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新しい顔が空を飛ぶシーンは必見。7月7日リニューアルオープンの「横浜アンパンマンこどもミュージアム」に行ってみた
2019年7月2日 16:45
- 2019年7月7日 オープン
ACMは、横浜市西区のみなとみらいに「横浜アンパンマンこどもミュージアム」を7月7日にオープンする。同施設は、2007年から約12年運営した「横浜アンパンマンこどもミュージアム&モール」(2019年5月閉館)を移転し、全天候型の屋内型施設としてリニューアルしたもの。
1階が無料で楽しめるショップ&フード・レストラン、2~3階が有料のミュージアム、地下に駐車場を備える。コンセプトを「いっしょにわらうと、いっぱいたのしい。」とし、参加型のイベントやショーを開催する。オープンに先駆けて開かれた内覧会をレポートする。
横浜アンパンマンこどもミュージアムへの電車でのアクセスは、みなとみらい線の新高島駅にて下車。徒歩約3分ほど。約4mのシンボル「おおきなアンパンマン」のスタチューが見えてきたら、まもなく到着だ。
最初にミュージアムを訪問。虹の階段をゆっくりと上りロゴ横を通り、エントランスへと向かう。スロープの壁面にはアンパンマンの誕生ストーリー、床には45もの仲間たちのタイルが散りばめられ、楽しく進むことができる。
エントランスを抜けると目の前には笑顔のアンパンマン。チケット売場で入館チケットを手に入れてミュージアムへと入ることに。チケットの価格は1歳以上一律で2200円となっている。デザインは全部で5種類。アンパンマンとばいきんまん、ドキンちゃんにしょくぱんまんなどのペアが描かれている。ランダムのためどのチケットになるかはお楽しみ。
主に訪れるのが乳幼児・小さな子供連れのファミリーのため、ベビーカーが約250台置けるスペースを用意しコインロッカーを114個完備。ベビーカーでの入場が不可のため、ここに置いてからミュージアム内部へと進む。ロッカーの扉にはアンパンマンや仲間たちが描かれており、どこに入れたかも忘れにくくなっている。
準備が整ったところで、目の前の虹の階段を進み3階のミュージアムへ。階段にはくるくると回り、いろいろな表情を見せるアンパンマンのイラストを配置。チェックしながら進むとワクワク感がアップ。
ミュージアムではアクティブに動いたり、ショーを見たり。アンパンマンとふれ合おう
階段を上ると少し狭い道の先に大きな広場が。ジャムおじさんの「パンこうじょう」やめいけんチーズの小屋もちょこんと建っているなど、キッズたちにはたまらない空間。全面人工芝のため、座ったりくつろぐことも可能。もちろん追いかけっこをはじめ遊ぶには最適。体をいっぱい動かして思う存分楽しめる。
「パンこうじょう」の中では、パン生地やアンパンマンたちの顔を作るために欠かせない「勇気の花のエキス」などを発見。周囲の道具やパン生地などにも触れてみよう。そして奥の窯の中にも注目を。焼き上がりを待つ新しい顔や周囲にはいろいろなパンが焼かれている。
なお、こちらはメインステージ会場にもなり「まもれ、みんなのパンこうじょう」を毎日公演。アンパンマンたちが登場し、キッズたちと仲よくしようとするとばいきんまんが登場。しかも「くらやみまん」を引き連れ、会場を恐怖に陥れる。強敵である「くらやみまん」とアンパンマンとの決戦は汗握る展開に。新しい顔が空を飛びアンパンマンへと届けられるシーンは必見だ。ここでしか見られないオリジナルストーリーを目に焼き付けよう。
3階のミュージアムには、ワークショップなどを親子で楽しめる「わいわいパーク」も。歌とダンスが体験できるミニステージなども実施される。「がっこう」ではお面制作なども。赤ちゃん連れでも安心の柔らかいスペースもあり、家族全員で参加できるよう工夫されている。
さらに奥の「みんなのまち」ではアンパンマンの世界の街並みを再現。ふわふわ柔らかい床がポイントの「ちびぞう君のいえ」や、庭の野菜を収穫し、ごっこ遊びができる「カバお君のいえ」へ物語の住人気分で訪問も。「おかしのいえ」ではかき氷やスイーツのおもちゃやボタンや取っ手を回してギミックで笑顔になれる。ばいきんまんとドキンちゃんも変装して隠れているので探してみよう。基本的にキッズ目線で遊べるエリアのため、大人も目線を低くすることで一緒に楽しめる。いつもとは違う視点で歩いてみては。
もちろん「アンパンマンごう」もあり、内部には約80か所ものボタンやレバーなどを遊び要素がたっぷり。2か所だけ、ノーアクションのボタンもあるそう。そちらを探してみるのもおもしろい。ポチッと押したりグイッと動かしたり、仕掛けを楽しんでみよう。
森側には「バイキンアジト」も。実はめぐってきたエリア内には「バイキンクモメカ」が潜んでおり、ばいきんまんがアンパンマンたちの行動を盗み聞きしているのだが、その様子をここで確認できる。ボタンを押すと、「バイキンクモメカ」がどこで何を聞いているのかが判明。音を聞いて、どこにメカが隠れているのか探しに行こう。
さらに青い海と砂浜をイメージした「わんぱくアイランド」ではふんわりした触り心地の「くじらのクータン」の周りで跳ねたりアクティブに動ける。ロープを使ってゆるい傾斜を登ったり、滑り台のように滑ったり。自由な発想で思い思いの時間が過ごせる。「ボールプール」には、入って遊びながら隠れた仲間たちを見つける楽しみも。ネット遊具では登って頂上から望遠鏡を覗いたりもできる。ほかにも屋根付きの屋外ひろばには、ストレッチボールで遊べる「ボールパーク」「バイキンUFO」の内側に入って撮影できるスポットも。「チーズバケットごう」は横浜初登場とのことだ。
スペシャルメニュー&スイーツでお腹も笑顔になれるフード・レストランエリア
動き回ってお腹が空いたところで1階のショップ&フード・レストランエリアへ。全14店舗のショップやレストランが立ち並び、フードコートエリアにて食事が味わえる。スペシャルメニューも多数用意。「ごはんやさん」では、キュートな海苔がポイントで唐揚げからおむすびまでぎっしり詰まった「わっぱごはん」(980円)。「ハンバーガーやさん」ではボリューム大のバーガーとポテトがセットの「チーズバーガー」(1100円)。「うどんやさん」ではどんぶりが持ち帰れる「お子さまうどん」(900円)などを用意。どれもキッズが食べやすい優しい味付けになっているのも特徴だ。
ほかにも「ポップコーンやさん」では横浜限定ストラップ付きの「ポップコーンケース アンパンマンかお型」(2000円)、「ソフトクリームやさん」では「ミルキーソフトクリーム スーベニアカップ付き」(各800円)も用意。これからの暑い季節にぴったりの「メロンクリームソーダ」(450円)はスペシャルなカップ入り。フードコート内にはこどもサイズのテーブル&チェアが用意されているので、しっかり座って食べることもできる。
屋外に入口がある「ジャムおじさんのパン工場」では焼きたてのキャラクターパンがそろう。「アンパンマン」(330円)には北海道産小豆がぎっしり。2つの心を持った「ロールパンナ」(330円)は、カスタードとチョコレートクリームの2つの味でキャラクターを表現。最新作「それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫」に登場するキャラクターをイメージした「バニラ姫」(390円)では、とろけるバニラ味クリームにうっとり。新デザインのオリジナルボックスに入れてお土産として持ち帰ることも。
バースデーサービスに特化した体験型レストラン「アンパンマンレストラン」も同時オープン。オンライン予約限定で「プレミアムバースデープラン」(6000円プラス食事代)の利用が可能。店内にあるケーキファクトリーでケーキのデコレーション体験が親子ででき、忘れられない誕生日を過ごすことができる。オリジナルエプロンとコック帽子もプレゼント。
横浜限定グッズも豊富。ミュージアムショップでお土産を手に入れて
ミュージアム訪問の記念に2階の「ミュージアムショップ」も忘れずに訪れておきたいところ。横浜限定販売の「おおきなアンパンマン 20分の1ドール」(4860円)は、約4mの「おおきなアンパンマン」そのままの姿をイメージ。ミュージアムからショップ&フード・レストランへと向かうスロープの壁画をそのままタオルにした「バスタオル」(3564円)や「クリアファイル」(270円)には100の仲間たちが。すぐ横の本物と見比べてみよう。新商品も多数登場。大人向けのシックなデザインのラインも用意されているので、ぜひ足を運んでみては。
ファミリーに優しいトイレや授乳エリアにオムツ替え室など、こだわりがいっぱい
同施設は小さな子供が多く訪れる場所であるため、子育て世代に優しい工夫が随所に散りばめられている。無料エリアの「ファミリーステーション」には、テーブルやチェアを囲むようにトイレ、オムツ替え室、授乳室、離乳食スペースにミルクの調乳器などが集約され、利便性を追求。
各階のオムツ替え室はゴロンと寝転んでオムツ替えができる場所と子供が立った状態でオムツ替えができるなど、成長に合わせて使いやすくなっている。トイレの扉も表と裏でデザインが異なり、男性女性用ともに子供用トイレを用意。トイレトレーニング用のキッズトイレも完備する。個室の壁には「アンパンマンのマーチ」の歌詞が書かれ優しい気持ち&リラックスしながら授乳ができる。
ゼネラルマネージャー統括 兼 館長 兼 事務局長の清水博靖氏に話を伺ったところ、一番の見どころは3階のミュージアムで行なわれるメインステージとのこと。「ミュージアムを訪れるご家族と小さなお子様目線での安心と安全に最大限に配慮しており、そのなかでお子さまが楽しめるのは何かを追求したミュージアムづくりを心がけています。施設座全体に、やなせたかし先生のお考えになるマインドとアンパンマンに託した思いから影響を受けている部分にあふれています。先生は、『人生はよろこばせごっこ』とおっしゃっていまして、アンパンマンはお腹を空かせた子供たちを助け、笑顔にするヒーローです。我々も、同じように喜びや楽しい体験、経験で子供たちをはじめ多くのミュージアムを訪れる方々を笑顔にできたらと。世界一の場所となったと思いますので、ぜひご来館いただければ」とコメントしてくれた。
なお、7月7日は10時から「正面エントランス 大階段前ひろば」でオープニングセレモニーが開催される(10時20分ごろ終了)。アンパンマン役の戸田恵子さんや、ばいきんまん役の中尾隆聖さんが登場する予定だ。
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」概要
オープン日: 2019年7月7日
所在地: 神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2-9
アクセス: JR横浜駅東口より徒歩約10分、みなとみらい線新高島駅から徒歩約3分、首都高横羽線みなとみらい出口より10分
営業時間: ミュージアム10時~17時(最終入場16時)/ショップ&フード・レストラン10時~18時
休業日: 元旦、臨時休業あり
ミュージアム入館料金: 2200円(1歳以上~)
Webサイト: 横浜アンパンマンこどもミュージアム
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