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ドラゴンクエストウォークの世界が熊本の遊園地にまるごと出現! 3回目になったリアルイベントへ行ってきた
「ドラゴンクエストウォーキング vol.3 九州」
2024年11月18日 14:00
- 2024年11月16日~17日 実施
DQウォーク・リアルイベント、第3回は「熊本県・グリーンランド」!
ドラゴンクエストをモチーフにした位置情報ゲームアプリ「ドラゴンクエストウォーク」(DQウォーク)の世界をリアルに楽しめるイベント「ドラゴンクエストウォーキング vol.3 九州」が、11月16日~17日の2日間開催された。
これまで第1回が大阪・万博記念公園で開催され、2日間で約5万人を動員。第2回は山梨・富士急ハイランドで、この回から有料化したにもかかわらず、4日間で約3万人のイベント来場があったという。
今回(第3回)の開催場所は、熊本県の遊園地「グリーンランド」(熊本県荒尾市緑ケ丘)。敷地面積約55万m2(東京ドーム11個分!)の広大な敷地に80種類以上の遊具が並ぶ巨大遊園地が、この期間中ばかりはDQウォークの世界に早変わり! 園内の6か所のスタンプスポットでは、リアルにモンスターと出会えるかのようなイベントやアトラクションもあり、たっぷりとゲームの世界を楽しめる仕掛けが施された。
さらに、ゲーム上のスタンプラリーによって、いろいろとアイテムを獲得できる。グリーンランドは園内を1周するとたっぷり20分はかかるが、アイテムがもらえるだけでなく、DQウォークのもう1つのメリット「軽いウォーキング」「運動不足解消」にもうってつけだった。
なお、筆者は「過去2回のリアルイベントに参加」「既存の特級職レベル73以上、新職(天地雷鳴士)レベル平均65」「おみやげ自力獲得89%(168個)」と比較的やり込んでいることもあり、プレイしながら記事を執筆することになった。
いざゲームの世界へ! スムーズな来場・受付
このイベントは、事前に「ゴールドパス」(特典付き5940円)または「スタンダードパス」(2970円)のいずれかを購入し、かつ「グリーンランド入園料」(高校生以上1000円、3歳~中学生・シニア500円)の支払いによって入場できる。
当日はグリーンランドの入場者と別の待機列が設けられ、ゴールドパス所持者は9時30分、スタンダードパスは10時から入場可能となった。なお、両パスとも人気のあまり発売早々に完売しているため、当日入場はまったく不可能だった。
6つのスポットでパフォーマンスあり!
スタンプスポット:お祭り広場
スタンプラリーの「スポットA」がある広場の入り口には、ゲーム内の「リッカの宿屋」を再現したステージが入口に設置され、宿屋を切り盛りするリッカの元気なあいさつに出迎えられる(リッカの初出は「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」)。
広場にはDQウォークの主要キャラクターである「スラミチ」やモンスターのグッズを購入できるスペースも。ドラゴンクエストはもう11タイトルもナンバリングを発売し、40年近くプレイされ続けていることもあり、来場者も長年のファンが多い。すでに二世代目、三世代目へと受け継がれていて、購入したグッズを子供に着けている家族の姿も目立った。
スタンプスポット:勇者にしか抜けない剣!?
スポットをタップできる場所では、地面に刺さった剣を抜けるというアトラクションで記念撮影ができる。ゲーム内では「勇者しか抜けない」ことになっているが、この剣はすぐ地面から抜ける仕様になっているため、子供でも安心して勇者気分を味わえる。
スタンプスポット:ノリがいい! あらくれの風船配布
このスポットで出迎えてくれるのは、ドラゴンクエスト各シリーズに登場する「あらくれ」だ。
フルフェイスの角付きマスクに上半身裸(リアルイベントでは裸を模したボディスーツ)という、呼び名どおりの荒々しいキャラクターではあるが……この会場では子供に風船を配りつつ、記念撮影には全力のポーズで応じていた。
スタンプスポット:実は博識? カンダタの熊本講座
スポットDでは、ゲームのためにわざわざ来熊(「熊本に来県」の意)したプレイヤーのために、「熊本城」「阿蘇山」などの熊本名物を解説する講座が開かれていた。といっても、講師役のカンダタ(モンスター)は、会場内ではしゃべれないのだが。
ゲーム内でのカンダタはすぐに裏切るため信用できないが、ここで語る熊本の魅力に関しては本モノのようだ。
スタンプスポット:「けしケシ!」復活搭載記念! レベルアップでドヤるカンダタ見物
グリーンランド内の「レインボードーム」入口に設置されたスポットでは、10月にゲームに追加されたばかりのミニゲーム「なぞりドラけし」をモチーフに、カンダタがレベルアップを“ドヤ顔”で自慢するパフォーマンスや、記念撮影が行なわれていた。
この「なぞりドラけし」は、7月末にサービスを終了した別タイトルのゲーム「ドラゴンクエストけしケシ!」を、DQウォークの新要素として組み込んだもの。ほかDQウォークはゲーム内で「麻雀」「スロット」などの機能もあり、ゲーム名に「ウォーク」とあるのに……歩かなくても楽しめる。
イベントをスムーズに楽しむための取り組み(3)
過去2回のリアルウォーキングイベントでは、歩き疲れた人々の休憩スペースが少なく、なかなかベンチが開かないような時間も見られた。今回は、グリーンランド内の「レインボードーム」に日陰スペースがあり、ここで適宜休憩を取れた。
さらにその奥には、ゴールドパス所有者しか入れない「スラミチのへや」を設置。「椅子と机、充電スポット完備」「大きな荷物の置き場」「靴を脱いで上がる小上がり」などを完備。さらに、このゲームのパートナーであるコカ・コーラの厚意で、ドラゴンクエスト仕様の自動販売機から出るドリンクは、なんと無料!
「入口の入場優先」「記念景品がちょっと豪華」「空調・重電付き、ドリンク無料の休憩室」これだけでも、少しお高めなゴールドパスを購入する価値があった。
目立った二世代、三世代での来場。ドラゴンクエストは「家族で楽しむ」時代へ
DQウォークのモチーフになったドラゴンクエストは、1986年の1作目の発売からまもなく40周年を迎える。
発売当時に子供だったプレイヤーはすでに50代となり、400万本以上を売り上げたDQ VII(「エデンの戦士たち」2000年)、DQ IX(「星空の守り人」2009年)のプレイヤーも30代、40代に。
DQウォークは、子供のころにドラゴンクエストのプレイ経験がある30~40代のアクティブユーザーに支えられているとあって、開場には子供を連れた若いファミリー層の来場も目立っていた。
子供の世話をしながらDQウォークをプレイする人々も、自らが子供のころには「自分の子供と一緒に“ドラクエ”を楽しむときがくる」などと、思いもしなかっただろう。ゲーム内の「ウォークモード」(フルオート)などで育児に追われながらでも楽しめるDQウォークは、幅広い年齢層のプレイヤーたちの、ささやかな支えとなっているに違いない。
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