週末駅弁

新宿駅「チキン弁当デラックス」

チキン弁当デラックス

 東海道新幹線開業が開業した1964年に日本食堂が発売し、今なお高い人気を誇っているのが「チキン弁当」です。そんなロングセラー商品の発売60周年となる2024年に新たに登場したのが今回紹介する「チキン弁当デラックス」です。

 発売当初は還暦を祝う赤いちゃんちゃんこならぬ赤いコックコートを着たニワトリのコックさんが描かれたパッケージで限定商品として販売していましたが、現在は白いコックコートのパッケージになっています。

 さて、デラックスというだけあって通常版よりかなりパワーアップしています。最大の特徴は容器の横の紐を引いて加熱する加熱式容器の採用です。味はこれまでのチキン弁当をベースに、東京ステーションホテル総料理長 石原雅弘氏が和と洋の融合した味を表現したという意欲作。もう食べる前から期待が膨らんでしまいます。

 まずは食前の儀式として紐を引きます。5~6分で温かくなりますので、ここで初めて蓋を開けます。オレンジのトマト風味ライスに黄色いスクランブルエッグ、鳥の唐揚げも茶色とお弁当全体が暖色系のオンパレードで見た目も温かみがあります。主役の唐揚げは4ピースでボリューム十分。下味の効いた濃いめの味付けで、個人的には添付されているレモン果汁でサッパリさせた方が好みでした。

この紐を引くと温まる加熱式容器の駅弁です
チキン弁当と同じ箸袋のデザインがかわいい
温め時間は5~6分
暖色系の見た目にも温かさを感じるチキン弁当デラックス
主役の唐揚げは4ピースでボリューム十分

 トマト風味ライスはしっとりやわらかく、上に乗ったバジルソース味の筍や鳥つくねに入った軟骨はシャキシャキとしているので、食感も楽しめます。タマネギの味がしっかりと主張しているニンジン入りトマトソースやバジルソース、そしてスクランブルエッグそれぞれのマッチングがよく、どことなくワンランク上の高級さを感じます。ちなみにスクランブルエッグのフワフワ感は温め効果の恩恵を一番受けているように思えます。

トマト風味ライスの上にはいろいろ乗ってます
味とともに食感も楽しめる軟骨入り鶏つくね
和だしで煮た筍のバジルソース和え
スクランブルエッグのフワフワ感は温めたお弁当ならでは
江戸甘味噌を隠し味に使った玉ねぎとニンジン入りトマトソース

 個人的には「駅弁」って調理からちょっぴり時間が経っていても、冷めたままでも美味しく食べられる工夫の賜物だと思っています。列車内で食べる場合、加熱すると車内ににおいが広がってしまうこともありますし、なにより大きくて重い。そんなことを考えている筆者ですが、この「チキン弁当デラックス」の温めるからこそ味わえる美味しさには納得です。

加熱式容器の常で、容器は浅め。でも食べてみるとボリュームは十分と感じました

 通常のチキン弁当に感じる昭和の洋食っぽい素朴さも好きですが、バジルソースやトマトの味わいにイタリアンっぽさを感じるデラックスなお弁当は、一味違った美味しさを楽しめました。

「チキン弁当デラックス」

価格: 1480円
販売駅: JR新宿駅
購入場所: 改札内南口コンコース 駅弁屋 頂
購入日: 2026年1月18日