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エースの2023年春夏新商品展示会、大型スーツケースの復権なるか

2022年9月13日 取材

 エースは、2023年の春夏に発売する予定の商品に関する展示会を開催した。

 ここ数年はコロナ禍ということで旅行需要が小さくなり、海外への渡航が難しい状況下においては、とりわけ同社が得意とするスーツケースの販売数量も伸びず、近場の旅行に最適なコインロッカーに入る小さなスーツケースや、テレワークでノートPCを持ち運ぶビジネスパーソン向けのリュックのラインアップを拡充する形でニーズの変化に対応してきた。

 今回の展示会は、こうした流れとは大きく異なり、70Lを超える大型のスーツケースの新商品が並んでいた。今後、日本の入国制限は段階的に緩和されていく見通しで、同社としても旅行需要の回復を見据え、看板商品とも言えるスーツケースに軸足を戻した格好となる。

 プロテカブランドでは、一般的なヨコ引き、タテ引きに加え、70mm経と大きめでスムーズな転がりを実現するベアロンキャスターを採用することでナナメ引きも行なえる「フリーウォーカーGL」を2月上旬に発売する予定。

 これまでのスーツケースは、カラーバリエーションがあっても、ボディへの着色が中心で、ハンドルやキャスターといったバーツ類は黒系を中心とした共通カラーとなっていたが、3月上旬発売の「スタリアCXR」は、細部にわたってカラーリングが統一されている。ガンメタリック、ブルーグレー、ホワイト、ガーネットレッド、シフォンブルーの5色展開となる。

プロテカブランドの「フリーウォーカーGL」(奥)と「スタリアCXR」(手前)

 ace.ブランドでは、本革ハンドルを採用した「ファーニットZ」やフレームタイプの「パリセイド3-F」、アルミラゲージの「アルゴナム2-F」なども登場する。

ace.ブランドの各製品

 スーツケース以外では、ビジネスリュックの「ガジェタブル」シリーズの最新モデルや、スタイリッシュなスリングバッグ「クロスリング」、着脱PCケース付きの「ジッピートート」、サステナブル素材使用へと進化した「カナナプロジェクト」シリーズ、海外ライセンスブランドの「オロビアンコ」「ゼロハリバートン」「ブリックス」など、各ブランドにおいて新製品が登場する。

「ガジェタブル」をはじめとするビジネスリュック
スリングバッグの「クロスリング」
サステナブル素材使用へと進化した「カナナプロジェクト」シリーズ
オロビアンコ
ゼロハリバートン
ブリックス