東急の観光列車「THE ROYAL EXPRESS」、北海道で“白い電源車”と運行開始。札幌駅で出発セレモニー

観光列車「THE ROYAL EXPRESS ～HOKKAIDO CRUISE TRAIN～」が札幌駅を出発

　東急、JR北海道（北海道旅客鉄道）は8月28日、観光列車「THE ROYAL EXPRESS ～HOKKAIDO CRUISE TRAIN～」の運行を開始。出発駅の札幌駅でセレモニーを開催した。

　セレモニーには北海道知事の鈴木直道氏、東急 代表取締役社長の髙橋和夫氏、JR北海道 代表取締役社長の島田修氏らが出席しテープカットを行ない、11時2分に札幌駅長の出発合図とともに出発するTHE ROYAL EXPRESSを見送った。

セレモニーには北海道知事の鈴木直道氏、東急 代表取締役社長の髙橋和夫氏、JR北海道 代表取締役社長の島田修氏らが出席

　THE ROYAL EXPRESSは、東急と伊豆急（伊豆急行）がJR横浜駅～伊豆急下田駅間で運行している観光列車。車両デザインは水戸岡鋭治氏が手がけた。

　JR北海道と東急が、北海道胆振東部地震の影響を受けた北海道を応援するため、観光振興と地域活性化を目的として、2019年2月に観光列車の走行プロジェクトをJR東日本（東日本旅客鉄道）、JR貨物（日本貨物鉄道）も含めた4社で設立。「THE ROYAL EXPRESS ～HOKKAIDO CRUISE TRAIN～」と題して、札幌を起点に「帯広・十勝」「釧路・知床」「オホーツク・北見」「旭川・美瑛・富良野」の4エリアを巡る観光列車として運行する。JR東日本は電源車を東急に譲渡、JR貨物は北海道で運行する車両の回送運搬を担当している。

「THE ROYAL EXPRESS ～HOKKAIDO CRUISE TRAIN～」と題して、札幌を起点に「帯広・十勝」「釧路・知床」「オホーツク・北見」「旭川・美瑛・富良野」の4エリアを巡る観光列車として運行する

北海道へ向けて7月21日に伊東駅を出発する際のTHE ROYAL EXPRESSと白い電源車

北海道知事 鈴木直道氏のコメント

　このプロジェクトは胆振東部地震で影響を受けた北海道を応援しようと構想がスタートしたとのこと、北海道知事として心から感謝を申し上げます。北海道の素晴らしい景色、食や特産品、そして停車する駅でのお出迎えで、鉄道の旅を存分に楽しんでいただければと思います。このTHE ROYAL EXPRESSの大きな一歩が、コロナ禍において大変厳しい状況にある北海道の観光にとって大きな一歩となることを心から期待しています。

東急 代表取締役社長 髙橋和夫氏のコメント

　本日、JR北海道さまをはじめ、地域の皆さまとともに準備を進めてまいりました「THE ROYAL EXPRESS ～HOKKAIDO CRUISE TRAIN～」の出発の日を迎えられましたことをうれしく思っています。この観光列車をとおして、世界に誇る観光地である北海道の魅力をお伝えし、観光振興の一助になることを願っています。

JR北海道 代表取締役社長 島田修氏のコメント

　今回、新型コロナウイルス感染症の影響により、実現が心配されましたが、東急さまのご英断があり3回の運行になるが実現することができました。本日の運行開始により北海道の素晴らしい魅力ある観光資源の情報発信につながること、加えてクルージングトレインの旅の魅力がお客さまに、また、全国に伝わるきっかけになることを期待したいです。