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NASAとSpaceX、米国による宇宙への有人ロケット打ち上げ成功。宇宙旅行サービスも計画される「Crew Dragon」がISSへ

2020年5月30日(現地時間)打ち上げ

NASAとSpaceXは宇宙船「Crew Dragon」に宇宙飛行士2名を乗せて打ち上げ(画像:NASA TV)

 NASA(アメリカ航空宇宙局)とSpaceXは5月31日4時22分(日本時間、現地時間は5月30日15時22分)、宇宙飛行士2名を乗せたSpaceXの宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」を、「Falcon 9(ファルコン・ナイン)」ロケットによって米ケネディ宇宙センターから打ち上げた。

 NASAでは民間企業が開発した宇宙船で宇宙飛行士を輸送する「Commercial Crew Program」の取り組みを進めてきたが、今回、宇宙への有人飛行試験として ロバート・ベンケン(Robert Behnken)、ダグラス・ハーレー(Douglas Hurley)の両宇宙飛行士を乗せた打ち上げを実施。スペースシャトル退役以来の米国による宇宙への宇宙飛行士の輸送となる。

 この打ち上げは当初、現地時間の5月27日(日本時間5月28日)の打ち上げが予定されていたが、悪天候により延期。5月30日(現地時間)のケネディ宇宙センター上空は青空に恵まれ、予定どおり15時22分(日本時間の31日4時22分)に39A発射台から打ち上げを実施。その後、約9分強後に再利用可能ロケットであるFalcon9の1段目ロケットの地上(無人船)への着陸、約12分後に2弾目ロケットとCrew Dragon宇宙船の切り離しにも成功した。

 今回打ち上げられたFalcon 9とCrew Dragonの組み合わせは、宇宙旅行サービスを提供するSpace Adventuresが計画する民間人の宇宙旅行にも活用される予定となっている。

(画像:NASA TV)