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エア・カナダ、バンクーバー空港にレストラン風の新ラウンジ「シグネチャースイート」新設。ビジネスクラス乗客だけが利用可能
2020年3月13日 19:36
- 2020年3月12日(現地時間)発表
- 2020年3月14日(現地時間)オープン
エア・カナダは3月12日(現地時間)、バンクーバー国際空港に新たな上級ラウンジ「エア・カナダ・シグネチャースイート(Air Canada Signature Suite)」を3月14日(同)にオープンすることを発表し、メディアに披露した。
エア・カナダの空港ラウンジとしては「メープルリーフ・ラウンジ」が主要空港に設けられており、ビジネスクラス以上の搭乗客やマイレージプログラムの上級会員が利用できる。そのメープルリーフ・ラウンジとは別に、2017年12月にトロント・ピアソン国際空港にオープンしたのが「シグネチャースイート」で、バンクーバー国際空港が2空港目の設置となる。
シグネチャースイートは、長距離国際線のビジネスクラスの搭乗客のみが利用できるプレミアムラウンジとなる。マイレージプログラムのステータスは関係なく、ビジネスクラス搭乗者でも有償で搭乗券を買った人のみが対象で、マイルの特典航空券などでの搭乗客は利用できない。また、ゲストの同伴も不可となっている。
バンクーバー人気店のシェフ、デイビッド・ホークスワース氏監修のメニューを提供
3月14日にバンクーバー国際空港にオープンするシグネチャースイートは、国際線出発エリアの52番搭乗口付近にある。現在のメープルリーフ・ラウンジと入口は同じで、ラウンジ内にシグネチャースイート専用のカウンターを設けている。場所は1階上にあるので階段またはエレベータでアクセスする。
料理は、バンクーバーの人気レストラン「Hawksworth Restaurant」のシェフであるデイビッド・ホークスワース(David Hawksworth)氏が監修。これはバンクーバー空港だからではなく、トロント空港のシグネチャースイートも同様にホークスワース氏が監修している。
提供されるのはメニューに記載されたアラカルトメニューのほか、ビュッフェスタイルでの料理も提供。バーではカクテルを頼むとバーテンダーがその場で用意。ワイン、シャンパンなども充実している。
既存ラウンジとの違い。「シグネチャースイートは『レストラン』」
今回のお披露目にあたってインタビューに応えた、エア・カナダ プロダクト担当ヴァイス・プレジデントのアンドリュー・イウ(Andrew Yiu)氏は、その日のビジネスクラス利用客のみにフォーカスしたラウンジを立ち上げた理由として、「飛行機に乗ってすぐにお休みになりたい方もいらっしゃり、機内で料理を食べられない方がいる。そういう方にも同じようにビジネスクラスの体験をしていただくためには空港でしっかりとしたコースの料理を召し上がっていただく必要があるのではないかと考えた」という。
そして、シグネチャースイートを「レストランである」と表現。「すべてのものがキッチンで作られた新鮮なもの。シャンパンやカクテルもある」と話し、フルダイニングのレストランとして来訪者を迎える場とする。一方でメープルリーフ・ラウンジは、「テレビやシャワーなどもある、アメニティを提供する場だと考えている」と方向性の違いを示した。メープルリーフ・ラウンジは、提携航空会社の搭乗客やマイレージプログラムの上級会員なども利用できることから、「メープルリーフ・ラウンジではビュッフェスタイルの食事は提供しているが、多くの方がいらっしゃるのでコースの料理を提供するのは難しい」と、シグネチャースイートとして場所を分けた理由を説明した。
バンクーバー空港にできるシグネチャースイートの席数は105席。ビジネスクラスの通常の搭乗率からすると、ピーク時でもシグネチャースイートの座席が使われるのは8割程度が想定されるとのこと。
同社最大のハブであるトロント、それに次ぐ規模となるバンクーバーに開設されたシグネチャースイートだが、3か所目としてはモントリオールが計画されている。その時期については「空港のリノベーションもあるので、3年ぐらいはかかるのでは」との見通しを語った。