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JR四国、観光列車「伊予灘ものがたり」新車両を2022年春運行開始。個室やペアシート設置
2021年10月19日 14:09
- 2021年10月18日 発表
JR四国(四国旅客鉄道)は10月18日、2022年春にデビューする「伊予灘ものがたり」新車両の詳細を発表した。
伊予灘ものがたりは2014年に愛媛県内で運行を開始した観光列車。現行車両は2021年12月27日にラストランを迎え、来春にキハ185系車両をベースとした新車両の運行を開始する。
新車両は現行から1両増えた3両編成とし、「陽華の章」と名付けられた3号車に「大切な人と過ごす時間と空間」をコンセプトにした、車両の半分を用いた上質感のある定員8名のグリーン個室を新設。
1号車、2号車はそれぞれ「茜の章」「黄金の章」と現行車両の号車愛称とデザインを踏襲。2号車の海向き展望シートの一部に、夫婦やカップルに適したペアシートを設置する。
1号車は海向き展望シート、2人掛け山側シート、4人掛けボックスシートを設けた定員27名。2号車は海向き展望シート、2人掛け海向きペアシート、2人掛け山側シートを設けた定員23名の仕様。
外観デザインは、松山・大洲・八幡浜に残る明治から昭和の遺構と調和するレトロモダンをコンセプトに、より夕陽に映えるよう全面をメタリック塗装。伊予灘をモチーフとしたシンボルマークや、あかね色と黄金色のカラーリング、側面に描かれた和デザインのヱ雲などは引き継ぐ。
このほか、車内照明はみかんをモチーフにしたものを採用。車内モニター、座席コンセント、フリーWi-Fiなどを装備。サポートレストランや女性砥部焼作家グループ「とべりて」など、“オール愛媛”でのサービス提供を継承する。
運行区間は松山駅~伊予大洲駅・八幡浜間。車両のリニューアルに伴い、特急料金を適用するほか、1号車、2号車は特急グリーン料金、3号車はグリーン個室料金を設定。
運賃は、松山~伊予大洲間が970円、松山~八幡浜間が1300円。1号車/2号車を利用する場合は加えて、特急料金1200円と、グリーン料金1500円。
3号車を利用する場合は、利用人数分の運賃と特急料金に加え、グリーン個室1室料金2万8000円が必要となる。