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カシオ、TOM'Sの創立50周年を記念した「EDIFICE」を8月9日発売
2024年7月23日 15:37
- 2024年8月9日 発売
カシオ計算機は、レーシングチームのTOM'S(トムス)とコラボした腕時計「EDIFICE EFS-S641TMS」を8月9日に発売する。価格は4万4000円で、8月1日より予約を受け付ける。
EFS-S641TMSは、TOM'Sの創立50周年を記念して発売されるモデル。初代のレーシングカーとなる「TOM'SスターレットKP47」をモチーフにしたデザインとなっており、ボディカラーの白、赤、緑を文字板、レザー遊環などに配色。メタル遊環には、穴あけ加工とテーパー形状が施され、サイドミラーの造形を再現している。
文字板には、TOM'Sの代表的なホイールの“井桁ホイール”をイメージしたインダイアルが採用されており、盤面の透過率を確保することでインダイアル部からのソーラー発電を可能にしている。また、フロントグリルを表わした3時側のハニカムパターンは、2層構造のシースルーデザインによりエンジンのヘッドカバーを模した紫色が覗くデザインになっている。
7月23日には発表会が開催され、カシオ計算機 執行役員 時計BU 事業部長の高橋央氏、開発本部 デザイン開発統轄部 第一デザイン部 グローバルリストデザイン室 リーダーの田代篤史氏に加え、トムス 代表取締役社長の谷本勲氏、取締役会長の舘信秀氏、レーシングドライバーの坪井翔選手が登壇し、同モデルに対するこだわりが語られた。
高橋氏は、TOM'Sが創業50周年を迎えることを記念したモデルではあるが、カシオ計算機の時計事業も50周年だとして、「情熱をもって続けていると若い人たちもそのパッションを持っている」と両社の共通点を指摘する。
2000年に3針のアナログ時計として誕生したEDIFICEは、スピードを計測するストップウォッチと、カシオならではのエレクトロニクス技術を融合させたハイスペッククロノグラフという位置づけで進化を続けてきたことを紹介。
EDIFICEを身に着けていると、レースやクルマが好きであることを示せ、それをきっかけに話しかけてもらえることに喜びを感じるような商品づくりを心がけているとする。
舘氏は、2013年から国内レースにおいてスポンサードを受けているカシオへの感謝を述べるとともに、レースに勝つことでEDIFICEやカシオのブランド力を高めていくことで恩返しするという同社の役割を説明。
7月21日に富士スピードウェイで開催された国内最高峰のフォーミュラカーレース「スーパーフォーミュラ」では坪井選手が優勝を飾ったが、前日の予選では4位で、1位との差がわずか100分の3秒だったことを挙げ、レースと時計の結びつきの面白さを表現した。
田代氏は、今回のモデル開発の裏側を紹介。50周年記念モデルを作るにあたっては、TOM'Sの起源となるTOM'SスターレットKP47をモチーフにすることはほぼ満場一致で決まったが、同氏が生まれる前に活躍したクルマだったこともあり、御殿場のトムスの施設に赴き、開発チーム全員で舐め回すように実車を調べ、時計の形にどう落とし込むかを検討したと振り返る。
カラーリングとしては、TOM'SスターレットKP47の外観で使われていた赤、白、緑、黄色をベースにすることに決まったが、レースでの強さの元となった3K-Rエンジンの存在も捨てがたく、グリルからその特徴的なヘッドカバーを覗かせることで、同車へのリスペクトを表現したという。50年前の勇姿に思いを馳せながらも、36秒の位置にはTOM'Sが現在のエースカーで使用しているナンバーの36もさり気なく配置されている。
現在、その36号車をドライブする坪井選手は、「正直、ここまでの歴史は知らずに富士の表彰台で身に着けていたので恥ずかしい限りだが、その思いや経緯を聞いて、この時計の重さをすごく感じた。元々あまり大きい時計は重さを感じるので好きじゃないが、これは結構コンパクトでめちゃくちゃ軽いので非常にいい。した瞬間優勝したので縁起が良い」とコメントしていた。
トムス公式オンラインショップでは、8月1日~8日に購入を申し込んだ先着100名を対象にTOM'SスターレットKP47をデザインしたモバイルバッテリーをプレゼントするほか、購入者全員にポストカードとステッカーのセットをプレゼントするキャンペーンが実施される。