ニュース

圏央道 横浜環状南線「桂台トンネル」の掘進工事再開へ。機器故障で約7か月中断

2022年2月2日 発表

圏央道 横浜環状南線「桂台トンネル」の掘進工事が2月中旬に再開

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は2月2日、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)横浜環状南線の「桂台トンネル(仮称)」工事に関し、2月中旬までの掘進再開に目途がたったことを発表した。

 横浜環状南線は戸塚IC(仮称)~横浜横須賀道路(E16)釜利谷JCT間の約8.9kmが、2025年度の開通を目指して整備が進められている。このうち、公田IC(仮称)~釜利谷JCT間に、住宅街の地下を通過する延長約1320mの「桂台トンネル」を整備している。

 シールドマシン(愛称:モグるん)によって下り線側から掘進をスタートしたが、2021年7月に釜利谷JCT側から390mの地点でシールドマシン前面のカッター(円盤)を回転させるためのモーター(カッターモーター)が故障。掘進を停止している。

 故障はの原因は、モーターの動きをカッターカッターへ使えるピニオンギアから部品が外れ、その影響によりピニオンギア、カッターモーター、大ギアが損傷したもので、カッターモーター組み立て時に過剰な締め付けでぼるとが変形し、掘進作業によって破断したものと判明。

 掘進の再開に向け部品の補修、交換を進めるとともに、カッターモーター組み立て時に手順を見直しボルト締め付け管理を追加したほか、ボルトの増設やゆるみ止めを強化。異常時監視の強化などの対応をとり、2月中旬の掘進を再開する見込みとなった。

シールドマシンの構造イメージ
シールドマシンのカッターモーター故障について