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エア・カナダ ルージュ、12年ぶり再就航の名古屋~バンクーバー線記念セレモニー

6月1日~10月27日の期間限定就航

2017年6月2日 開催

エア・カナダ ルージュはセントレア~バンクーバー線就航記念セレモニーを実施した

 エア・カナダのレジャー向けブランド「エア・カナダ ルージュ」は6月2日、セントレア(中部国際空港)~バンクーバー線を就航し、その初便到着に合わせてセレモニーを開催した。名古屋~バンクーバーの直行便は12年ぶりの再就航で、地元関係者も多く招待されていた。

 使用機材はボーイング 767-300ER型機で、6月1日(現地時間)~10月27日までの期間限定就航となる。

中部国際空港~バンクーバー線(2017年6月1日~10月27日)

AC1956便:中部国際空港(16時40分)発~バンクーバー(09時55分)着、火・水・金・日曜運航
AC1955便:バンクーバー(12時45分)発~中部国際空港(翌15時15分)着、月・火・木・土曜運航
※AC1956便の火曜発便は2017年6月20日~9月26日の運航
※AC1955便の月曜発便は2017年6月19日~9月25日の運航

エア・カナダ 国際営業部門 シニア・ディレクター ティモシー・リュー氏

「本日の就航を大変誇りに思う」と切り出したエア・カナダ 国際営業部門 シニア・ディレクター ティモシー・リュー氏は、「このフライトは日本とカナダの文化交流を促進するだけでなく、2国間の経済協力をさらに促進するものと信じています。我々はこの2国間を結ぶ航空会社として、文化と自然にあふれた2つの国を、多くの人に経験してほしいと考えています。

 名古屋~バンクーバー線が加わることによって、エア・カナダはこの夏、日本からカナダへ週39便を運航します。これは、他社のカナダ便をすべて合わせてもまったくおよばない数字です。

 そしてエア・カナダにとって、2017年は特別な1年です。今年はエア・カナダの設立80周年であるだけでなく、カナダ建国150周年を祝う年でもあります。エア・カナダとエア・カナダ ルージュは今年、北米・太平洋・大西洋線において、20の新しい路線を就航します。6大陸220都市の人々を結びつけるために、メイプルリーフのロゴを付けてカナディアンホスピタリティをお届けします」と就航の喜びを表現した。

駐日カナダ大使 イアン・バーニー氏

「みなさんこんにちは」と日本語で挨拶した駐日カナダ大使 イアン・バーニー氏は、「エア・カナダはすでに2カ国をつなぐ幅広いネットワークを持っていますが、この就航でそれがより強化されるはず」と述べた。

「エア・カナダの初飛行は1937年9月1日、バンクーバー~シアトル間を50分のフライトで、2名の乗客と郵便物を乗せたと聞いています。その運賃は14ドル20セントだそうで、80年の間に時代は変わったと感じました。

 2016年は27万5000人のカナダ人が日本を訪れ、2015年との比較では18%増。逆に、カナダを訪れた日本人は32万人で、対2015年では10%の増加でした。現在、政府は日本との経済関係をさらに高めていくためにTPP11(米国抜きの環太平洋経済連携協定)を進めているところですが、EPA(経済連携協定)のイニシアチブも活発化させていきたいと考えています。そのためには、経済、貿易、教育、草の根レベルにおいても、2国間を自由に行き来できることが重要です。

 2019年には日本がラグビーワールドカップのホスト国となり、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開かれます。その点でも、今回の就航には大きな意義があります」と将来への期待を語った。

中部国際空港株式会社 代表取締役社長 友添雅直氏

 中部国際空港 代表取締役社長 友添雅直氏は「待ちに待った西海岸・カナダ便の就航」であるとして、エア・カナダはもちろん、地域関係者の協力があって本日の就航があると感謝を述べた。

「バンクーバーへは12年ぶり、西海岸は8年ぶりの直行便の復活です。この機会にぜひカナダの自然を楽しんでください。期間限定で10月末までということですが、来年も続けていただくためには我々空港の応援も必要だということで、6月いっぱいはカナダフェアを実施しています」と述べ、セントレア3~4階の飲食店など10店舗でカナダ食材を使った特別メニューを提供したり、カナダ関連グッズ(エア・カナダのモデルプレーンなど)を販売したりと、路線を盛り上げるための取り組みを紹介した。

 就航セレモニーの最後には関係者がテープカットを実施。登壇したティモシー・リュー氏、イアン・バーニー氏、友添雅直氏に加えて、国土交通省 大阪航空局 中部空港事務所 中部国際空港長 船山利英氏、エア・カナダ 日本支社長 ワイス貴代氏が参加した。セントレアのオリジナルキャラクター「なぞの旅人フー」もステージ端で愛嬌を振りまいていた。

テープカットの様子。左から、エア・カナダ 日本支社長 ワイス貴代氏、駐日カナダ大使 イアン・バーニー氏、エア・カナダ ティモシー・リュー氏、国土交通省 大阪航空局 中部空港事務所 中部国際空港長 船山利英氏、中部国際空港株式会社 友添雅直氏。右端にいるのはセントレアのオリジナルキャラクター「なぞの旅人フー」

 なお、エア・カナダでは就航を記念したセールも実施している。

AC1955便の初便は予定より早く、テープカットの最中に着陸した
セントレアオフィシャルショップではエア・カナダグッズを展開
4階フードコートほかでカナダ食材を使ったメニューを提供している