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帝国ホテル、京都・祇園に進出。登録有形文化財「弥栄会館」をベースに新ホテル

2019年10月9日 締結

右から株式会社帝国ホテル 取締役社長 定保英弥氏、学校法人八坂女紅場学園 理事長(祇園甲部歌舞会 取締、祇園「富美代」女将)太田紀美氏、副理事長(園甲部歌舞会 副取締、祇園「一力亭」女将)杉浦京子氏

 帝国ホテルは10月9日、京都市東山区にある祇園甲部歌舞練場(ぎおんこうぶかぶれんじょう)敷地内の「弥栄会館(やさかかいかん)」を活用した新規ホテル計画について、検討および協議を開始することに関する基本合意書を、八坂女紅場学園(やさかにょこうばがくえん)との間で締結した。

 1936年(昭和11年)に竣工した弥栄会館は、国登録有形文化財・京都市の歴史的風致形成建造物に指定されているが、建物の老朽化や耐震性の問題により、本来の用途である劇場を含む大部分が使用されなくなっていた。

 帝国ホテルではこの貴重なレガシーを継承しつつ、新たな息吹をもたらし未来に貢献する事業ととらえ、祇園町南側地区の優れたまちなみにふさわしいホテル計画を実現できるよう、八坂女紅場学園をはじめとした関係者、関係各機関との検討・協議を進めていくとしている。

 弥栄会館は鉄骨鉄筋コンクリート造、地上5階・地下1階建ての建物だが、これから協議されていく案件のため、客室数や付帯施設、料金、開業時期などは未定となっている。

現在の弥栄会館