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ピカチュウジェットNH、バンコク線で初便就航。ANA矢澤常務「レックウザにANAの挑戦の気持ち込めた」

2023年6月4日 就航

ピカチュウジェットNHがお披露目された

 ANAは6月4日、国際線の特別塗装機「ピカチュウジェットNH」を就航した。機材は246席のボーイング 787-9型機(登録記号:JA894A)で、初便はバンコク・スワンナプーム行きのNH847便。その前日には招待客を招いたお披露目イベントを実施、あわせてその機内を公開した。

ピカチュウジェットNHの初便

NH847便: 羽田(10時50分)発~バンコク(15時30分)着
NH850便: バンコク(21時35分)発~羽田(翌05時50分)着

ピカチュウジェットNH
レックウザを大きく描く左側面
そらをとぶピカチュウの右側面
エコノミークラスは特製ヘッドレストカバーを装着している
ビジネスクラスには特別な装飾はないように思えるが……
左側面の機窓からはエンジンカウル内側のセレビィが見える
右側面の機窓からはエンジンカウル内側のピカチュウが見える
客室乗務員が特製のエプロンで機内サービスを行なう
紙コップと紙ナプキンも特別デザイン。こちらは持ち帰りもOK

 ピカチュウジェットNHは、株式会社ポケモンの展開する「そらとぶピカチュウプロジェクト」にANAが賛同して実現したもの。多くの人が移動を制限されていた時期が続いたが、コロナ禍を経て自由に移動できるようになってからは、ポケモンを通じて旅や移動の楽しさを感じてほしいという理念に基づいている。

 機体はピカチュウはもちろん、レックウザやラティアス、ラティオス、ビビヨンを躍動感あふれるデザインで全面に塗装しており、この図案についてANA 取締役 常務執行役員の矢澤潤子氏は、「お子さまから大人まですべてのお客さまに楽しんでいただけるように、各世代の飛行タイプのポケモンを描いた。機体全体を使って描いたレックウザに、ANAが新しい未来を切り拓いていく挑戦の気持ちを込めている」と説明した。

全日本空輸株式会社 取締役 常務執行役員 矢澤潤子氏

 また、今回の取り組みについて株式会社ポケモン 最高ビジネス責任者(CBO)の伊藤憲二郎氏は、「ポケモンの作品では外へ出て冒険することを描いてきた。このピカチュウジェットで世界中を旅してほしい。ポケモンのファンは日本のみならず世界中にいるので、その一人でも多くに日本に来ていただきたい、そして一人でも多くの人に日本から世界に飛び立っていただきたい」と述べ、国際線として就航するピカチュウジェットNHの可能性に期待を寄せた。

株式会社ポケモン 最高ビジネス責任者(CBO)伊藤憲二郎氏
お披露目イベントではピカチュウたちがフォーメーションダンスを披露した

 なお、ピカチュウジェットNHは初便のバンコク線ののち、シンガポール/ジャカルタ/マニラ/ホーチミンシティ/デリー/シドニー/バンクーバー/ホノルルなどの路線に投入していく。