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ニュージーランドに5番目の「星空保護区」が誕生。光害のないワイララパ・ダークスカイ・リザーブ
2023年2月21日 07:00
- 2023年2月8日 発表
ニュージーランドは、ウエリントンの北東に位置する南ワイララパ地区とカータートン地区が、国際ダークスカイ協会に「星空保護区」として認定されたことを発表した。
またこれにより、同地区は「ワイララパ・ダークスカイ・リザーブ」と名付けられた。ニュージーランドでは5つ目の保護区となり、広大な手付かずの自然のなか、3600km2を超える漆黒の夜空に星座や流れ星を見上げることができる。東と南に太平洋を臨み、西側はレムタカとタラルアの森林地帯の立地で、光の侵入から守られている。保護区の範囲を北部のマスタートン地区まで拡大する計画もあり、実現すれば5895km2となる。
さらに、今後も暗く美しい星空を保護するため、ニュージーランドは「星空保護国」としての認定も目指すという。
ニュージーランドの星空保護区
ダークスカイ・リザーブ
700km2以上の面積を有する公有地・私有地が認定対象で、自然保護や科学的・教育的・文化的目的のために暗い環境と美しい星空が保たれている。
・アオラキ・マッケンジー・ダークスカイ・リザーブ(カンタベリー)
レイク・テカポやアオラキ・マウントクック国立公園を擁する4300km2におよぶ、世界最大規模の国際ダークスカイ・リザーブ。1980年から光害が制限されており、南半球最南端のマウント・ジョン展望台から星空を観測できる。
ダークスカイ・サンクチュアリ
周囲に屋外照明がほとんど存在せず、世界で最も隔絶された場所であることから、非常に暗い環境と美しい夜空が保たれている地域。公有地・私有地は問われない。
・アオテア(グレート・バリア島)
2017年に、島として世界初のダークスカイ・サンクチュアリに認定された。ニュージーランド最大の都市、オークランドから30分程度のフライトで行ける距離だが、島民は太陽光や風力、ガスで電力を自給しておりネオンサインや街灯がないため、光害がない。
・ラキウラ(スチュアート島)
2019年に、世界で5番目のダークスカイ・サンクチュアリに選ばれた場所。島の85%以上が国立公園として保護されている。地名の「ラキウラ」はマオリ語で輝く空を意味し、運がよければオーロラを見ることもできる。