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飛ばずにANAファーストクラス体験&フルコース! 機内で味わう「翼のレストラン」全メニューを紹介
2021年4月2日 07:00
- 2021年3月31日 実施
ANA(全日本空輸)は、「翼のレストラン HANEDA~地上でファースト・ビジネスクラス体験~」を3月31日に実施した。同企画は駐機中の国際線機材を活用し、長距離国際線利用の場合のみに体験可能なファーストクラス・ビジネスクラスの食事やサービスなどを地上にいながら楽しむことができるもの。
料金はファーストクラスが5万9800円、ビジネスクラスが2万9800円。初回の3月31日分は完売。昼の部と夜の部と選択でき、約3時間旅気分が味わえる。
ボーイング 777-300ER型機に乗り込み約3時間のレストラン体験がスタート
限定レストランとして設定したNH7771便の機材は、ボーイング 777-300ER型機。ファーストクラスは高い壁で仕切られたスクエア型のシェルが特徴の「ANA FIRST SQUARE」を採用。プライベートな空間を保つことができ居心地も抜群。ジャケット収納スペースやユニバーサルタイプ電源にUSB電源ポート、大型の可動式テーブルとカクテルテーブルなどがあり、ゆっくりとフライト、食事が堪能できる仕様だ。
食事は和食と洋食(肉または魚)の3種類のなかから事前オーダー。和食はアミューズが「ANA オリジナルスティック」「シーフードのタルタル」「富山湾産白えびの昆布〆」「フォアグラロール」。先付けは「飯蛸、筍、独活、豆乳胡麻クリーム」。前菜は「太刀魚桜葉寿司」「帆立貝とクリームチーズの味噌漬け」「揚げ新じゃが芋明太子焼き」「矢羽根蓮根甘酢漬け 梅肉」「串打ち(独活牛肉巻き、近江蒟蒻)」「そら豆木の芽和え」。
続くお吸い物は「蛤俵道明寺あられ揚げ」。お造りは「本鮪中とろ、細魚博多造り、鯛昆布〆、土佐醤油」。小鉢は「焼き穴子、柑橘ジュレ」。炊き合わせは煮物として「若竹煮と槍烏賊柔らか煮」。お待ちかねの主菜は「和牛蒸ししゃぶ 胡麻たれ掛け」。白ご飯とお椀、香の物。デザートは「桜モンブラン」「フォンダンショコラ」「抹茶マスカルポーネ」のうち1種類。
洋食のアミューズは和食と同様に「ANA オリジナルスティック」「シーフードのタルタル」「富山湾産白えびの昆布〆」「フォアグラロール」。アペタイザーは「赤ピーマンムースと蟹のガトー仕立て キャビアとともに」。メインディッシュの肉料理は「和牛フィレ肉のグリル 神戸ワインマスタード風味」。魚料理は「金目鯛のポワレ ズッキーニピューレと大阪産レモンのクリームソース」のどちらか。
ブレッドセレクションは「バケット、米粉ソフト、フィグセーグル、よもぎフォカッチャ」。デザートは和食と同じ「桜モンブラン」「フォンダンショコラ」「抹茶マスカルポーネ」のいずれかとなる。
もちろんアメニティキットも記念品として進呈。ANAオリジナル「グローブ・トロッター」ポーチが各シートに配布されている。気になる中身は「ザ・ギンザ エッセンスエンパワリングセット」。クリーミークレンジングフォーム(洗顔料)、エッセンスエンパワリング・デー(日中用美容液)、エッセンスエンパワリング・ナイト(夜用美容液)、歯ブラシセット、アイマスク、イヤープラグなどが入っていた。
ビジネスクラスも季節感あふれる食材が並ぶ品々に舌鼓
ビジネスクラスは「ANA BUSINESS STAGGERED」。大型スライディングテーブルが使いやすく、こちらにも電源やUSBポートあり。なお、今回は通常のフライトとは異なりファーストクラスとビジネスクラスともに機内エンタテイメントやWi-Fiなどは使用不可。そのためまさに食事とサービスを堪能するために集中できる環境となっている。
ビジネスクラスの食事メニューも和食と洋食(肉または魚)の3種を用意。早速和食からチェックしてみよう。アミューズは「抹茶アーモンドパイスティック(ANAオリジナル)」「サーモンの彩りテリーヌ アボカドサラダ」。前菜は「龍盛り(白魚菜の花湯葉揚げ、蛍烏賊青海苔揚げ、揚げそら豆」「しらすの玉子焼き」「串打ち(合鴨味噌漬け、赤蒟蒻)」「生姜砧甘酢漬け」「桜鱒味噌幽庵焼き」。小鉢は「蒸し鶏の白酢掛け」「煮穴子 白滝真砂和え」。
主菜は「銀鱈西京焼き 肉すい豆腐」。白ご飯、お椀、香の物も。デザートは「ピエール・エルメ・パリ」による「エモーション フレーズ ピスターシュ(ピスタチオのジュレ、イチゴのコンポート、ピスタチオ風味ダコワーズ、ピスタチオ風味ババロア)」。
洋食は和食同様のアミューズ「抹茶アーモンドパイスティック(ANAオリジナル)」「サーモンの彩りテリーヌ アボカドサラダ」からスタート。アペタイザーは「トマトと柑橘のコンカッセ カニとウズラの卵」。メインディッシュは肉料理が「牛フィレ肉のソテー レホールの香るオニオンコンポートのせ」、魚料理は「メバルと海老のソテー クリーミーカレーソース」。ブレッドは「バケット、よもぎフォカッチャ」。デザートは和食と共通の「エモーション フレーズ ピスターシュ(ピスタチオのジュレ、イチゴのコンポート、ピスタチオ風味ダコワーズ、ピスタチオ風味ババロア)」。
ビジネスクラスのアメニティも付属。ANAオリジナルの「グローブ・トロッター」ポーチには人気のコスメブランドSHIROのミニサイズの「ゆずフェイスミスト」「ゆずリップバーム」がイン。歯ブラシセットとアイマスク、イヤープラグもセットになっている。
食事とともにもちろんANAならではの飲み物各種も楽しめる。シャンパンやワインなども気になる銘柄を試したり、お気に入りを思う存分味わうなどお好みで。なお、実際に体験した搭乗者に話を聞いたところ「この春一番の思い出になりました」「とにかく息子の笑顔を見ることができてうれしかった」「はじめてのANA体験で、まさかこんなにゆったり過ごせるとは!」など同レストランでの時間は大満足だったよう。春休みを利用し参加した大学生は「ANAの客室乗務員を目指しているため、ビジネスクラスでどのようなサービスをしているのかを間近で体験できていろいろ吸収できました」との感想も。
いまだからこそできる企画でお客さまにワクワクしてほしい。企画担当者とシェフに話を聞いた
初開催となった「翼のレストラン HANEDA~地上でファースト・ビジネスクラス体験~」。ANAマーケティング室 翼のレストランHANEDA プロジェクト責任者の山本卓史氏は、「航空業界が厳しい状況だからこそ、お客さまに楽しんでいただけるワクワクするような体験をと考え企画しました。
こだわった点は食事、ANAグループのスタッフによるサービスを軸に本物の国際線機材ならではのビジネスクラス・ファーストクラスの雰囲気を五感で感じることができる内容とした部分。企画の本格始動から約2か月100名以上のメンバーとともに一気に作り上げたプロジェクトです」と話す。
使用機材については国際線長距離路線の主力機材のためANAとしても自信を持って安定した品質でサービス提供ができる機材として選んだという。今後の展開としては新たな機材の投入や開催地域の拡大も視野に入れているとのこと。
さらに、機内食を担当するANAケータリングサービス 和食調理部 部長の久保正信氏とANAケータリングサービス 洋食調理部 部長の山田真吾氏にも話を聞くことができた。
今回搭乗ゲートでのお出迎えとともに、食事提供タイミングで機内食にまつわる機内アナウンスを担当した。久保氏は「毎日機内食を作っている我々がお客さまとお話しする機会はほぼないため、今回目の前で食事を召し上がられる皆さまの笑顔や言葉にとても刺激を受けました。
機内食の進化も感じていただけたようで、イメージしていた機内食とは異なるクオリティに驚いたとの感想も。地上のレストランと同等の食事が楽しめると実感していただけたようでした。レストランに負けない機内食を何年も前から目指しておりますので今後も邁進していこうと思います。そして世界一の和食を機内でこれからも味わっていただけたら」と話してくれた。
山田氏も、「直接美味しいという言葉をいただき、改めてその言葉を受けたときの喜びを感じることができました。僕らにとっても素晴らしい機会であると実感しています。
今回のメニューは実際に国際線を利用しなければ味わえないメニューです。普段ですとなかなか体力的なことや時間の制約などで旅行が難しけれど、駐機しているからこそ機内食を楽しめたという声もいただきました。毎日機内食を作っている我々にとってたくさんの方に味わっていただける機会ができるのはとても光栄なこと。移動の付加価値として料理を提供してきた我々にとって、今回食事にフォーカスしていただけ機内食の価値が上がったのではないかと非常にうれしく感じています」と語ってくれた。
なお、「翼のレストラン HANEDA~地上でファースト・ビジネスクラス体験~」は好評により4月には全11日間合計22回追加での開催が決定。4月1日16時より専用サイトからの申し込みが可能となっている(申し込みは先着順)。旅が恋しいこの時期に美味しい食事とサービスで地上にいながらフライト気分を味わってみてはいかがだろう。