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ジェットスター、ファミマのFamiポートで航空券の購入を可能に
発表会でCMに出演の桐谷美玲さんと篠川桃音さんが登場
(2015/10/27 18:05)
- 2015年10月27日 開催
ジェットスター・ジャパンは10月27日、東京都内で記者会見を開催し、コンビニエンスストア「ファミリーマート」店頭に設置されているマルチメディア端末「Famiポート」を利用した、ジェットスター・ジャパンの国内線および国際線の航空券予約サービスを2015年11月10日より開始すると発表した。
ジェットスター・ジャパンの航空券は、Webサイトにアクセスして予約し、クレジットカードで決済する、という方法が主となっている。しかし、インターネットにアクセスし予約を行なうという操作が難しく苦手だという高齢者層や、クレジットカードを持っていない学生などの若年層から、利便性を高めてほしいという意見が多かったという。
それに対応するため、ジェットスター・ジャパンでは、コンビニエンスストア店頭に設置されているマルチメディア端末を利用して航空券の予約から購入までが行なえる航空券予約サービスを、国内航空会社としていち早く提供。従来は、「ローソン」および「ミニストップ」に設置されているマルチメディア端末「Loppi」を利用し、航空券の予約や現金での購入が行なえるサービスを、2013年7月より提供していた。そして、今回のファミリーマートとの提携により、全国47都道府県1万1500店舗のファミリーマート店頭に設置されているマルチメディア端末「Famiポート」でも、航空券の予約から現金での決済までが可能となり、利用者の利便性が大きく高まるとしている。
記者会見の冒頭、ファミリーマート代表取締役社長の中山勇氏が登壇し、次のように挨拶した。「我々ファミリーマートは、今年春から新たな中期経営計画を掲げ、“新たなコンビニエンス”を作ろうということを目標にしております。現在コンビニエンスストアは飽和説が語られていますが、我々はまだまだ成長分野と考えております。そして、様々な企業と連携することで、お客様に喜んでもらえるお店を作っていこうというのが我々の理念です。そういったなか、LCC市場でダントツのナンバーワンであるジェットスター・ジャパンと提携しました。非常に心強いパートナーです。11月10日から、Famiポートで航空券の予約、購入ができるサービスをスタートすることで、お客様の利便性がさらに高まると確信しております。コンビニに行くならファミリーマートに行こう、なぜならジェットスター・ジャパンの航空券が買えるから。そう言ってもらえるように頑張りたいと思います」
続いて、ジェットスター・ジャパン 代表取締役会長の片岡優氏が登壇し、今回のファミリーマートとの提携の意義について次のように述べた。「今回のファミリーマートとジェットスター・ジャパンとの提携は、お客様の日頃の生活に利便性をお届けするという点で両者の意見が一致して実現したものです。地域に密着したファミリーマートで、ジェットスター・ジャパンの航空券を予約していただければ、より手軽に、そして時間をかけず、思い立った時に航空券を購入いただけるようになります。また、分かりやすい予約システムの導入、かつ現金での決済手段を用いることで、インターネットが苦手なシニア層やクレジットカードを持たないお客様の利用を見込めます。そして、LCCがより身近なものになるものと考えております。ファミリーマートとの提携により、ジェットスター・ジャパンは電車やバスと同じように気楽にご利用いただける交通機関として、またお客様のライフスタイルに欠かせない航空会社となれるよう、今後も努力してまいります」
Famiポートでの航空券の予約システムでは、分かりやすいタッチUIを用意し、タッチ操作により長くとも5分程度で予約できるという。そして、予約後に発行されたレシートをレジに持って行くことで、現金で決済が可能となる。決済には、現金だけでなく「ファミマTカード」でのクレジットカード決済にも対応しており、その場合にはTポイントも貯められるという。ただし、ファミマTカード以外のクレジットカード決済には対応しない。
Famiポートで行なえる航空券予約サービスは、新規航空券予約(片道または往復)と購入のみとなり、予約の変更や取り消し、追加サービスの購入などはジェットスターコールセンターでの受け付けとなる。1度に予約できる最大人数は12名(幼児2名まで)で、30万円を超える申し込みは行なえない。また、購入は出発時刻の6時間前まで可能となっており、購入時には電話番号とメールアドレスの入力が必要になるとともに、1搭乗1名につき国内線650円、国際線850円の手数料がかかる。
続いて、ジェットスター・ジャパンの今後の事業戦略について、片岡氏より説明が行なわれた。まず、1つめの戦略となるのが、国際線路線の充実。国際線の新規就航路線として、11月27日より成田~台北(桃園)線の就航開始を皮切りに、12月11日に関空(関西国際空港)~台北(桃園)線、12月12日に中部(中部国際空港)~台北(桃園)線を就航させる予定となっており、現在就航している成田~香港線および関空~香港線を加え、国際線が5路線に拡大される。それに合わせ、台北便全3路線で片道990円の台北線新規開設記念特別セールの実施も発表。この特別セールは、10月28日午前10時より販売開始予定となっており、片道990円のセール運賃は300~400席限定、片道2990円のセール運賃は1600~3000席限定で販売される予定。
さらに、2016年春にはフィリピン線の開設を予定していることも新たに発表された。フィリピンの就航地については、今回の記者会見では発表されなかったが、認可され次第発表するとしている。こういった国際線路線の充実により、アジアからのインバウンド需要を吸収するとともに、保有機材の稼働率向上を図っていきたいという。
次に、販売面の強化として、4つの戦略が挙げられた。1つはインターネット販売の強化で、今後予約Webサイトを、よりわかりやすく、扱いやすいものに刷新する計画という。また、旅行代理店経由での販売を強化することで、対面販売やパッケージツアーを重視する顧客の取り込みを増やしたり、コンビニエンスストアでの航空券の予約・販売の拡充、モバイルアプリの利便性を高めるといった施策なども行ない、さらなる利用者の拡大を目指すという。
運賃に関する戦略としては、他社により安い運賃があった場合に、その他社の価格から10%引きの金額と元の金額との差額をクーポンで提供する「最低価格保証」を引き続き提供。加えて、2015年8月より開始されている、設定金額より安いチケットが購入できる場合にメールで知らせる「プライス・ウォッチ」機能、スペシャルセール、ラッキーフライデーセール、ウィークエンドセールなどのセール販売も継続的に提供する計画とのこと。
また、2015年7月よりオプション運賃の内容を見直し、従来まで機内販売のバウチャーを付属していたオプション運賃を、受託手荷物枠を設定した「ちゃっかりPlus」と「しっかりMAX」に変更。この他に、ジェットスターのオリジナルグッズが購入できるジェットスター・オンラインストアの開設や、機内食、機内販売の充実などにより、顧客満足度を高めていきたいという。
最後に、ジェットスター・ジャパンのブランドアンバサダーを務める女優の桐谷美玲さんが登場する新CM2本を公開。記者会見には、CMに登場する桐谷美玲さんと小役モデルの篠川桃音さんも登場し、CM撮影秘話などが披露された。