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ドラゴンクエストウォーク「ランドマーク188か所コンプ」のガチ勢続出! なぜハマる? スクエニ運営に聞いてみた
2024年11月15日 06:00
現地に行かないと入手不可! DQウォーク「おみやげ」ランドマークとは?
ゲームアプリ「ドラゴンクエストウォーク」(DQウォーク)は、スマートフォンの位置情報を活用していることもあり、外出して軽くウォーキングしたくなる機能が満載だ。そのなかで、「おみやげ」(ランドマーク)機能が、旅行好きの間で根強い人気を博している。
DQウォークの「おみやげ」を取得できるランドマークは各県で4か所(計188か所)に設置されており、現地で画面をタップしたうえで簡単なクエストを解けば入手できる。この「おみやげ」は経験値アップやパーティ強化につながるわけではないが、有料で買い増してゲーム仲間(フレンド)に送れるため、プレイヤー同士のちょっとした交流にも役に立つ。
ランドマークが置かれている場所は「携帯の電波も厳しい山奥」「最果ての秘境」「離島」など、到達の難易度が高い場所も多く、これがまたコンプリート欲をそそられる。なかには、「おみやげ」収集のために、もともと観光旅行に興味がなかったプレイヤーが現地に足を運ぶこともあるのだとか。DQウォークは、各地の観光振興に貢献しているようだ。
DQウォークを運営するスクウェア・エニックスは、11月15日~16日にグリーンランド(熊本県荒尾市)で「ドラゴンクエストウォーキング vol.3 九州」を開催するなど、「モンスターを討伐して経験値を稼ぐ」プレイだけでない、外出のさまざまな楽しみ方を提案し続けている。
なぜ、DQウォークに「おみやげ」機能は搭載されたのか、どのような楽しみ方をされているのか。ゲームの運営元であるスクウェア・エニックスにお話を伺った。
DQウォーク「おみやげ」実装は“ゲーム構想当初から”
DQウォークがサービスを開始したのは2019年9月12日。このゲームは“歩いて”冒険を進めるゲームであり、生活の圏内で楽しんでもらう以外に、旅行などで遠出をした際にも立ち上げてプレイしたくなるような仕掛けとして、構想当初から「おみやげ」機能の搭載を予定していたという。
その後DQウォークはゲームとして順調に支持を集め、2024年11月には800万ダウンロードを達成している。一方で「おみやげ」全188か所をまわりつくすプレイヤーもちらほらと出てきており、2024年9月時点で184名がコンプリートしているという。
ただ、各地の「おみやげ」取得の難易度はかなり差があり、東京都「渋谷109」のような繁華街や、宇都宮駅西口を出てすぐの栃木県「餃子像」のように、簡単にタップできるランドマークもある。
一方で、鹿児島県「白谷雲水峡」(屋久島)、長崎県「カトリック堂崎天主堂」(五島列島)、島根県「隠岐の島町」(隠岐諸島)など、到達難易度が高い離島の「おみやげ」は、軒並み取得率が低いという。
また地続きでも、「松山市内から高速バスで3時間→コミュニティバスで1時間→山道を徒歩15分」という大掛かりな移動が必要になる愛媛県「佐田岬灯台」なども、おみやげを取得しているプレイヤーは少ないという。ただ、1日がかりで行くような「おみやげ」ランドマークへの到着は満足感があり、かつ道中の景色や車窓は絶景続きだ。
「DQウォーク・おみやげ獲得の旅」2泊3日のお勧めルート!
DQウォークの「おみやげ」ランドマーク設置地点は絶景も多く、コンプリート目的で各地を巡るだけでも、十分に観光旅行を楽しめる。多様な交通手段を組み合わせて観光を楽しみつつ、東京・名古屋・大阪から2泊3日でおみやげを効率よく拾えるルートを二通り組んでみた。
なおコース作成は、「国内の鉄道全線完乗」「路線バス1800系統乗車」「クルマで各県300km以上運転、50km以上徒歩」に加えて「DQウォークおみやげコンプ率89%」という筆者が行なった。
【プラン1】東京発着 山陽・山陰ルート(おみやげ13個獲得可能!)
「おみやげランドマーク」巡りに限らず、現地滞在の時間を長く取れれば、観光の楽しみも増える。ここは新幹線だけではなく、早朝に到着して夜遅くに現地を出る寝台特急「サンライズ瀬戸」活用なども視野に入れたい。
鉄道駅から遠いおみやげランドマークでも、石見銀山の近くを通るバス「石見銀山号」、錦帯橋の前を通る岩国~広島間の高速バスなどで現地入りできる。おみやげを画面上でタップ、クリアしてからは、来たルートを戻らずに別のバス路線に乗り換えれば、効率よく各地を巡れるだろう。「行って戻る」より「乗り継ぐ」移動の方が、巡回の効率としてはよい。
1時間、2時間単位でクルマを格安に利用できるカーシェアも、おみやげ獲得には有効だ。鉄道、バス、クルマなどをうまく組み合わせて、現地を楽しむことを忘れずに巡りたい。また、松江市から境港への移動中に通る「江島大橋」の急坂(ダイハツ タントカスタムのCMで「ベタ踏み橋」として有名)など、車窓も楽しもう。
【プラン2】東京駅発着 北東北・北海道ルート(おみやげ9個獲得可能!)
プラン1のルートに比べて到達できる「おみやげランドマーク」は少ないが、その分、トップクラスに到達難易度が高い「奥入瀬渓流」(青森県)「奥浄土ヶ浜」(岩手県)を経由できる。
ただし、「奥入瀬渓流」はDQウォーク関連の情報サイトで数々言及されているように、電波状況が今一つ。走行中のバスのなかで、スマホ画面の「おみやげ」をタップするのは至難の業であり、「事前に画面を開いておく」「極力操作をせずに画面オフを避けつつ現地入り」「ダメなら素直に、最寄りの雲井の滝バス停で降りる準備をしておく」ことを心がけたい。普通の観光旅行なら、降りてウォーキングした方が格段に楽しい。
十和田湖から青森市内へのバス「みずうみ号」は、つい最近、ランドマークの1つ「三内丸山遺跡」への乗り入れを終了した。ここは新青森駅からのカーシェア利用で、コミュニティバスを待たずに時間を節約しよう。
奥浄土ヶ浜では「行きと帰りで違う路線利用」をお勧めしたい。盛岡市から直通する高速バスは「奥浄土ヶ浜パークホテル」止まり、ランドマークがある場所は1km近く坂を下った先にあり、かつ路線バスの始発バス停は眼の前。
道中の徒歩ルートでは絶景を見下ろしつつ、海岸線、奥浄土ヶ浜の変わった地質・奇岩や砂浜をたっぷりと鑑賞できる。「バスで行って戻るだけ」より、格段に楽しみが増えるのでおススメだ。
ほか「九州横断バス」やフェリーを活用した大分・由布院・熊本ルート、北関東をぐるっと回り込む千葉・茨城・栃木・群馬ルートなどがあるものの、ここでは省く。全国各地の「DQウォーク・おみやげ(ランドマーク)巡りの旅」は、ゲームの進行だけでなく、ちょっとしたプチ旅行としても楽しい。
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