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ジェットスター、成田~香港線を6月1日より就航
ウォーターキャノンに見送られ初便が出発
(2015/6/1 15:28)
- 2015年6月1日より
- 運賃:7500円~4万5700円+燃油特別付加運賃1300円(エコノミー「Starter」)
ジェットスター・ジャパンは、成田~香港線を6月1日より就航した。関空(関西国際空港)~香港に次ぐ同社では2番目の国際線となる。就航当初は週3便の運航となるが、9月1日以降は毎日1往復7便を運航する。運賃はエコノミークラス「Starter」で7500円~4万5700円に燃油特別付加運賃(1300円)が加算される。なお、同社では関空~香港線も含め、夏期に香港と日本を結ぶ便を週最大11便(往復)運航するとのこと。
詳細な運行スケジュールは以下の通り。
運航期間 | 運航曜日 | ダイヤ(成田発~香港着) |
---|---|---|
6月1日~7月17日 | 月、火、木 | 9時00分~12時40分 |
7月18日~8月7日 | 月、火、木、金 | 9時00分~12時40分 |
水、日 | 9時35分~13時15分 | |
8月8日~8月16日 | 月、木、金 | 9時00分~12時40分 |
日 | 9時35分~13時15分 | |
8月17日~8月31日 | 月、火、木、金 | 9時00分~12時40分 |
水、日 | 9時35分~13時15分 | |
9月1日~10月24日 | 月、火、金 | 9時00分~12時40分 |
水、木、土、日 | 9時35分~13時15分 |
運航期間 | 運航曜日 | ダイヤ(香港発~成田着) |
---|---|---|
6月1日~7月17日 | 月、火、木 | 13時40分~19時00分 |
7月18日~8月7日 | 月、火、木、金 | 13時40分~19時00分 |
水、日 | 14時15分~19時35分 | |
8月8日~8月16日 | 月、木、金 | 13時40分~19時00分 |
日 | 14時15分~19時35分 | |
8月17日~8月31日 | 月、火、木、金 | 13時40分~19時00分 |
水、日 | 14時15分~19時35分 | |
9月1日~10月24日 | 月、火、金 | 13時40分~19時00分 |
水、木、土、日 | 14時15分~19時35分 |
初便が出発する6月1日には、成田空港第3ターミナルの同社チェックインカウンター付近で就航記念セレモニーが行なわれ、ジェットスター・ジャパン 代表取締役会長 片岡 優氏や成田市長 小泉一成氏、国土交通省 東京航空局 成田空港事務所長 木村茂夫氏らが出席し、祝辞を述べてテープカットが行なわれたほか、中国獅子舞の演技が披露された。式典には同社のマスコットキャラクター「ジェッ太」も登場。
就航記念セレモニーの冒頭でジェットスター・ジャパン 代表取締役会長 片岡 優氏は「ジェットスター・ジャパンの一同は今日の特別な日を迎えることを心待ちにしておりました。成田空港をメインベースとするジェットスター・ジャパンとしては、初めて本空港を発着する国際線を本日より就航することができました。2012年の7月3日、本日と同じように青空が広がるなか、LCCとして初めて成田~千歳線を就航できたのを今でも感慨深く思っております。本日もその日と同じように、機能的でワクワク感があふれるこの第3ターミナルから国際線を就航できることを大変嬉しく思っております。香港は観光資源が豊富な街です。美味しい食事、飽きないショッピング、100万ドルの夜景、少し足を伸ばせば世界遺産の集積地のマカオも近隣です。私どもはいつでもお求めやすい運賃を提供することで、気軽に行ける都市にしたいと考えております。また、香港から日本を訪れる方や、内陸から香港を経由して日本を訪れる方にも気軽な空の旅を提供して参りたいと思っております」と述べた。
成田市長 小泉一成氏は「本日の就航はもちろん、先月26日には国内LCC4社のうち最速の2年11カ月で搭乗者が900万人超えたことにもお祝いを申し上げます。ジェットスター・ジャパンは2014年に香港のメディアを日本に招待し、日本のLCCの環境を紹介するとともに成田市のPRもして頂きました。その効果が実を結び、今日の就航を迎えたのは大変喜ばしいことです。成田空港は2015年夏ダイヤから年間発着本枠が30万回となり、さらに管制機能の高度化によりピーク時間帯の発着回数が増加しています。また、3月30日の『ノンストップゲート化』の開始、4月8日の第3旅客ターミナルビルの供用開始など、成田空港の機能は向上しています。現在、『日本は2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに訪日外国人の旅客数2000万人を目指す』という政府方針のもとで進められている訪日ビザの緩和に加え、円安などの影響もあり、訪日外国人は2014年度で1341万人となっています。前年比では29.4%増加し、2年連続で記録更新となりました。このような状況を追い風としたジェットスター・ジャパンの成田~香港線の就航は、成田空港を中心としたLCCネットワークをさらに充実させ、成田空港を利用する人の利便性が向上し、アジアを代表するハブ空港としての地位をますます高めるものと考えています。成田空港の2015年夏ダイヤの国際線のLCCのシェアは9.6%ですが、世界的なシェアは2014年に欧米で30%、東南アジアでは50%以上、日本を含む北東アジアでは12%と以前と比べて伸びていますが、これらの数値から今後はまだまだ高い伸びしろがあると思います。ジェットスター・ジャパンのさらなる利用客の増加と、成田市に訪れる旅客数の増加を期待しております」と祝辞を述べた。
国土交通省 東京航空局 成田空港事務所長 木村茂夫氏は「香港は成田から4時間半ほどで行ける日本から近い外国の1つです。香港は、世界の重要な金融センターの1つであり、また日本人からの人気が高い世界有数の観光都市でもあります。日本もまた香港の方にとって人気の観光地です。2014年の香港からの訪日外国人は92万人超と過去最高を記録しました。円安や免税制度の拡充を背景にショッピングを目的とした訪日が増加しており、LCCの拡充で利便性が高まったことも追い風です。今回の就航で日本人にとって香港がより身近な場所になるのみならず、香港の人々にとっても日本が身近になり、さらに多くの人々が日本を訪問することを期待しています。成田空港のさらなる機能の拡充に向けて関係者一同取り組んでいます。今回の成田~香港線の就航により成田空港のさらなる活性化が期待できると喜んでおります」と祝辞を述べた。
成田~香港線の初便となる9時00分発GK21便は、152番ゲートより出発。初日はGK21便、GK22便ともに定員180名の予約は満席とのこと。なお、実際にGK21便に搭乗したのは乗客170名(幼児は搭乗せず)、乗員7名だった。
出発ゲートでは片岡氏とターナー氏、ノノシタさんが搭乗客を見送った。片岡氏によると、乗客の日本人と外国人の比率は半分ずつという。同社では今後も国際線の就航に力を入れていくとしており、今後は「日本から3時間ぐらいのフライトで結ばれる都市と路線を就航する」と片岡氏は報道陣からの質問で語った。
GK21便の初便の機材はエアバスA320-232型機(登録番号JA08JJ)が使用された。出発時には、放水のアーチで祝福を送る「ウォーターキャノン」が空港の2台の消防車によって実施され、GK21便は9時21分に香港に向けて飛び立っていった。