ニュース
JR北海道とJR東日本、NRE、北海道新幹線のグランクラスのサービスを発表
上り列車では北海道と東北の食材を使った和軽食を提供
(2016/1/27 18:12)
- 2016年1月27日 発表
JR北海道(北海道旅客鉄道)とJR東日本(東日本旅客鉄道)、NRE(日本レストランエンタプライズ)は1月27日、3月26日に開業する北海道新幹線で展開するファーストクラス「グランクラス」のサービスについて発表を行なった。その発表会の模様をレポートする。
グランクラスは、2011年3月5日のJR東日本 東北新幹線でのE5系運行開始と同時にサービスを開始。グリーン車よりもサービスランクの高い“鉄道のファーストクラス”として、専任のアテンダントによる軽食、アルコール、ソフトドリンク、アメニティ、新聞、雑誌の提供といったサービスが行なわれている。また、座面幅やシートピッチも新幹線としては最大級の広さを持つ。列車によってアテンダントによるサービスを行なわない場合もあり、その場合は“シートのみ”としてフルサービス時より安価に利用できる。
2015年3月14日の北陸新幹線の開業に伴い、E7系/W7系にもグランクラスは導入されており、さらに北海道新幹線はE5系と同じ仕様のH5系で運用が行なわれるため、東北新幹線と同様にグランクラスのサービスが提供される。グランクラスのサービスを実施するのは、JR東日本、JR西日本(西日本旅客鉄道)に続きJR北海道で3社目となる。
グランクラスの乗車料金は、東京駅~新函館北斗駅間で3万8280円、仙台駅~新函館北斗駅間で3万1870円。仙台駅~新函館北斗駅間では、“シートのみ”の列車が設定されており、料金は2万7770円。北海道新幹線のH5系は、開業時の総数が4編成のため、東京駅~新函館北斗駅間の列車運用はE5系とH5系が共通で使用される。E5系とH5系は外観の帯の色と床面の絨毯など一部のインテリアが異なる以外は共通仕様となっており、グランクラスのシートも同じものが採用されている。
北海道新幹線のグランクラスのサービスは、専任アテンダントの雇用や研修、メニューの提供など、NREが一括して担当しており、こちらも東北新幹線と共通のサービスとなる。専任アテンダントは、1列車につき1~2名でサービスを行なう。北海道新幹線の開業に伴い、東北新幹線のグランクラスのメニューもリニューアルされ、北海道新幹線と同じものが提供される。食事の提供メニューは、四半期に1度、1年に4回ほど変更される見込み。
冒頭で、JR北海道 鉄道事業本部 営業部長 萩原国彦氏は、グランクラスのサービスについて「いよいよ、我々北海道民の悲願である、北海道新幹線の開業日まで60日を切るところまで参りました。JR北海道は、JR東日本やNREと調整を重ねながら準備を進めて参りました。開業は万全の体制で迎えたいと考えております。東北新幹線と北陸新幹線で展開しているグランクラスのサービスを北海道新幹線でも導入いたします。専任のアテンダントによるサービスで、お客様ひとりひとりのニーズに応えたいと思います。提供するメニューは東北・北海道新幹線の沿線の縁のものを取り入れ季節感をイメージしたものとなっています。ほかにも、アニメティや新聞なども揃えておりますので、お客様におくつろぎいただきたいと思っております」と述べた。
次にグランクラスのサービスを担当する日本レストランエンタプライズ 執行役員 高橋園子氏はメニューの内容紹介のほか「グランクラスの車内では、NREの専任アテンダントが軽食、飲み物、アメニティのサービスを行ないます。ご利用されるみなさまに、メニューを通じて首都圏と東北、北海道が1つにつながるんだという楽しさを感じいただければと思います。軽食のメニューは季節ごとに4回更新をする予定です」と述べた。
北海道新幹線のグランクラスで提供されるメニューとしては、和軽食か洋軽食のどちらか1つと、おつまみ・茶菓子を1つ。アルコールと、ソフトドリンクはフリードリンクとなっている。提供される具体的なメニューは下記のとおり。アメニティは、ブランケット、スリッパ、アイマスク、靴べらのほか、新聞、雑誌を提供する。
和軽食
下り列車(東京駅発の列車):鰆西京焼、煮物、巻き湯葉(栃木県)、玉子焼き(東京都・築地)など。
上り列車(新函館北斗駅、新青森駅、仙台駅発の列車):北海道産鶏肉の塩焼き、笹かまぼこ(宮城県)、ニシンの山椒煮(福島県)、三陸産わかめ煮(岩手県)、北海道産ジャガイモの春あんかけなど。
アルコール
ビール「サッポロクラシック」(3月26日から4週間限定)/「プレミアムモルツ」、日本酒「金滴 純米吟醸 」、赤ワイン「井筒ワイン」、白ワイン「五一ワイン」、スパークリングアルコール「アオモリシードル」