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ジェットスター、関空~宮古・下地島線を就航。17番スポットから17ENDヘ!

2019年7月3日 就航

ジェットスター・ジャパンの関空~下地島線に乗って17ENDへ

 ジェットスター・ジャパンは、7月3日に関空(関西国際空港)~宮古・下地島線の運航を開始した。国内23路線目、沖縄では5路線目となる。すでに3月30日に成田~下地島線の運航をスタートさせており、下地島空港に就航する国内線は関空が2か所目となった。

 ジェットスター・ジャパンが就航7周年を迎えた7月3日には、国内線ロビーにて関空~下地島線サンプリングイベントを開催。宮古諸島の美しい自然や「みやこ下地島空港ターミナル」周辺を紹介する写真のパネル展示などを実施したほか、名産品のサンプリングなどで下地島空港と宮古島をアピール。ジェットスター・ジャパンのクリアファイルや新規就航に関するチラシなども配布した。また、当日に運航した全便で7月3日が7周年であることと、新規就航を機内アナウンス。お祝いに宮古島の雪塩を使った雪塩黒糖を希望者にプレゼントしていた。

ジェットスター・ジャパンが関空~宮古・下地島線を7月3日より運航開始した
降機時や機内で新規就航を祝い、雪塩黒糖を配布
宮古島の雪塩を使ったしっかり塩味がポイントで癒される
成田国際空港から関空まで利用したGK203
第1ターミナル2階国内線ロビー案内所付近にて下地島線サンプリングイベントを実施
クリアファイルの配布や新規就航の案内などを行なった
会場では、宮古島や「みやこ下地島空港ターミナル」の写真をパネル展示

 国内線の搭乗エリアでは、ジェットスターGK377便、15時50分発に合わせ17番搭乗ゲート前にて関空~下地島線就航式典を実施。セレモニーでは、ジェットスター・ジャパン 代表取締役社長 片岡優氏が主催者代表としてあいさつ。

就航セレモニーが17番搭乗ゲート前にて行なわれた。マスコットキャラクターたちもスタンバイ
GK377便は15時50分発。17番ゲートから出発

「ジェットスター・ジャパンは2012年7月3日に就航しました。当時は3機で2路線、現在は25機で国内23路線、国際7路線に成長しました。記念すべき日である本日、関空~下地島線を就航いたします。下地島空港には17ENDがあり、航空ファンの聖地です。今日は17番ゲートから出発ということで非常に縁を感じます。

 3月30日のみやこ下地島空港ターミナル開業に合わせ、成田~下地島線を就航し約3か月間で約3万人のお客さまにご利用いただいています。非常に好評で、うれしいフィードバックもいただいています。関西圏のお客さまにも下地島をはじめ宮古諸島でのリゾート体験や自然が生み出す絶景などを楽しんでいただけたら。

 これまでの私どもの経験から地方発展の鍵は新規路線開設だけでは不十分であり、地域の皆さまと一緒になって需要開拓と拡大を行なうことが重要と考えています。関西圏の皆さまと下地島をはじめとする宮古諸島の交流人口を増やし、地域の発展に微力ながら貢献していきたいと考えています」と新路線への意気込みを語った。

 なお、3月末からスタートした成田~下地島線の手応えについては「就航後、繁盛期はデイリー、雨季は週4便で運航。GW前後や梅雨の時期は需要が減ることを若干心配しておりましたが、実際フタを開けてみると週4便でもほぼ満席状態となっており、シーズン関係なくご利用いただいている状況です。

 関空~下地島線も現段階で事前予約を見ますと非常に好調です。私どものモデルとしては、繁盛期だけでなく、閑散期もしっかりお客さまを確保し総需要を上げる形で動いていますので、需要があれば通年で週7往復の見込みもあります。成田~下地島線は非常に人気路線でして数字もすば抜けてよく、最終的な結果もほかの路線に比べ非常に高い結果が出せています。そのため新規路線も人気路線になると考えています。事前予約数もほかの路線に比べ、新規路線にもかかわらず、好調。1年をとおしての平均が8割ですので、それを上回るのではないかとも。9割に届くとありがたいですね。なお、予約状況もほかの路線に比べ倍くらいの予約率でして、かなり早い段階で9月10月が埋まっております」と現状を報告。

 そして、「宮古諸島自体に観光の需要が非常に増えてきておりまして、お客さまも、リピーターもかなりいらっしゃいますし、私どもの得意とする新規の需要創出も考えられます。自治体、ホテル関係・旅行関係、企業の皆さまも、首都圏だけではなく関西圏からの需要創出に非常に力を注いでいただいておりますので、そういう意味では観光需要の底上げができるデスティネーションだと考えています。需要がついてくれば、私どもも増便やほかの路線展開も考えることができます。幸い下地島空港は空港の施設的にもキャパシティ的にも十分な余力がありますし、今後期待できるデスティネーションだと思っています。

 私どもの大きな戦略として引き続き、日本のLCCのなかでナンバー1の国内線のキャパシティ、シェアを維持する方針でやっておりますので、その1つとして成田~長崎、成田~高知、関空~高知、関空~熊本など国内線の路線網を増やしており、現在の路線のなかでの増便でも国内線をしっかりと作っていこうと動いています。

 今回の関空~下地島線就航は、既存路線とは異なるレジャーのお客さまをターゲットにした路線の拡張です。形態自体が違いますが、いろいろな路線のバリエーションを作ることで、今まで私どもが開拓してきたお客さま以外の需要を作れると考えています。そのなかでも下地島は私どものなかでも期待ができる就航先だと思っています。しっかり路線を供給することで、必ず需要に応える路線であることを示していきます」と今後について話してくれた。

ジェットスター・ジャパン 代表取締役社長 片岡優氏があいさつ
CA(客室乗務員)とともに「ジェッ太」の姿も

 また来賓として宮古島市長の下地敏彦氏も祝辞を述べた。「今の時期、宮古島で何が一番いいのかと言いますと、マンゴーです。宮古のマンゴーは真っ赤に熟れて香りも素晴らしい、この旬のマンゴーをリーズナブルにたくさん食べることができます。そして日本で一番美しいと言われるビーチで頬張る。これほど幸せなことはありません。

 夜は、7月1日より解禁となった伊勢海老、そしてカツオもマグロに、美味しい泡盛もございます。宮古の昼も夜も満喫していただきたい。満喫するためには宮古を訪れなければなりません。今日から関空から下地島へと直行便が就航します。非常にこれは朗報だと思います。ジェットスター・ジャパンは3月30日に成田から下地島へと毎日飛んでいます。今日からは、関空から飛びますのでぜひ利用して、大いに宮古島を満喫していただきたい! 宮古市民、諸手を挙げて歓迎いたします!」と歓迎。

 成田からの便同様に関空からの便も満席で飛び、下地島空港周辺の滞在延長などで活気づくことに期待すると強調。直行便については、台湾・ベトナム・中国・韓国を始めアジア方面からの就航も期待しているとした。また、宮古空港と下地島空港の住み分けも今後していきたいと語った。

宮古島市長の下地敏彦氏が来賓代表としてお祝い
宮古島市イメージキャラクターの「みーや」も登場

 セレモニーに参加した来賓は以下のとおり。宮古島市議会 議長 佐久本洋介氏、宮古島商工会議所 会頭 下地義治氏、宮古島観光協会 会長 豊見山健児氏、沖縄県 大阪事務所 所長 糸数勝範氏、OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)事務局長 目島憲弘氏、国土交通省 大阪航空局 関西空港事務所 関西国際空港長 河合良則氏、関西エアポート 専務執行役員 最高商業責任者(航空担当)グレゴリー・ジャメ氏。

来賓とともに就航を祝いセレモニーにて記念撮影を行なった

 搭乗開始までは、「ジェッ太」やミス宮古島、リアルまもる君との記念撮影も。機材到着の関係で遅延が発生したが、搭乗ゲート付近は和気あいあいな雰囲気。搭乗時間になると、初便利用者に就航記念品を配布。「RWY17」がプリントされた特製ステッカー、7周年を記念した特製ノート、ジェットスター・ジャパンオリジナルのクリアファイル&サングラス、フライトタグキーホルダーをプレゼント。もちろん日付入りの「搭乗証明書」も。

搭乗ゲート前では「ジェッ太」やミス宮古島と一緒に記念撮影が楽しめた
ジェットスター・ジャパンの片岡社長らが笑顔で記念品を配布
一人一人に丁寧に渡していく
就航記念品はノートやグラサン、ステッカーなどがぎっしり
搭乗証明書もプレゼント
裏側には日付、便名などが記載されていた

 使用機材はエアバス A320型機で180席。初便はほぼ満席での出発。駐機場からお見送りイベントも実施。片岡社長らが「ご搭乗ありがとうございます」と書かれた横断幕を掲げお祝いムードあふれるなか、出発。下地島空港への旅がスタートした。

初便のGK377便はエアバス A320型機を使用
駐機場ではお見送りイベントを実施。雨のなか横断幕を掲げ「ご搭乗ありがとうございます」の文字が遠くに見えた

下地島までひとっ飛び! 到着当日からバケーションが始まる

 GK377便の機内では、上空で機体安定後に就航をお祝いする「雪塩黒糖」を配布。機内販売も始まり「ジェットスターカフェ」で、ほっと一息する乗客の姿も。もちろん「ジェットスターオリジナルなごみどらやき」とドリンクの「セットメニュー」(500円)をオーダー。しっとりふわふわのどら焼きを頬張りながら空の旅が楽しめた。

「ジェットスターオリジナルなごみどらやき」と紅茶をもぐもぐ

 下地島空港到着は17ENDから。ブルーに染まった海を眺めながら、滑走路へ。タラップを降りると南国特有の空気感に到着を実感。3月30日に開業したばかりの真新しい「みやこ下地島空港ターミナル」の到着ロビーでは再びミス宮古島、宮古島市イメージキャラクターの「みーや」らが出迎えてくれた。宮古島観光協会は横断幕で歓迎し、唄と三線の音色が響び、お祭りのようなにぎやかさで初便到着をお祝いした。

17ENDから下地島空港へ。まさに17から17への旅路だった
初便のクルーらにあいさつをして初便をあとにした
この日は19時過ぎに下地島空港に到着
到着ロビーでは、唄と三線の音が響き渡った
宮古島観光協会も横断幕で歓迎! 宮古島市イメージキャラクターの「みーや」らが到着を祝福
宮古島海上保安部の職員とうみまるもお出迎え。118番についてレクチャー
観光情報などが入ったギバーも配布
ジェットスター・ジャパンの関西国際空港~宮古・下地島線(2019年7月3日~10月26日)概要

GK377便: 関空(15時50分)発~下地島(18時15分)着、月・水・金・日曜運航 ※7月3日~19日、9月1日~10月26日運航
GK377便: 関空(15時50分)発~下地島(18時15分)着、毎日運航 ※7月20日~8月31日運航、木曜は16時発18時20分着
GK378便: 下地島(18時55分)発~関空(21時15分)着、月・水・金・日曜運航 ※7月3日~19日、9月1日~10月26日運航
GK378便: 下地島(18時55分)発~関空(21時15分)着、毎日運航 ※7月20日~8月31日運航