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エクスペディア、Webとアプリを一新。航空券+宿泊+現地ツアーの新商品も

2021年4月20日 実施

エクスペディア シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Shiv Singh氏

 エクスペディアは4月20日、新ブランド戦略について発表会を行なった。説明したのはシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのShiv Singh(シブ・シン)氏。

 新ブランド戦略では、Webサイトとモバイルアプリのデザインを一新し、分かりやすくシンプルなレイアウトを採用しながら、旅程にまつわるすべての情報が1か所で確認できるように構造を改めた。

 また、モバイルアプリでは前回の検索や中断した予約を途中から再開できる「キーププランニング」機能を実装。計画履歴を使うことで旅の組み立てを容易にする。

 さらに、新パッケージ商品として、航空券+宿泊+現地ツアーをセットにした「おすすめパッケージプラン」を導入。プランの追加や削除でカスタマイズでき、合計金額を事前に表示するため、心理的な負担も軽減できるという。

新しいWebサイトデザイン

 オンラインチャットの「バーチャルエージェント」は数か月以内に英語圏以外でも利用できるようになるほか、「ワンクリックキャンセル」で旅程全体の一括キャンセル機能も実装する。

 細かな変更としては、航空券の予約時に「荷物の機内持ち込みの可否」「事前座席指定の可否」といった情報を提供したり、宿泊施設をアメニティ(朝食、駐車場など)ごとに予約できるようにしたりといった機能を加えていく。

 こうしたリブランドの背景には観光業に深刻な影響を与えている新型コロナウイルスの存在があり、シブ・シン氏は世界中で起こった感染爆発が「私たちのブランドを目覚めさせた」と表現した。

 日本を含む9か国2万人近くの旅行者からヒアリングを行ない、5万件の旅行を調査した結果、目下のトレンドとして完璧な旅程を組むことや旅費を節約することより、効率のよさが求められていることが分かったという。

 旅行の計画段階ではホテルや航空券、現地ツアー、レンタカーの予約などさまざまな手続きが発生するが、こうした予約・購入だけでなく旅程の複雑な管理を旅行サイトが行なってくれることが求められており、特に日本では8割以上が効率や利便性を重視しているという。

 新ブランド戦略ではこうしたニーズに寄り添うことで、「最高の旅のパートナー」を目指していくと説明した。