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JR東海、本木雅弘さんが登場した「ずらし旅」CM発表会。ドクターイエロー&N700Sの電動アシスト自転車もお披露目
本木雅弘さんは「メンバーずらし旅」を提案
2020年9月28日 07:30
- 2020年9月25日 発表
JR東海(東海旅客鉄道)は、7月から展開している観光キャンペーン「ひさびさ旅は、新幹線!~旅は、ずらすと、面白い~」の新CM発表会を都内で開いた。
テレビCMに出演している俳優・本木雅弘さんがゲストで登場したほか、JR東海 代表取締役社長 金子慎氏らが出席し、キャンペーンのキーワード「ずらし旅」などについて紹介した。
「ずらし旅」が旅の楽しみ方を大きく広げるきっかけになってほしい
「ひさびさ旅は、新幹線!~旅は、ずらすと、面白い~」は、東海道新幹線の周辺には、東京・伊勢・奈良・京都・大阪と人気観光地が多く、それらを「定番」とは異なる新たなアプローチで楽しんでもらうためのキャンペーンであり、JR東海の金子社長は、「時間、場所、旅先での移動手段・行動をいつもとずらして、安心して楽しめる旅」「今回のずらし旅が、旅の楽しみ方を大きく広げるきっかけになってほしい」と紹介した。
特設サイトでは、移動手段をずらす、時間をずらす、場所をずらすといったアプローチで、各分野の達人が新しい旅「ずらし旅」を提案。「東京の旅は自転車が正解」「お伊勢参りは朝の5時」など随時アイデアを追加しており、最終的には100個の提案が並ぶ予定だ。
また、この「ずらし旅」のアイデアをTwitterを通じて募集する企画を9月25日から10月25日まで実施。当選者には「旬をずらしても美味しくべられる冷凍シャインマスカット&ナガノパープル」「め“ずらし”い製法で作られた芋を使ったムースプリン」「お茶の名産地で作った珈琲」といった「ちょっとずらしたご当地グルメ」をプレゼントする。
「ずらし旅」のアイデアではしばしば、公共交通機関や観光バスではなかなか得られない出会いのために、自転車が移動手段として取り上げられている。このキャンペーンでは電動アシスト自転車のシェアサービス「ドコモ・バイクシェア」とコラボレーションしており、「ドクターイエローデザイン電動自転車」と「N700Sデザイン電動自転車」を特別に製造。東京・大阪エリアで10月1日から12月25日まで各1台ずつが供用される。さらにこの特別仕様の電動アシスト自転車をプレゼントする企画も実施する。
本木雅弘さんのコメント
――CMオファーを受けたときの感想
本木さん「世の中の皆さんと同じように、ある意味気持ちがじくじくしているような時期でしたが、もともと旅好きで、この不自由さから脱出したいという思いがあったなかでいただいたオファーで、何よりずらし旅というコンセプトにすごく共感しました」
――新幹線の旅について
本木さん「小さいころからずっと新幹線で旅をしてきたので、『帰ってきた』という感覚の乗り心地だったというか。車窓を眺めながら、あらためて日本は美しい国だなと感じ、それぞれの場所で特有の美しさがあるのが日本の魅力だなと再発見できた旅でした」
――撮影で印象に残っているエピソード
本木さん「筋書きのない撮影で、できるだけ自然にリアクションしました。一度は訪れたことがある場所なんですけど、時間がずれただけで、まったく新しい場所に感じるという自分がすごく面白かったですね」
――思い出に残った場所
本木さん「21年ぶりの伊勢神宮が特に印象に残っています。こういうご時世ということもあって、神様の気配に近づくことで安心感もありましたし、雄大な自然、清々しい空気、樹齢の長い大木に触れ、体が蘇っていくような感覚になりました。
伊勢神宮で世界平和と安全と家族の幸せを祈ろうと思っていましたが、いざ手を合わせたら、それはおこがましいんじゃないかという、いい意味での畏れを感じたんですね。それを教えてもらうために来たのかなと思いました」
――自転車旅について
本木さん「自転車旅は新鮮でしたね。シェアサイクルは定着しつつありますけど、私は日本で乗るのは初めてでした。今まで出会えなかった風景に出会えましたし、実際に会話を交わさなくても、その街や人に近づけたような感じになるというか。(CMを撮影した)代官山のピザ屋さんも実は近所なんですけれども、今まで知りませんでした。今回の自転車旅だからこそ発見できたお店です」
――ずらし旅について
本木さん「『ずらし旅』というコンセプトが今の世の中に必要なことだと思います。皆さんいろんな形で自分の価値観が揺さぶられて、整理がつかない状態になっていますけど、何かが起きたときは自由さと不自由さを両立させていかないと仕方ないんですよね。その不自由さを『ずらす』という発想で、別の視点で見てみると、今まで凝り固まって、振り向かなかった方向にもキュッと首が動くような広がりを感じます」
旅は人生の道標
トークセッションでは、旅アドバイザー3名が登場。京都で「グルメタクシー」として乗客の嗜好に合わせて行き先をカスタマイズし、京都グルメ旅を案内する岩間孝志さんは、食事やおやつの時間をずらすことで、大人気グルメを気軽に楽しめる「12時におやつ、3時にごはん旅」を提案。
駅舎とマンホールを愛するライター・かのえかなさんは、駅舎の風景や雰囲気にピンときたら下車し、地元を流れる川や神社、ご当地マンホールなど、その土地ならではの楽しみを発見する「駅舎にピンときたら降りてみる 途中下車の旅」を提案。
Webライターなどで活躍するヨッピーさんは、自転車で移動するからこそ分かる街並みの趣や穴場スポットの魅力に触れる「大阪はぜったい自転車旅」を提案した。
本木雅弘さんにも「ずらし旅」のアイデアを求められ、メンバーをずらして旅を楽しむ「メンバーずらし旅」と答え、「旅の道連れのメンバーを新しい構成にしてみるのはどうかなと。例えば、家族で行くにしても父と娘、母と息子、兄弟だけとか、構成を変えるだけで、普段言えないことが言えたり、新しい側面を発見できたりする気がします」と話した。
最後に本木雅弘さんは、「自分の好きな言葉で、知り合いから教えてもらった『旅は人生の道標』という言葉があります。旅先で新しい空間に立ってみたり、誰かを訪ねたりすると、新しい気づきが隠れていて、次の自分の道標となるものに出会えるような気がします。正直、まだまだ旅に抵抗があるという方もいらっしゃると思いますが、ちょっとだけ勇気を出して、ずらし旅という、自分なりの旅をしてみることで、新しい自分、新しい社会、新しい明日というものにつながっていくんじゃないかなと思います。もちろん感染対策は万全に、周りの方への配慮、ご自身の体調管理にも気を配りながら、どうぞ素敵な旅にお出かけください」と締めくくった。