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ツインリンクもてぎ、オートキャンプ場をリニューアル。「森と星空のキャンプヴィレッジ」オープン

4月3日まで、春休みイベントも開催

2016年3月19日 リニューアルオープン

 モビリティランドが運営するツインリンクもてぎは3月19日、「HELLO WOOD'S オートキャンプ場」のエリアを拡張し、「森と星空のキャンプヴィレッジ」としてリニューアルオープンした。

 2015年11月下旬に駐車場だったスペースのリニューアル工事を開始し、グランピングを楽しめるセットアップサイトを10サイト、オートキャンプを楽しめるグリーンサイトを10サイト、合計20サイトを新設した。また、リニューアルオープンに合わせて、ログキャビンの内外装もすべて新しくしている。

 グランピングとは、グラマラスとキャンピングからの造語で、ぜいたくなキャンプを楽しむというもの。森と星空のキャンプヴィレッジは「ファミリーグランピング」をコンセプトとして開発された。ファミリーグランピングという概念はまだなく、森と星空のキャンプヴィレッジがその指標となっていきたいという。

森と星空のキャンプヴィレッジの入口
新設されたセットアップサイトとグリーンサイト

 セットアップサイトは、10×10mの区画にウッドデッキ、セットアップ済みグランピングテントの仕様。駐車スペースはクルマ1台分でバイクなら2台駐輪が可能。20A/2口の電源が2カ所。セミダブルベッド×2、ソファ(ダブル×1、シングル×1)、テーブル、冷蔵庫、湯沸かしケトル、照明、ラグマットなどの調度品が備えられている。基本定員は4名、2名以上から使用可能。2つのエアベッド、夏季にはサーキュレーター、冬季は電気カーペットが用意される。

 グリーンサイトは、1区画10×10mの芝生に自由なスタイルでキャンプを楽しめる。駐車スペースは1台分、20A×2の電源などはセットアップサイトと同様。テントは持ち込みか、有料のレンタルとなる。

 今回新設されたセットアップサイト、グリーンサイトがあるエリアの中心には、大型のファイヤーピットを備え、火を中心にキャンプに訪れた人々が集うスペースが作られている。住宅同様の広いシンクを備えた炊事棟は、星空観察や安眠を妨げない手元スポット照明。炊事棟にあるトイレは、男性用、女性用に加え、小さな子供でも安心して使えるファミリートイレも備える。夜には、スタッフが望遠鏡と双眼鏡を用意し、一緒に星空の観望体験も実施する。

 森と星空のキャンプヴィレッジの開発にあたり、すべてのエリア、建物、食材、調度品、看板に至るまで、エリア全体の世界観にこだわったという。また、すべてのエリアでWi-Fiが使用可能となっている。

セットアップサイトのグランピングテント
タープやテーブルなども準備される
バーベキューグリル
ウッドデッキの上に設置されたテントは定員4名
入口の外と中には、マットが用意される
グランピングテントの室内
セミダブルベッド×2
星をモチーフにしたクッション
ソファとテーブル
ふんわりと高級感あるティシューが使われていた
冷蔵庫やケトル、LEDランタン。畳んであるのはエアーベッド
冬季は、電気カーペットが用意される
室内を照らす星形の照明
大人4名でも充分な広さ
夏季には役立つメッシュの入口
20A電源は、2カ所×2口ある
テントを離れるときや夜間にも安心の入口ファスナー用ロックも用意される
車1台分の駐車スペース
グリーンサイトは10m×10mの芝生スペース
グリーンサイト用の電源も20A×2
新設エリアにある炊事棟
広々とした使いやすいシンク
炊事棟の裏はトイレになっている
男子用トイレ
ファミリー用トイレ
女性用トイレ
エリア中心に設けられた大型のファイヤーピット
天気のよい日には、ハンモックスタンドも用意される
夜はが天体望遠鏡や双眼鏡が用意され、星空観察もできる
Wi-Fiアンテナが各所に接され、全域で利用できる
森と星空のキャンプヴィレッジ用の駐車場
看板も含め、エリア全体の世界観にこだわったという
自然に囲まれたホテルに続く道
キャンプヴィレッジ周辺の道は、ウッドチップが敷き詰められている

 セットアップサイト、グリーンサイトでは素泊まりのベーシックプランもあるが、バーベキュー付きの限定プランに力を入れている。「BBQ付」らくらくプランと、「BBQ付」チャレンジプランは、ホテルツインリンクのシェフにより厳選した食材が用意される。

 キャンプヴィレッジの村長でもあるパーク運営課の仲山将弘氏は、「アウトドアというとバーベキュー。しかし、日本のバーベキューは焼肉バーベキューが多い。そこで、かたまりを意識してもらいたい、骨付きの肉にかぶりついてもらいたいとシェフもこだわった。骨付きのウインナーに骨付きのポーク、メインはサーロインステーキ、ティーボーンステーキ。家族でバーベキューを楽しんでもらうため、大振りのカットにした」と、肉料理についてのこだわりを語った。

 肉料理は、塩こしょう以外に、4種類のソースが用意される。ホテルツインリンクで使用しているオリジナルのバーベキューソース、バジルソース、ガーリックバター、イギリス王室にも認めてもらったA1ソースを自由に選んで、いろいろな味を楽しめるようになっている。

 スープやデザートは、季節ごとにメニューが変わる。小さい子供や女性を意識して、家庭ではなかなか食べない、アウトドアでないと食べない内容をチョイスしている。今回は、焼きマシュマロにチョコレートを挟んだデザートが用意される。

 チャレンジプランは、通常のバーベキューのようにセッティングや火起こし、後片付けを自分たちで行なうが、らくらくプランは面倒な作業すべてをスタッフが行ない、ビギナーでも手軽に本格的なバーベキューが楽しめる。バーベキュー付きプランはどちらも夕食がバーベキューで、朝食はホテルツインリンクのレストラン「グリーンベイ」となっている。また、素泊まりを含めてすべてのプランで、ツインリンクもてぎ入場、駐車料が2日間無料、ホテルツインリンク「のぞみの湯」の入浴無料の特典が付く。

バーベキュー付きプランで用意される食材
サーロインステーキ、ティーボーンステーキは、こだわりの大振りカット
「燻製も作れます」と、キャンプヴィレッジ村長の仲山氏
家族で楽しむには、充分なボリュームが提供される
「これからも進化し続ける」と語るツインリンクもてぎ総支配人の抱氏

 ツインリンクもてぎのキャンプ場は、今回新設されたセットアップサイト、グリーンサイトと、従来の木漏れ陽サイト、林間サイト、全棟が新しくなったログキャビンと合わせて、さまざまなキャンプのニーズに応えられる新しいキャンプ場に進化した。モビリティランド取締役 ツインリンクもてぎ総支配人の抱高彦氏は、「またまだ進化し続けるツインリンクもてぎでありたいと思っている」と語る。

 3月19日の森と星空のキャンプヴィレッジのリニューアルオープンに伴い、春休みイベント「遊びつくそう!おもいっきり森フェスタ」が4月7日まで開催される。42ヘクタール(東京ドーム約9個分)の広さの「ハローウッズの森」では、チャレンジングなゾーンが9つ増え、全20種類のアクティビティとなった。また、期間限定で、3才から楽しく遊べる仮設遊具が中央エリアに設置される。中央エントランスでは、栃木県を代表する石材、大谷石の石窯で焼く森のピザ作り体験をはじめとした、ファミリー向けランチメニューのほか、新メニュー、春限定メニューも用意される。

 ツインリンクもてぎは、数多くの貴重な展示品が並ぶ「ホンダコレクションホール」があり、「スーパー耐久シリーズ2016 第1戦 もてぎ5時間耐久レース」、国内ではツインリンクもてぎでしか見ることができないトライアルの世界選手権「2016 FIM トライアル世界選手権 第2戦 ストライダー日本グランプリ」などの開催も控えている。森と星空のキャンプヴィレッジは、手ぶらでキャンプ場にきて、豪華な夕食を楽しめる。モータースポーツファンは、見学や観戦のための宿泊手段としても、有効に使えるだろう。

セットアップサイトの夜の雰囲気。柔らかな明かりが幻想的な世界を作り出す
星空観察を妨げないように、ほんのり照らすフットライト
ウッドチップの小道もライトアップされる
この日は残念ながら月明かりが明るく、星空観察には適さなかった
それでも、夜が更けてくると、次第に星の輝きも増してきた
普通の三脚とズームレンズでも、この程度は撮影できた、Nikon D7200、AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR(焦点距離32mm、F5.6)、5秒、ISO500、Adobe Photoshopによるレタッチ)
森と星空のキャンプヴィレッジの朝
13棟あるログキャビンもすべて、内外装が新しくなった
ログキャビンの近くにある従来の炊事棟
受付やレンタルコーナー、売店などがあるフロントデスク
フロントデスクには自動販売機も設置され、夜間の飲料補給も安心。トイレ、シャワールーム、コインランドリーも完備
森と星空のキャンプヴィレッジで宿泊すると利用できる、ホテルツインリンク「のぞみの湯」
9つのアクティビティが追加された「ハローウッズの森」
1日中見学する人もいるという「ホンダコレクションホール」

(政木 桂)