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G-SHOCK、約38gの軽量化・薄型化でスポーツのジャマにならない「GBD-H2000」。スマホと連携してワークアウトや睡眠を検証

2023年2月28日 発表

G-SHOCKのスポーツラインから軽量化・薄型化で邪魔にならない「GBD-H2000」を発表

 カシオ計算機は2月28日、G-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD」から、新モデル「GBD-H2000」を発表する。

「“タフ”な自分になるためのワークアウトをサポートするG-SHOCK」をコンセプトとし、スポーツ時に腕の動きを妨げないよう小型化と軽量化を図った。基幹部品となるGPSアンテナを薄型化して内蔵することに成功したほか、ガラスのオープニングを小さくしたことで時計の形状がより腕になじむようになっている。内部的にも外観においても可能な限り削ったことで、前モデルの「GBD-H1000」が101gだったのに対し、「GBD-H2000」は63gとなっており、約38gの軽量化が実現された。小型化により袖口への引っ掛かりも低減しており、より運動に集中できそうだ。

 時計の重量に大きく影響する裏蓋には、新開発のカーボン強化樹脂バックを採用。20気圧を維持しながらセンサーの搭載と耐衝撃性能を両立させるのは技術的に難しく、試行錯誤の末ようやく実現したという。スポーツのためのモデルであることから、心拍計の搭載が重要になるが、心拍の測定には肌に触れる部分にセンサーを押しつけてデータをとる必要がある。そのため、締めつけによる装着性の低下が課題になっていたそう。皮膚の中のヘモグロビンの動きを見ながら計測する仕組みのため、センサーと肌の距離を近づけることとスポーツモデルとしての快適な装着のバランスを繰り返し検証しながら開発した。

 装着性の向上のため、バンドの固定方法も検討した。G-SHOCKでは通常、バンドの付け根部分が固定されているが、同モデルは付け根が動くよう設計されている。腕の太さや状況により追随する構造となっており、従来以上に装着性の向上が期待できる。

 デザインとしては、ベゼル周辺やサイドボタンなどにシューズやヘルメットに搭載される骨格のようなパーツを持たせることで、軽量そうでスポーティな外観となっていた。さらに、ベゼル上面のウレタンパーツやバンドなど主要部分にバイオマス素材を採用し、CO2削減を図るなど、環境にも配慮していることが感じられる。

 なお、同モデルでは、ポラールが初めて他社にライブラリを提供。主にトレーニング分析や睡眠分析で必要になるもので、時計が吸い上げたデータを解析する。また、独自のアプリだけでなく、GoogleやAppleが提供する運動アプリとの連携も検討しているという。

 これまでのGPS搭載モデルは大きいものが多かったが、「GBD-H2000」では自然な装着が可能になる。腕時計自体のわずらわしさが軽減され気軽に着用できるため、すでに日常生活で運動を取り入れている人だけでなく、これからスポーツを楽しみたいという人にもおすすめしたい。