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東京駅前「東京ラーメンストリート」が10周年記念イベント。斑鳩/ひるがお/六厘舎など8店舗の限定メニューを紹介

「せたが屋」の前島氏や「斑鳩」の坂井氏が登場

2019年7月15日まで提供

「東京ラーメンストリート」が10周年で特別メニューを提供する

 東京駅の名店街である「東京駅一番街」の地下1階にある「東京ラーメンストリート」は、6月17日に開業10周年を迎えた。8つの人気店が軒を連ね、年間約200万人が利用する東京ラーメンストリートでは10周年の特別企画として各店が限定メニューを7月15日まで提供する。

 また、利用客には「10周年オリジナル海苔」のプレゼントも行なわれる。記念日となる17日には東京ラーメンストリートに携わっているオーナーや開発会社の3人が集い、トークセッションが開かれた。

10周年を迎えた東京ラーメンストリート。入口にはフォトスポットも用意されている

 トークセッションに登場したのは、せたが屋の代表取締役である前島司氏、マーベルの代表取締役である坂井保臣氏、東京ステーション開発の常務取締役 営業開発部長である佐々木義衛の3名。前島氏は東京ラーメンストリートで「塩らーめん専門 ひるがお」と「とんこつらーめん 俺式 純」を手掛け、坂井氏は「東京駅 斑鳩」と「東京の中華そば ちよがみ」を経営している。

トークセッションの様子。左から佐々木義衛氏、前島司氏、坂井保臣氏

 東京ラーメンストリートのリーシングを担当している東京ステーション開発の佐々木氏がこの10年を振り返り、4店舗から始めて現在の8店舗まで増やし、売上も順調に伸びていることを紹介。誘致する際は「東京で真っ先に食べたいお店」をコンセプトに年間200杯ほど食べ歩いてリストアップし、当時、東京・大崎の行列店として有名だった「六厘舎」などを迎えて開業した。さらに味だけでなく、清掃が行き届いているか、スタッフの対応はどうかといった営業姿勢も重要視したそうだ。

東京ステーション開発株式会社 常務取締役 営業開発部長 佐々木義衛氏

 前島氏は佐々木氏から声をかけられた際は、二つ返事で「ぜひお願いします!」と即答したそうだ。10年前はまだ駆け出しだった同氏は「新人が紅白歌合戦に出るようなもので、もう舞い上がってしまいましたね」と話し、東京駅という人が集まる場所でどこまで自分のラーメンが通用するか試してみたい思いもあったようだ。

株式会社せたが屋 代表取締役 前島司氏。一般社団法人 日本ラーメン協会理事長も務める

 坂井氏は開業初期に佐々木氏に声がけされた際は断ったそうだ。その時期は九段下の店舗で仕込みから営業まで関わるスタイルで多忙だったことと、開業するにあたりどこの店に声がけしているかを聞いたら「絶対に言えない!」「いや、教えてください」と押し問答の末に話が流れた経緯がある。その後、4店舗から8店舗に増やすグランドオープン時に再度誘われた際は感激したと同時に、前回の押し問答があったおかげで腹を割って話し合いができ、「それでは一緒にやっていきましょう」と話が進んだエピソードを披露した。

株式会社マーベル 代表取締役 坂井保臣氏。元一般社団法人 日本ラーメン協会副理事長

 前島氏、坂井氏ともに東京駅は東京の玄関口であることから、増える外国人旅行客も含め、日本の美味しいラーメンを食べてもらいたいと口をそろえる。そのためには常にトレンドを把握し、今よりも美味しいものを作って行きたいと話した。ちなみに、東京ラーメンストリートは人気店が集まっていることから行列が当たり前となっているが、平日の14時から18時くらいまでがそれほど並ばずに入れる狙い目の時間帯だそうだ。

東京ラーメンストリート 10周年特別記念メニュー

東京煮干し らーめん玉「特製 金目鯛ラーメン」

価格: 1100円
数量: なくなり次第終了
提供時間: 10時30分~23時30分(ラストオーダー23時)
 駿河湾産の高級魚である金目鯛を贅沢に使用したスープは奥深く、濃厚な旨味が特徴。

東京煮干し らーめん玉「特製 金目鯛ラーメン」(写真提供:東京ステーション開発)

ソラノイロ・NIPPON「めでたい贅沢ローストビーフ牛らーめん」

価格: 1300円
数量: 1日15杯限定
提供時間: 14時~23時(ラストオーダー22時30分)
 国産牛のローストビーフ、もち豚のつるし焼きチャーシュー、紅茶鴨のスモークを使用した贅沢な一杯。

ソラノイロ・NIPPON「めでたい贅沢ローストビーフ牛らーめん」(写真提供:東京ステーション開発)

六厘舎「限定Wつけめん」

価格: 1280円
数量: 1日100杯限定
提供時間: 10時~23時(ラストオーダー22時30分)
 自らの代名詞である魚介を完全排除した新しい味のつけダレをこの日のために作り上げた。いつものつけダレも用意されるので、味の違いが楽しめる。

六厘舎「限定Wつけめん」(写真提供:東京ステーション開発)

塩らーめん専門 ひるがお「名古屋コーチン尽くしの塩まぜそば」

価格: 1200円
数量: 1日30杯限定
提供時間: 14時~23時(ラストオーダー23時)
 日本三大地鶏の一つである名古屋コーチンの鶏チャーシュー、卵、鶏油を使ったスペシャルメニュー。

名古屋コーチン尽くしの塩まぜそば(写真提供:東京ステーション開発)

とんこつらーめん 俺式 純「霧島山麓豚のチャーシュー麺」

価格: 1200円
数量: 1日30杯限定
提供時間: 10時30分~23時30分(ラストオーダー23時)
 霧島山麓豚を使ったこだわりのチャーシュー麺。3種類の部位を使用したチャーシューは見栄えも食べ応えもあり。

とんこつらーめん 俺式 純「霧島山麓豚のチャーシュー麺」(写真提供:東京ステーション開発)

つじ田 味噌の章「味噌カレー牛乳ラーメン」

価格: 950円
数量: 1日50杯限定
提供時間: 15時~18時(ラストオーダー17時30分)
 10年前に提供していた幻のラーメン「味噌カレー牛乳ラーメン」の復刻版。東北地方のご当地ラーメンをつじ田風にアレンジした驚きの組み合わせ。

つじ田 味噌の章「味噌カレー牛乳ラーメン」(写真提供:東京ステーション開発)

東京の中華そば ちよがみ「トリュフオイル・チーズまぜそば」

価格: 900円
数量: 1日30杯限定
提供時間: 9時30分~23時(ラストオーダー22時30分)
 贅沢な香りのトリュフオイルと2種のチーズを使ったまぜそば。途中から温泉玉子を加えることで、さらにトリュフオイルとチーズの一体感が増す。

東京の中華そば ちよがみ「トリュフオイル・チーズまぜそば」(写真提供:東京ステーション開発)

東京駅 斑鳩「オマール海老だし らー麺」

価格: 1080円
数量: 1日10杯限定
提供時間: 14時~22時(ラストオーダー21時30分)
 オマール海老の頭と甘えびの頭、動物系スープを使ったトリプルスープが特徴。濃密な香りや甘み、コクが楽しめる一杯。

東京駅 斑鳩「オマール海老だし らー麺」(写真提供:東京ステーション開発)

東京ラーメンストリート「10周年記念特別ノベルティ」

 10年間の感謝の気持ちをメッセージにした「10周年オリジナル海苔」を利用客1人に対し1枚プレゼントする。こちらはなくなり次第終了となる。

東京ラーメンストリート「10周年記念特別ノベルティ」(写真提供:東京ステーション開発)

東京の中華そば ちよがみで、限定メニューのトリュフオイル・チーズまぜそばを試食

 回転寿司かラーメンかというくらい、外食時はラーメン屋に足を運んでしまう筆者だが、今回は10周年の限定メニューを試食させてもらった。用意されたのは、東京の中華そば ちよがみの「トリュフオイル・チーズまぜそば」だ。ちなみに、ちよがみは斑鳩のセカンドブランドであり、しょうゆ中華そば、塩の中華そばがメインメニューとなっている。

 そのようなスッキリ系からはイメージできない、トリュフオイルとチーズを使ったまぜそばとはどんなものだろうかあれこれ考えていると、なんとも言えないよい香りとともに着丼。でも、見た目はとてもシンプル。具材も水菜とチャーシャーのみで、麺が主役と言わんばかりだ。濃厚な褐色のタレをイメージしていた自分としては、これでこの中太麺を食べれるのか不思議に思ったがまずは口に運んでみることに。で、これがまたビックリ! トリュフの豊潤な香りとチーズの濃厚なコクと塩味がベストマッチして、後を引く美味しさなのだ。そして、温泉卵を加えると坂井氏が言っていたとおり、まろやかさと卵の甘みでまたまた違ったテイストに様変わりするのに驚いた。今まで食べたことのない新しい感覚のまぜそばに、気づいたら完食していたわけである。ごちそうさまでした。

 このほかの店舗で用意されている限定メニューもどれもこれも気合の入った一杯なので、この機会にぜひとも訪れて食べてもらいたい。ただし、提供できる時間帯と数量が決まっているので、その点は頭に入れておこう。

トリュフオイル・チーズまぜそばは見た目はとにかくシンプル
トリュフの香りは高級なチーズリゾットをイメージさせる
口に入れるまでは想像できなかったが、とにかく濃厚な旨味が特徴
温泉卵を加えるとまろやかな味変を楽しめる