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観光庁、「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン」改訂。添乗員が同行しないツアーの受入開始で

2022年9月2日 改訂

観光庁が「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン」を改訂

 観光庁は、8月31日に政府が発表した“添乗員が同行しないパッケージツアーの受入れ開始”に伴い、「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン」を改訂した。

 本ガイドラインは、2022年6月10日より受入れを開始した添乗員付きパッケージツアーの実施にあたり、感染拡大防止のために留意すべき事項や陽性者発生時を含む緊急時に、観光関係者が取るべき対応について整理したもの。

 今回、添乗員が同行しないパッケージツアーの受入れが9月7日に開始することに伴い、本ガイドラインを改訂。ツアーの造成から終了に至るまでの各段階で、旅行業者、旅行サービス手配業者、添乗員、宿泊事業などに感染対策などの徹底を呼び掛けている。

感染拡大防止のために各観光関係者が留意すべき事項

ツアー造成時

・旅行業者等は、密を避けて感染拡大防止に配慮した行程を作成すること
・旅行業者等は、感染防止対策を徹底している施設等を活用すること

ツアー販売時

旅行業者等は、ツアー参加者に対して以下の内容を説明し、同意を得ること。
・基本的な感染防止対策(マスク着用、手指消毒、3密の回避)の徹底
・民間医療保険への加入
・Visit Japan Webへの事前登録及びファストトラックの使用
・ツアー実施中に旅行業者等と常時確実に連絡が取れる体制を構築する必要
・ツアー実施中、方針等の適用に迷う場面では、周囲の状況に照らして判断するとともに、必要に応じて旅行業者等へ相談すること
・発熱等の症状がある場合の報告及び指示に従うこと
・各項目に従わない場合、参加・継続が認められない可能性があること
など

ツアー実施前

 ・宿泊事業者等は、感染防止対策が適切に実施されるよう、外国語のリーフレッ
ト掲示等を行うこと

ツアー実施中

・旅行業者等は、ツアー参加者へ入国後に連絡を取り、感染防止対策の徹底等について注意喚起すること
・旅行業者等は、ツアー参加者から感染防止対策の適用に迷う場面等、相談を受けた場合には、適切に対応すること

陽性者発生時を含む緊急時の対応

ツアー実施前

旅行業者等は、以下の情報を事前に確認しておくこと。
・多言語対応可能な医療機関、専門的な医療通訳等に関する情報
・自治体が設置する相談窓口等の情報
・有症状者等が発生した場合の一時待機場所等の情報
・各自治体が定める新型コロナウイルス感染症への対応に関する方針
など

・旅行業者等は、ツアー参加者に対して、陽性者となった場合の入院医療費につ
いては、民間医療保険の補償額の範囲内で自己負担を求められる旨、説明すること
・旅行業者等は、ツアー参加者が陽性者や濃厚接触者となった場合に発生する諸
費用を補償範囲に含む保険へ加入することが望ましい

ツアー実施中

旅行業者等は、有症状者が発生した場合、以下の対応を行うこと。
・当該有症状者のツアーからの速やかな離団
・当該有症状者の医療機関への受診対応
・専門的な医療通訳の手配
など

また旅行業者等は、陽性者が発生した場合、以下の対応を行うこと。
・旅行業者等は、速やかにツアー参加者の行程を把握し、濃厚接触者の範囲の特定に努めること
・待機期間中から帰国までのサポート
・陽性者及び濃厚接触者以外のツアー参加者に対し、ツアー継続が可能である
旨の説明
など

乗員の同行を伴わないパッケージツアーについて(9月2日改訂版)

 以上のとおり、感染防止対策については「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」など現在運用されている方針や考え方に即して対応を行なうことが前提である。またツアー実施中、感染防止対策の方針などの適用に迷う場面では、ツアー参加者は周囲の状況に照らして判断するとともに、必要に応じて旅行業者等へ相談することとしている。

 なお詳細は「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン(9月2日改訂版)」を参照していただきたい。