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東急×JR東海、横浜発~静岡を巡る3泊4日の観光列車プラン始動。富士山麓の自然と山海の幸を楽しむ

「THE ROYAL EXPRESS ~SHIZUOKA・FUJI CRUISE TRAIN~」

2024年11月8日~12月16日 運行

東急とJR東海が静岡の観光振興でクルーズトレインを運行する

 東急とJR東海は5月30日、静岡の観光振興と活性化を目的とした観光列車「THE ROYAL EXPRESS ~SHIZUOKA・FUJI CRUISE TRAIN~」の運行を発表した。

 横浜発で熱海を経由、三島、浜松、静岡を巡る3泊4日のプラン。東急が2017年から運行しているTHE ROYAL EXPRESSを活用して、横浜~熱海間の運行はJR東日本が、熱海~静岡~浜松~新居町間はJR東海が担当する。

 期間は11月8日~12月16日で、3泊4日のプランを6回実施する。旅行代金は1名あたり75万円~。

 旅程の初日は横浜のラウンジ・カフェでウェルカムセレモニーを実施したあと、11時50分ごろに横浜駅を出発。フレンチの「エルマイヨン」の手掛けた昼食を取りつつ相模湾・駿河湾、富士山を眺めて15時ごろに三島駅へ到着する。初日の宿は「おちあいろう」または「沼津倶楽部」から選択できる。

 2日目は沼津駅を11時ごろに出発、14時半ごろに新居町駅へたどり着き、車内では「鰻処 うな正」のランチ。そのまま新居町を観光し、宿泊は「KIARA リゾート&スパ浜名湖」へ。夕暮れの浜名湖の幻想的な景色を楽しめるという。

 3日目は11時ごろに出発、焼津の「サスエ前田魚店」による昼食をとって14時ごろに静岡駅へ。現地では国宝の「久能山東照宮」を観光して(選択式)、「日本平ホテル」で最後の夜を過ごす。

 最終日は11時ごろに静岡を発ち、横浜着は15時ごろ。昼食は「羅漢」の料理を楽しめる。横浜ではフェアウェルセレモニーを実施し、3泊4日の旅程は終了する。

 ツアーの予約はTHE ROYAL EXPRESSのWebサイトで5月31日~7月18日に受け付ける。募集人数は1回あたり30名(最少催行人数16名)で、応募多数の場合は抽選になる。

東急 堀江社長「静岡は伊豆急や空港運営で思い入れがある。街とともに発展したい」

 5月30日に静岡で会見した両社は、THE ROYAL EXPRESSを運用して静岡県内全域を初めて巡るプランである本クルーズトレインについて説明した。

 JR東海 代表取締役社長の丹羽俊介氏は、「静岡は美しい自然、豊かな歴史が息づく地域。東部から西部までさまざまな表情を持ち、このプランでは静岡をまんべんなくお楽しみいただける。地域の皆さまとともに静岡の魅力を発信できる機会。車内でゆったりと落ち着いて食事と景色を楽しめる、当社としてもこれまで設定したことのないダイヤ」と、その魅力を紹介した。

 一方、東急 取締役社長の堀江正博氏は、「JR東海さまとは昨年3月の新横浜線の開業を契機に連携を深めてきている。今回は両社のノウハウを活かして、静岡のさらなる地域活性化を進めるプロジェクト。旅の舞台を地域の方々とともに作り上げ、日本を代表する静岡の素晴らしい魅力を発信していきたい。

 静岡は青い海、豊かな自然と清らかな水、伝統文化、海と山の豊かな食材と、それを余すことなく活かした素晴らしい料理、なにより世界に誇る富士山がある。この度を通じて、静岡、日本ならではの魅力を発見していただきたい」としたほか、「弊社は伊豆急行のみならず、富士山静岡空港の運営にも携わっており、系列のホテルもある。静岡には思い入れがあり、街とともに発展したい」と展望を述べた。

東海旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 丹羽俊介氏
東急株式会社 取締役社長 堀江正博氏