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JAL新型機A350-1000初便のビジネスクラスに乗ってニューヨークへ。個室型+リラクシングウェアの開放感は……これ自宅!?
2024年1月24日 23:15
- 2024年1月24日 就航
JALは1月24日、新型機エアバス A350-1000を羽田~ニューヨーク線(JL005/006便)に投入した。その初便のビジネスクラスに搭乗する機会を得たので、本稿ではその行程をお伝えする。
往路のJL006便は11時05分羽田発~10時00分ニューヨーク着で、所要時間は12時間55分。1月31日までは隔日運航で、2月1日からは毎日運航する。
初便の搭乗者数は、ファーストクラス6名(全6席)、ビジネスクラス49名(全54席)プレミアムエコノミー/エコノミークラス152名(全24席+全155席)の計207名(+幼児2名)だった。
JAL A350-1000の運航スケジュール(2024年1月24日~31日)
JL006便: 羽田(11時05分)発~ニューヨーク(10時00分)着、隔日運航
JL005便: ニューヨーク(12時40分)発~羽田(翌17時15分)着、隔日運航
JAL A350-1000の運航スケジュール(2024年2月1日~)
JL006便: 羽田(11時05分)発~ニューヨーク(10時00分)着、毎日運航
JL005便: ニューヨーク(12時40分)発~羽田(翌17時15分)着、毎日運航
JAL史上初の個室型ビジネスクラスは抜群の“囲まれ感”で高いプライバシー性
シート自体の詳細は機体が世界初公開された際にも紹介しているが、やはり特筆すべきは個室型になったことだ。壁の高さは約132cmで、これは他社の個室型ビジネスクラスより10cmほど高く設定しているという。それでいて、ドア前のデジタルサインなどを駆使して「乗客を孤立させない」ことにもこだわっている。
もう1つ明らかな違いはキャビンの作りで、中央列の頭上の荷物棚を撤去しているため(左右の窓側列には装備)、客室全体の見晴らしがよく、実に開放感がある。この作りも乗客を孤立させないというポリシーに一役買っていると想像できる。
荷物棚がない、では中央列の利用者の手荷物はどうするのかというと、個室内に機内持ち込み可能なスーツケース1つが丸々収まる足元空間を用意しているほか、服をハンガーに掛けて収納できる引き戸式の専用ワードローブ・シューズボックスを備えている(ビジネスクラス全席)。一般的な荷物量なら個室内で完結するはずだ。さらに、読書灯の脇と電源まわりにも小物入れがあり、収納スペースを多く確保していることも特徴といえる。
シート幅は約56cmで、フラットモード時のベッド長はこれまでより約10cm延長した最大約198cm。引き続きエアウィーヴマットレスを使うことも可能だが、シートのクッション材に体圧分散素材を採用して寝心地のよさを高めているため、JALは新規採用した吸湿速乾性に優れるベッドパッドとの組み合わせを試してみてほしいとしている。
ちなみにビジネスクラスも個室型になったことで、ファーストクラスのようにリラクシングウェアの貸し出しを行なっている(搭乗時にすでに席に置いてある)。大きめのワンサイズ設定だが、いま着ている服の上からかぶって、なかで元の服を脱げるように膝下丈のプルオーバータイプとしている。素材はタオルメーカーの内野のパイル地を採用しており、肌あたりが優しいさらっとした着心地。
実際にシートのモードをフラットにして、吸湿速乾ベッドパッドを敷いて、スーツを脱いでリラクシングウェアを着用したうえで横になってみたが、大げさではなく、「これめちゃくちゃ眠れる!」と感じた。
リラクシングウェアに着替えた効果も大きいようで、身体の締め付けをほどくと(もっと直接的に言うと、ズボンを脱ぐことで)、こんなにもリラックスできるのかと感心してしまった。自席で着替えやすい個室型ならではの強みが発揮できている部分だろう。
横になってみると、記者の席が中央列だったこともあって、天井の高さに改めて驚かされる。横になったときの左右幅(約56cm)の印象は、利用者の体格によって印象が変わるかもしれないが、個人的(178cm、痩せ型)には包まれ感があって落ち着く空間と思えた。
ちなみに、単純にフラットにすると枕を使っても頭が下がりすぎる感じがするので、その場合はヘッドレスト部分だけを持ち上げるスイッチを使うといい具合に調節できる。
なお、今回の搭乗についてのレポートは、改めて詳細版を公開する予定だ。