NTT Com、24時間為替レートを保証するソリューション「Home Currency Anywhere」

サービスのイメージ

　NTTコミュニケーションズ（NTT Com）は、シンガポールのM-DAQとの協業により、レート保証型外国為替情報と取引情報のデータ流通サービス「Home Currency Anywhere」（HCA）の提供を11月下旬から開始すると発表した。

　レート保証型外国為替は、24時間などの一定期間にわたり、為替レートを保証するもの。飲食店、小売店、旅行会社や、電子マネー事業者、キャッシュレス決済事業者などがこれを活用することで、為替変動にかかわらず、外貨での価格表示が可能になる。エンドユーザーにとっては、決済前に自身が選択した通貨での価格がわかるため、安心して買い物や飲食を楽しめるようになる。

　24時間のレート保証に加え、返品などに対応するため、90日間にわたって決済時のレートを保証するリファンドレート保証も用意されている。対応通貨は22通貨。レートはインターバンキングレートに両社の手数料を上乗せした形になるが、一般的なクレジットカードのレートよりも安くなるという。

サービスの概要

　NTT Comでは、将来的に訪日外国人が自国の電子マネーを日本の電子マネーにチャージできるようにするなど、さらなる利便性向上に取り組んでいく方針。

　同社 経営企画部 ビジネスイノベーション推進室長の東出治久氏によれば、東京2020の開催に向けて2020年7月までに同ソリューションを活用した事例が登場する見通し。日本におけるインバウンド対応のみならず、日本人観光客がよく訪れる、ハワイのような地域でもサービスを提供していきたいとしている。

NTTコミュニケーションズ 経営企画部 ビジネスイノベーション推進室長の東出治久氏

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