NTTデータ経営研究所、JTB、JALが実証実験でワーケーションの効果を検証

ワーケーションによる仕事のパフォーマンスの変化

　NTTデータ経営研究所、JTB、JAL（日本航空）は、ワーケーションの効果検証を目的とした実証実験を行ない、生産性と心身の健康にポジティブな効果があるとするレポートをまとめた。

　ワーケーションは、ワーク（Work）とバケーション（Vacation）を組み合わせた造語で、リゾート地などでリラックスしながら遠隔作業で仕事をこなすことを意味する。

　今回の実証実験では、各社の従業員を中心とした男女18名を対象に、沖縄県のカヌチャリゾートを舞台にウェアラブルデバイスやアンケートなどの手段を用いることで通常業務時とワーケーション時の状態をモニタリングし、比較した。

　結果として、ワーケーションにより仕事とプライベートの切り分けが促進されたり、組織へのコミットメントが向上したりしたほか、仕事のパフォーマンスが20％改善し、終了後も5日間、その効果が持続することが確認された。ストレスの軽減や活動量の増加といった効果もあったという。

　各社では、今回の実験スキームを活用して自治体や企業に対して効果検証支援を行なってデータを収集し、より踏み込んだ内容について明らかにしていくことで、企業の生産性向上や旅客需要の再興などに貢献していくとしている。