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Go To トラベルのクーポンを東京メトロの24時間券に交換してお得に活用する方法

1000円券で1100円相当、お買物券は100円単位で小分けで使える

2020年10月15日~2021年2月1日 実施

「東京メトロトラベルセット」はGo Toクーポンで購入できる24時間券とお買物券のセットだ

 お得に旅行できる政府の「Go To トラベルキャンペーン」。10月からは東京都への旅行や地域共通クーポンも付くようになった。

 東京メトロは、Go To トラベルの利用者向けに「東京メトロトラベルセット」の引き換えを10月15日に開始した。Go To トラベルのクーポンを、東京メトロの24時間乗車券+500円分のお買物券のセットに引き換えられる。東京メトロトラベルセットを実際に体験し、その使用感をレポートする。

Go Toは格安ホテルでも1000円分のクーポンがもらえる

一休.comのように、検索時にGo To 割引適用後の価格を表示できる宿泊予約サイトもある

 Go To トラベルキャンペーンは、細かい条件が多く内容が複雑に見えるが、実際に使ってみるとシンプルだ。宿泊予約サイトでキャンペーンのページで予約を進めていけば、確認画面で予約時にいくら値引きされ、クーポンがどのくらい付くのかも表示される。予約方法については本誌の過去記事を参照いただきたい。

 Go To トラベルキャンペーンでは高級なホテルや旅館が人気を集めているが、実は格安で泊まれる宿の方がお得度が高いケースもある。宿泊金額の15%相当が付与される「地域共通クーポン」は、1000円単位で付与され、端数は四捨五入で処理されることになっている。そのため、安い宿泊プランでも割引前の金額が3334円以上あれば、1000円分が付与される。たとえばビジネスホテルを1泊3500円で予約する場合、予約時の支払い額は35%引きの2275円となり、なおかつ1000円分の地域共通クーポンが付与される。

 1泊3500円は極端としても、出張需要が落ち込んでいるビジネスホテルは割安な料金設定になっていることが多い。筆者は東京近郊に住んでいるが、この際だからと銀座のビジネスホテルにいくつか宿泊してみた。ホテルで缶詰になって仕事をしつつ、「銀座に泊まる」という気分を味わう、プチ・ワーケーションだ。

 なお、Go To トラベルキャンペーンの利用条件として、マスク装着や検温の協力など、適切な感染予防対策が義務付けられている。筆者が今回宿泊した4つのホテルでは、いずれもマスク装着が入館の条件となっており、チェックイン時に検温を求められた。随所にアルコール消毒の器具が設置されていたほか、ホテルによっては使い切りタイプの消毒液やマスクケースが用意されていることもあった。

今回宿泊した宿の一つ「ACホテル・バイ・マリオット東京銀座」。使い切りの消毒液が用意されていた

電子クーポン、引き換え先に困りがち問題

 このようにお得に泊まれるGo To トラベルだが、地域共通クーポンには少し注意が必要な点がある。利用できる期間が宿泊日とその翌日に設定されているのだ。連泊する場合は多少猶予があるが、ビジネスホテルを1泊ずつ予約した筆者は、毎日1000円クーポンをもらっては引き換えることになった。

Go To トラベルの地域利用クーポンは紙版と電子版の2種類がある。利用期限はどちらもチェックアウト当日までとなっており、1泊の滞在だと扱いに悩みがちだった

 まとまった金額なら、家電量販店で使ってもいいし、観光地ならお土産代に使うのもありだ。ただ、都心のビジネスホテルで毎日1000円ちょっとの買い物をするのは手間にも感じる。

 さらに、Go To トラベルのクーポンには商品券型の紙クーポンと、スマホアプリで表示する電子クーポンの2種類が存在する。この電子クーポンの存在が意外と厄介だ。宿泊予約サイトによっては電子クーポンしか発行しないサイトもあるが、10月現在で電子クーポンに対応する店舗はかなり限定されている。コンビニで使えたとしても、紙クーポンだけ、というケースが多かった。

 「東京メトロトラベルセット」は、この使い道に困りがちな電子クーポンの消化にも便利な存在だ。

電子クーポンはスマホ決済のごとく、店舗のQRコードを読み取って支払いに使える。同行の人などに「LINEで送る」機能なども備えているが、対応店舗は限られているため選べるなら紙クーポンをおすすめしたい

「東京メトロトラベルセット」とは

 前置きが長くなったが、「東京メトロトラベルセット」についてざっと紹介しよう。東京メトロが10月15日より提供を開始したチケットのセットで、東京メトロの地下鉄路線で使える24時間乗車券(600円相当)と、500円分のお買物券がセットになっている。

東京メトロトラベルセットの内容。払い戻し不可の24時間券(600円相当)と、500円分のクーポンがセットになっている

 額面1000円の地域共通クーポンとの引き換えとなるので、100円分のボーナスが付く、ちょっとお得な内容だ。紙クーポン、電子クーポンのどちらでも引き換えられる。なお、交換できるのは東京都、埼玉県、千葉県の宿泊施設で発行された地域共通クーポンに限られる。

 24時間券では都心を網羅する東京メトロの地下鉄路線を自由に乗り降りできる。最初の改札を通ってから24時間有効なので、2日間にわたって使うことも可能だ。東京メトロの初乗り運賃はきっぷの場合で170円に設定されているため、都心のスポットを何回か移動すると比較的簡単に元が取れる。

 通常、東京メトロの1日乗車券は金券扱いとなるので、ホテルで販売されている「Tokyo Subway Ticket」などを地域共通クーポンで引き換えることはできない。東京メトロトラベルセットでは、24時間券に「払い戻し不可」の条件を付けることで、引き換え可能にしている。

お買物券は100円単位で駅ナカコンビニでのちょっとした買い物にも使いやすい

 お買物券は、100円×5枚のセットで、東京メトロ関連の約300店舗で利用可能。東京メトロの駅ナカにあるコンビニや飲食店、雑貨店のほか、Echica 池袋など東京メトロ運営の商業施設で使える。100円単位で使えるため、駅ナカコンビニで消費するなら地域共通クーポンよりも使いやすい。

Go Toトラベルの電子クーポンには対応していないがお買物券は使えるという駅ナカコンビニもあった

 注意点としては、お買物券と24時間券のどちらも、有効期限が「地域共通クーポンに記載された旅行期間中」とされていること。地域共通クーポンの利用期限と同日中に使い切る必要がある。

 ただし、実際にはトラベルセットに付属する24時間券は有効期限が2020年2月1日と定められている。使用期限までに東京に来る機会がある人なら、引き換えておき、次の機会に活用することも可能ということになる。

 この期限はGo To トラベルキャンペーン終了予定日の翌日にあたり、東京メトロでは、旅行中に24時間券を使うことを推奨するとしたうえで、旅行期間中のみ利用できるような仕様変更を行なう予定はないと説明している。

公式には「宿泊当日に使うこと」と案内されているが、筆者が交換した24時間券には、2021年2月1日まで有効と記載されていた

 また、交換できる場所が東京メトロの12駅と限られているのも留意したい。具体的には上野駅、銀座駅、東京駅、表参道駅、新宿駅、池袋駅の旅客案内所と、新橋駅、恵比寿駅、飯田橋駅、北千住駅、王寺駅、浦安駅の定期券売り場で交換できる。定期券売り場は20時まで営業しているが、旅客案内所は17時で営業終了となる。宿泊当日にクーポンを交換するつもりなら、ホテルのチェックイン時間と対象の引換場所を確認しておいた方がよいだろう。

 「東京メトロトラベルセット」は、Go Toキャンペーンの地域共通クーポンの使い勝手のわるい部分を補い、少し得する便利な存在だ。Go Toで東京観光を考えているなら、ぜひチェックしておこう。

 なお、Go To トラベルの地域共通クーポンで交換できる鉄道乗り放題のきっぷはJR北海道、JR西日本、京浜急行電鉄、箱根登山鉄道なども発行している。また長野電鉄など、一部の事業者では窓口でのきっぷ購入で地域共通クーポンを利用可能としているケースもある。対象地域に旅行する際には、あらかじめ確認しておくと、よりお得な旅を楽しめるだろう。