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香川県、はなまるうどん、ジェットスター・ジャパン3者共同の「本ごしプロジェクト」
限定コラボ商品やプレゼントで香川県の魅力をアピール
(2015/5/28 00:00)
- 2015年5月27日発表
香川県と、香川県発祥の讃岐うどんチェーン「はなまる」、国内LCCの「ジェットスター・ジャパン」の3者は、香川県の魅力を発信し、香川県への観光客増を目指した共同プロジェクト「本ごしプロジェクト」の始動を発表するとともに、東京秋葉原の「はなまるうどん秋葉原昭和通り店」で共同記者会見を開催した。
このプロジェクトは、讃岐うどんに限らず、香川県のさまざまな魅力を発信することで、多くの方に香川県に来てもらうことを目的として実施されるもの。今回の発表会では、香川県へ興味を持ってもらうためのきっかけ作りとして開発された、香川県産の素材を利用したはなまるうどんのコラボレーション商品「オリーブ牛うどん」や、気軽に香川県に足を運んでもらえることを目的として、成田~高松間の航空券がプレゼントされることなどが発表された。
記者会見には、香川県知事の浜田恵造氏、はなまる代表取締役社長の成瀬哲也氏、ジェットスター・ジャパン代表取締役会長の片岡優氏が参加し、それぞれ挨拶を行なった。
まずはじめに香川県知事の浜田恵造氏が登壇し、「香川県は、“うどん県 それだけじゃない香川県”。讃岐うどんだけではない魅力がたくさんあります。その1つが“オリーブ牛”であり、また“アート”にも力を入れています。現代芸術の祭典であります“瀬戸内国際芸術祭”も、3年ぶりに2016年3月から開催されます。そういった魅力のある香川県にぜひお越しいただきたいということで、今回のプロジェクトを始動することになりました」と、今回のプロジェクトの趣旨について説明した。
また、はなまるうどんのコラボレーションメニュー「オリーブ牛うどん」に使用されている「オリーブ牛」についても紹介。オリーブ牛は、オリーブオイルを絞ったあとの実をエサとして与えることで、オレイン酸が多く含まれる上質な牛として育つのではないかと考えた小豆島の酪農家が、研究に研究を重ねて育て上げた牛のこと。香川県のブランド和牛「讃岐牛」と並ぶ新たなブランド和牛として売り出している。
オリーブ牛を使ったうどんとしては、“オリーブ牛肉うどん”があり、そちらは農林水産省開催のコンクールでベスト5に選ばれるとともに、現在イタリアのミラノで開催されている「ミラノ万博」に、和食の多様性を示す代表の1つとして提供されているという。
今回のプロジェクトに合わせて開発された、はなまるうどんの「オリーブ牛うどん」も、浜田県知事は「オリーブ牛と讃岐うどんのコラボとして、非常に贅沢なうどんとなっています」とアピールするとともに、「オリーブ牛や芸術祭以外にも、香川県には見所がたくさんありますので、ぜひお越しください」と締めくくった。
次に、はなまる代表取締役社長の成瀬哲也氏が登壇し、「はなまるは、今から15年前(2000年)に香川県で生まれました。その当時、セルフサービスのうどん屋は全国にほとんどありませんでしたが、現在では我々を含めて1100店以上のお店があります。香川のうどん屋さんとも力を合わせてここまで讃岐うどんを広めてまいりましたが、我々はチェーンとして初めて全国に讃岐うどんを広めたということで、強い自負を持っております。そんな我々ですが、かねてより讃岐で生まれたこともあって、なにか恩返しができないかと考えていましたので、今回のプロジェクトにお声をおかけ頂いて非常に感謝しております」と挨拶。
また、今回のプロジェクトに合わせて提供されるコラボレーションメニューのオリーブ牛うどんについても説明。オリーブ牛うどんは、ざるうどんの上に煮込んだオリーブ牛を乗せ、香川県産のオリーブオイルを混ぜた温かいつけ出汁とともに提供される。
うどんのつけ添えとしては、オリーブと、ジェットスターの象徴でもあるオレンジの星をイメージし、星型にくり抜いたにんじんが添えられる。また、今回のコラボレーションだけでではなく、夏に“讃岐うどん未来プロジェクト”として、新たに大きなプロジェクトも始動させる予定とのことで、そちらにも期待して欲しいという。
最後に登壇した、ジェットスター・ジャパン代表取締役会長の片岡優氏は、「我々は2012年7月より日本の国内線に就航していますが、実は昨日(5月26日)付けで搭乗者累計900万人を達成しました。就航から2年10カ月と非常に速いスピードでの達成でして、日本のLCCとしては最速での到達となります。これも、皆さんのご愛顧のおかげと感謝しております」と挨拶した。
また、「我々は、常日頃から就航地に対して、ただ飛行機を飛ばすだけではなく、就航地の地元や企業と協力して、就航地にお客様を送り、その地域を盛り上げられるか、また我々の基地があります海外にも発信して、海外からも集客できるか、ということを常々考えています。そういった中で、今回のプロジェクトを発信させていただけることになったことを大変うれしく思っております」と、今回のプロジェクトについて説明。
さらに、ジェットスターがこのプロジェクトに“本ごし”を入れていることを示すとして、「7月から8月にかけまして、曜日限定で1日2便のところ、1日3便に増便する予定にしております。これによって、ますます首都圏から香川県に行っていただけるのではないかと思っております。今回のプロジェクトを通じまして、気が向いたら讃岐うどんを食べに行こうと考える方が増えることを期待しております」と、プロジェクトに対する意気込みと期待感を語った。
続いて、はなまる社長の成瀬氏によってオリーブ牛うどんが披露され、香川県知事の浜田氏に振る舞われた。浜田氏は、「ざるうどんの感じだが、甘辛いつけだしが温かくておいしい。オリーブ牛だけでも非常に美味しいが、うどんはこしがあって、ボリュームもある。これは、食べ始めたら誰もが黙ってしまうという感じで、非常に美味しいですし、しゃべるよりも食べていたいほど」と感想を述べた。
成瀬氏も「お肉も最高に美味しくて、目玉商品になるんじゃないかと思っています」と、商品への自信のほどを語った。
また、ジェットスター会長の片岡氏は、「つけだれにオリーブオイルが入っているのが斬新なのと、お肉のおいしさに感動し、こしのあるうどんなど、どれも美味しくて感動した」と語りつつ、「ちょっと残念なのが期間限定ということで、ぜひレギュラーメニューにしてほしいぐらいだが、香川の店舗では9月まで提供されるので、もし食べ損ねたらぜひジェットスターで香川にお越しください」とアピールも忘れなかった。
今回の発表会では、参加した記者にもオリーブ牛うどんが振る舞われた。冷たいざるうどんに甘く煮込んだオリーブ牛が贅沢に盛られ、きざみ海苔とオリーブ、星型のにんじんが添えられて提供される。
つけだしは、ざるうどんなどとは異なり温かく、オリーブオイルが混ぜられたことでコクもあり、オリーブ牛との相性は抜群。オリーブ牛自体も、柔らかく、あっさりしているが、肉の旨みがしっかりと伝わってきて、さすがブランド和牛らしい味わいといった印象。全体的にやや甘めの味付けだったが、最後まで非常に美味しくいただけた。
このオリーブ牛うどんは、関東圏では東京秋葉原の「はなまるうどん秋葉原昭和通り店」で、6月15日から6月28日までの間、1日10食限定で提供。香川県の店舗では、「はなまるうどん木太店」にて、6月29日から9月29日までの間、1日20食限定で提供されるという。価格は980円(税込)。
また、はなまるうどんでうどんを食べて応募することで、ジェットスターの成田~高松往復航空券が抽選でプレゼントされるコラボレーション企画も開催されるとのことだ。
その後、3者合同プロジェクトの開催を祝して、新郎のオリーブ牛と、新婦の讃岐うどんによる結婚式が開催されるなど、終始なごやかな雰囲気で発表会は終了した。