁地帯、砂浜などが楽しめる種差海岸は三陸復興国立公園に指定されている
秋には市内の横町をシアターに見立てて演劇やダンスが行なわれる「酔っぱらいに愛を」と題したイベントも開催
八戸せんべい汁や八戸前沖さばなど、八戸市ではさまざまな郷土料理を楽しめる
ミスはこだての稲村舞さんと函館市のご当地キャラクターのイカ-ル星人
五稜郭公園の桜。ゴールデンウィークの時期に満開の桜が楽しめ、毎年多くの市民でにぎわう
道新花火大会や市民参加パレード、イカ踊りなどで盛り上がるという函館港まつり
函館と道南のほか、東北6県や東京、大阪、名古屋など、さまざまな地域の食べ物を集めて開催されるはこだてグルメサーカス
赤レンガ倉庫が並ぶベイエリアで毎年行なわれている、はこだてクリスマスファンタジー。花火も打ち上げられる

(川添貴生)