JR東日本、大井町駅周辺に26万平米規模の商業施設・住宅・広場・歩行者デッキを整備。ホテルやシネコンも出店

JR東日本が「大井町駅周辺広町地区開発（仮称）」に本格着手する。画像は駅前広場のイメージ図

　JR東日本は、浜松町駅～大井町駅の東京南エリアの街づくりを進めるなかで、4月から延床面積26万m2規模の「大井町駅周辺広町地区開発（仮称）」に本格着手する。開業は2025年度末を予定している。

　品川区や周辺事業者と連携して行なう取り組みで、JR東日本は複合施設を、品川区は新しい区庁舎などを整備する。具体的には、大井町駅としながわ中央公園をつなぐ重層の歩行者デッキを整備し、1～2階層は東急大井町線の高架下通路、3階層は駅前広場からホテル、商業施設を抜けて公園方面へ向かうものになる。

　大井町駅自体は、東口駅舎（3階）を改良。開発街区とつながる改札・出口の新設やコンコースの拡張を行なう。駅の北側には、駅からバリアフリーでつながるバス・タクシー乗り場（1階）を整備する。

大井町駅東口駅舎の改良

駅の北側にバス・タクシー乗り場

新しい歩行者デッキを整備

駅前から公園まで一帯を整備する

　周辺には3つの広場を備え、駅前には待ち合わせなどに利用できる玄関口的な存在を、中央には歩行者デッキの中心部となる存在を、公園寄りにはイベントや地域活動拠点・広域避難所としても機能する4600m2の空間を設ける。

歩行者デッキの中心部の広場

公園寄りの広場

　駅前の広場に隣接するのは賃貸住宅・ホテル・商業施設の入居する施設で、レストランやラウンジ、ルーフトップバーを備える。その隣には1フロアあたり約5000m2の賃貸面積をもつオフィスビルを整備。公園寄りには、開放的なアウトモール型の構造を採用した商業施設を建設し、シネコンなどが出店するという。この商業施設は地上2階・地下2階の約1100m2で、駐車場台数は106台の計画。

アウトモール型の商業施設