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JR東海、特急「ひだ」「南紀」の次期ハイブリッド車両の名称は「HC85系」。シンボルマークも発表

2019年12月に試験走行車完成。量産車の投入は2022年度中目標

2019年10月28日 発表

2019年12月 試験走行車両完成予定

「ハイブリッド方式の次期特急車両」の名称を「HC85系」に決定

 JR東海(東海旅客鉄道)は、特急「ひだ」「南紀」に使用している85系気動車の取り替えに備え12月の完成を目指している「ハイブリッド方式の次期特急車両」について、名称を「HC85系」にすることと、シンボルマークを発表した。

「HC」は、エンジンで発電した電力と蓄電池の電力とを組み合わせ、モーターを回して走行する「Hybrid Car(ハイブリッド方式の車両) 」であることを表わし、従来方式の「85系気動車」から、技術革新したハイブリッド方式の85系という意味を込めて名付けたという。

 HC85系は、安全性・快適性の向上や環境負荷の低減などを図りつつ、ハイブリッド方式の鉄道車両として国内初の最高速度120km/hでの営業運転を目指しており、シンボルマークのデザインは、その車両の特徴を色と形状で表現。特急「ひだ」「南紀」が走行する飛騨・南紀の沿線の紅葉や海を赤と青の2色で、ハイブリッド方式をグラデーションで、車両の外観の帯に合わせた3本の流線形状が「スピード感」を表わしている。

「HC85系」のシンボルマーク
シンボルマークは先頭車両の両側面に2か所、1編成の4か所配置する

 12月に試験走行車が完成したあとは、1年間を目途にハイブリッド技術の確立に向けた基本性能試験、長期耐久試験等を行ない、その試験結果を踏まえて、量産車を2022年度を目標に投入する予定だ。