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観光列車「THE ROYAL EXPRESS」、伊東駅から“白い電源車”と北海道へ出発。東急、JR北海道、JR東日本、JR貨物が協力

2020年7月21日 出発

左から「THE ROYAL EXPRESS」、白く塗装された電源車、回送運搬するJR貨物の車両

 東急は、北海道で運行する観光列車「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」に使用する車両を伊豆から北海道へ輸送するのにあたり、7月21日にJR伊東駅で車両公開した。

 THE ROYAL EXPRESSは、東急と伊豆急(伊豆急行)がJR横浜駅~伊豆急下田駅間で運行している観光列車。車両デザインは水戸岡鋭治氏が担当している(関連記事「伊豆急行と東京急行電鉄、水戸岡デザインの伊豆観光列車『THE ROYAL EXPRESS』」)。

JR貨物が北海道までの回送運搬を担当する
車内サービス用電力を供給する電源車はJR東日本から譲渡

 JR北海道(北海道旅客鉄道)と東急が、北海道胆振東部地震の影響を受けた北海道を応援するため、観光振興と地域活性化を目的として、2019年2月に観光列車の走行プロジェクトをJR東日本(東日本旅客鉄道)、JR貨物(日本貨物鉄道)も含めた4社で設立。「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」と題して、札幌を起点に「帯広・十勝」「釧路・知床」「オホーツク・北見」「旭川・美瑛・富良野」の4エリアを巡る観光列車を運行する。JR東日本は電源車を東急に譲渡、JR貨物は北海道で運行する車両を現地まで回送運搬する。

 7月21日は、白く塗装された車内サービス用電力を供給する電源車と、THE ROYAL EXPRESS 8両のうち5両が編成され、伊東駅を出発した。

「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」概要

 観光列車「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」は、計150名の応募枠(5回運行、各回30名定員)に対し、計1232名が応募。平均約8.2倍の倍率になった。2020年の運行は一部プラン内容を変更して実施。2020年1月のプラン発表時には全5回の運行を予定していたが、新型コロナウイルス感染症対策の準備などから運行回数を5回から3回に変更し(1~2回目の運行を中止、2021年に振替予定)、8月28日出発回から運行する。また、多くの応募が集まったことから、2021年夏には運行回数を当初予定していた5回から7回に増やして運行することが決定している。