週末駅弁

仙台駅「仙台牛ひとめぼれ」

「仙台牛ひとめぼれ」

 仙台駅は、牛たんを筆頭とする肉系や名物のはらこめしといった海鮮系など、さまざまな駅弁がとても充実している駅弁超激戦区。複数のお弁当屋さんから似たような駅弁が販売されていることも多く、それだけにレベルも高い印象があります。

 今回はそんな仙台駅で「仙台牛ひとめぼれ」を選んでみました。仙台牛というのは宮城県内で飼育生産されたA5、B5ランクの黒毛和牛のみにつけられる名前だそうです。ひとめぼれは言わずと知れた宮城県生まれの銘柄米。宮城県が誇る2つの食材を合わせたシンプルなネーミングの駅弁です。

仙台牛の牛肉煮1品のシンプル駅弁

 ご飯の上にぎっしりと敷き詰められた仙台牛の牛肉煮は、野菜やしらたきなどを一切含まない100%牛肉というシンプルなもの。仙台味噌とはちみつを隠し味にしているということで、かなり甘めの味付けです。それでいて牛肉らしい赤身の味もしっかりと味わえて、さらに脂身の甘さとのバランスもよく、肉系駅弁の魅力を強く感じます。

 一方、ご飯のひとめぼれは甘さや粘りに強い主張を感じないバランス型。「仙台牛ひとめぼれ」という名前からW主演という感じだと思いきやサラッと肉の個性を引き立たせる名脇役的なポジションです。ひたすらこの組み合わせで食べ続ける感じがこの駅弁の魅力なのでしょう。

甘く味付けされた仙台牛は赤身の旨さと脂身の甘さのバランスがよく飽きない味

 大きなピンクの大根塩漬けはほんのり甘く、きゅうりや山くらげの醤油漬けは胡麻の風味を感じます。どれもまろやかで、さっぱりとした味付けとシャッキリとした食感がお弁当全体のアクセントとなっています。

刺激の少ないまろやかなさっぱり感と、シャッキリした歯応えの漬物は牛肉とよく合っています

 ちなみに、社名とともにパッケージに描かれているイラストは、作曲家にして俳優・タレントとしても知られている小林亜星さん。この駅弁を製造販売している「こばやし」のCMソングを手掛けた1975年からのイメージキャラクターだそうです。縁故関係はなく、単に同じ苗字つながりだそうですが、確かに小林亜星さんってご飯いっぱい食べそうで、そういった意味でもイメージがぴったりですね。

小林亜星さんをキャラクター化したこばやしのマーク

 若い方にはなじみのない方かもしれませんが、ファミリーマートのサウンドロゴ「あなたと、コンビに、ファミリーマート♪」や、「この~木なんの木、気になる木~♪」でおなじみの日立グループのCMソングは小林亜星さんの作品です。

 仙台駅で駅弁屋でこのイラストを見つけたときは、日本を代表する名作曲家のこともちょっぴり思い出してみるのもいいかもしれません。

「仙台牛ひとめぼれ」

価格: 1580円
販売駅: JR仙台駅
購入場所: 駅弁屋 仙台新幹線中央改札口店
購入日: 2026年5月15日