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羽田のANA上級会員向けチェックイン・保安検査場、新しくなる内部を見てきた

ANA SUITE CHECK-IN

2024年12月2日~ 開始

ANAが羽田の上級会員向けカウンター・保安検査場をリニューアル

 ANAは、羽田空港第2ターミナルの上級会員向けチェックインカウンターと保安検査場のリニューアルする。

 12月2日にANAマイレージクラブのダイヤモンドサービスメンバー向けの「ANA SUITE CHECK-IN」、18日に上級会員(ダイヤモンド/プラチナ/スーパーフライヤーズ)とプレミアムクラス利用者向けの「ANA PREMIUM CHECK-IN」(北側)、2025年夏に同南側の切り換えを段階的に行なっていく。

 リニューアルオープンに先がけて、ダイヤモンドメンバー向けのANA SUITE CHECK-IN内部を見ることができた。

 大きなトピックはチェックインカウンターの増設とスマートレーンの導入で、特に後者については既存のSUITE CHECK-INでは旧来の検査機のため、カバンから液体物やノートPCを取り出す必要があるなど、混雑の要因になっていたという。12月2日以降の移設・リニューアルに伴うスマートレーン化によって、最大3倍の処理高速化が図られるという。

保安検査場Cのすぐ隣に移設する「ANA SUITE CHECK-IN」
入り口外観には陶板を使用

 保安検査場Cのすぐ横に移設するSUITE CHECK-INは、機内などで使用して、割れてしまった食器を再生した陶板をファサードとして組み上げている。その陶板は、SUITE CHECK-INでは重厚感のある黒い仕上げ(PREMIUM CHECK-INは青)で、同社のロゴにもなっている尾翼の意匠を取り入れた菱形を組み合わせたデザイン。

 内部に踏み入ると、かなりゆとりのある空間に車椅子対応も可能なローテーブルを含む6台のチェックインカウンターを配置。その背後には職人・久住有生氏が手掛けた左官壁とシルバーの大きなANAロゴを掲げており、カウンターのアクリル板には和紙の雰囲気を採用するなど、和のテイストを感じられる空間を作り上げている。また、床材にはカーボンニュートラルで製造した天然リノリウムを使っている。

ANA SUITE CHECK-IN内部のチェックインカウンター
職人による左官壁を作り付けた
藁の素材感も
カウンターは6台
アクリル板は和紙をイメージした仕上げ
車椅子対応のローテーブルも用意している(1台)
床材は天然リノリウム

 施設奥にはQRコードなどで搭乗券を読み取る端末が2基あり、さらにその奥がスマートレーンになっている(旧式の検査機も1レーン用意していた)。

奥に保安検査場
搭乗券読み取り端末は2基
スマートレーンを導入した
12月1日まではこちらの既存のANA SUITE CHECK-IN

 18日リニューアルのANA PREMIUM CHECK-IN(北側)については取材時点でまだ工事中で、入り口外観の確認に留まったが、ファサードの横に7機のチェックインを設けるほか、SUITE CHECK-IN同様にスマートレーンを導入。保安検査にかかる時間の短縮を期待できる。

ANA PREMIUM CHECK-IN(北側)は目下工事中のため、外観はパーテーションで区切ってある
こちらもファサードに陶板を取り入れた