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エースの秋冬新商品展示会に見るスーツケースのトレンド
2024年5月14日 13:51
- 2024年5月14日 取材
エースは5月14日、秋冬向けの新商品の展示会を関係者向けに開催した。
今回の展示会で感じられたのは、コロナ禍で冷え込んでいたスーツケース需要が回復しているということ。コロナ禍においては、近場での日帰り旅行を意識し、コインロッカーに入る小型サイズのスーツケースの提案が目立っていたが、今回の展示会では大型のスーツケースがずらりと並んでいた。
トレンドとして注目されるのは、「トランク型」のスーツケース。機内持込や預け入れのサイズ規定に準拠しながら、横幅をスリム化し、厚みを持たせた縦長フォルムの商品で、クルマのトランクに積み込みやすいことから、トランク型の通称で呼ばれている。
クルマに積みやすいだけでなく、旅先で広げた際に場所を取らず、ヘルメットやダイビング用のフィンなど、かさばる荷物も収納できることから、人気になってきているという。同社では、プロテカシリーズにおいてトランク型のモデルを追加するなどして、こうしたトレンドに対応していくようだ。
また、フロントポケット付きのキャリーケースは、思いついたときに必要な物をパッと取り出せる利便性の高さがウリになっているが、同社ではこのフロントポケットに新たな機構となる「ワンタッチオープン式」を採用した商品を開発。
一般的なフロントポケットはファスナー式となっているが、新開発のフロントポケットはメインのロックシステムと連動し、ロック部の横にあるスイッチをワンプッシュすることでポケット部を開閉できるようになっている。セキュリティと使い勝手の両立を図った新発想で、旅行シーンだけでなく、普段使いにも便利そうだ。
なお、同社のフラッグシップとなる「プロテカ」ブランドは20周年を迎えており、機能性はそのままにレザーや金属パーツなどで質感を高め、同ブランド初の双輪キャスターを採用したラグジュアリーモデル「プレスティ」が今秋登場する予定となっている。