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新名神 新四日市JCT~亀山西JCT開通1年の効果発表。分散により東名阪道の交通量4割減、渋滞8割減

2020年4月7日 発表

開通から1年経過した新名神 新四日市JCT~亀山西JCTの交通状況と開通効果が発表された

 国土交通省 中部地方整備局やNEXCO中日本(中日本高速道路)らで構成する新名神・東環開通効果検討会議は、2019年3月17日に開通した新名神高速道路 新四日市JCT(ジャンクション)~亀山西JCTについて、1年間の交通状況と開通効果を発表した。

 新名神 新四日市JCT~亀山西JCTは、東名阪自動車道の三重県内の北西側を並行するように走る道路で、ダブルネットワークの形成によって交通分散や事故発生時・非常時の迂回路としての機能を期待されていた。

 NEXCO中日本の報告によれば、開通前の東名阪道 四日市JCT~亀山JCTの交通量が1日平均9万8900台だったところ、開通後は新名神が同4万5400台、東名阪道が同6万1200台(計10万6600台)と分散しており、東名阪道の交通量は約4割減少した。

 渋滞についても、年間1157回から265回へ約8割減少という劇的な効果が出ている。現在も四日市JCT以東~亀山西JCT以西の交通の約1割(1日平均3600台)がまだ東名阪道を利用しており、新名神への転換を促すことで、さらなる渋滞解消が見込めるとしている。

 また、沿線地域での観光が活性化しており、三重県の観光入込客数は約83万人増加、滞在時間の延長や施設来場者数の増加につながっている。国交省のアンケート(2019年8月実施)では、約9割が「開通が来訪のきっかけになった」と回答しているという。

ダブルネットワークの形成で交通が分散
東名阪道の渋滞が約8割減少
複数経路を選択できる区間が長くなっている
所要時間の短縮とばらつきの減少
沿線地域の観光が活性化