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ウェザーニューズ、タイ国鉄に鉄道気象サービス提供。気象リスクのアラート通知で安全運行サポート

2021年1月19日 発表

ウェザーニューズがタイ国鉄に鉄道気象サービス提供開始。写真は大雨の影響でタイ北部のDen Chai 駅が冠水する様子

 ウェザーニューズは1月19日、タイ国鉄(タイ国有鉄道)に鉄道事業者向け運行可否判断支援サービスの提供を開始したことを発表した。同サービスの海外への提供は台湾の鉄道会社に続く2社目で、東南アジアでは初めてとなる。

 タイでは雨季となる6~10月を中心に台風や短時間強雨/雷雨による冠水や土砂崩れが発生するが、その発生後に気象条件が厳しかったことを把握することもあったため、従来のやり方では安全性と安定性を追求した運行が難しい面があったという。鉄道気象サービスは、気象リスクを加味した計画的な運休、車両退避、運行再開のタイミングなどの判断をサポートすることが可能となる。

 今回サービスを開始した「Go or NG Decision Support」は、沿線に設置している観測機からの雨量データと気象予測を提供。今後は、各路線の雨量観測データの分析と運用を通じて、最適な運基準値を検討し、雨量データが基準値を超えた場合に冠水や土砂崩れのリスクをアラート通知し、事前運行計画の判断をサポートしていく。

サービス画面のイメージ