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JAL、米国線でワクチン証明などペーパーレス化。「前日までに書類不備なしを自分で確認できる」

2021年11月8日(現地時間) 開始

JALがデジタル証明書アプリでワクチン接種証明書の登録に対応

 JALは、デジタル証明書アプリ「VeriFLY」で、ワクチン接種証明書の登録に対応した。

 アメリカへ入国するすべての渡航者は、11月8日(現地時間)から新型コロナウイルスのワクチン接種が義務づけられているが、その接種証明書などの書類を事前にアプリへ読み込んでおくことで、チェックイン時などのペーパーレスを実現するもの。

 VeriFLY自体は4月末から検証を始めていて、10月には米国本土路線(ハワイ・グアムを除く)で本格運用を開始していた。これまではPCR検査の陰性証明を登録するアプリとして活用していたが、新たにワクチン接種証明書の登録に対応したことで、空港でのチェックイン時に書類を取り出すことなく、アプリの画面を提示するだけで確認が完了するようになった(ただし、書類の不携行を推奨するものではない)。

 VeriFLYで登録できる書類は、「ワクチン接種証明書」「PCR検査の陰性証明書」「宣誓書」の3点。2点の証明書は写真撮影することで登録でき、宣誓書(陰性であること、または新型コロナウイルスが治癒していることを宣誓する書類)はアプリ内に用意されているため、別途PDFなどをダウンロードして記入する必要はない。

 必要な書類/情報を登録して顔写真を撮影すると、サーバー側で書類を認識して登録完了の画面に遷移する。アプリ上で「Ready to Travel」と緑色の表示になれば、渡航準備が整ったことを意味する。サーバー側での書類認識には最大4時間かかるため、JALでは予約便の出発時刻から4時間前に登録するよう呼びかけている。

チェックインカウンターの前には仮設のテーブルがあり、ワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明などの書類確認はここで行なう
VeriFLYに書類を登録してあれば、パスポートとアプリ画面の提示で確認が終わる

 JALの担当者はVeriFLYでの書類登録について、「出発前日までに必要な書類が揃っていることをアプリ上で確認できるので、当日空港で書類の提示が不要になるだけでなく、チェックインするまで書類に不備がないかどうかを心配する必要がなくなる」とメリットを説明する。

 VeriFLYでのワクチン接種証明書の登録は、年内をメドにハワイ州を含む米国すべての路線で、年度内を目標に欧州路線でも対応を進めていくという。