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成田空港の年間発着枠約4万回増に向け、米軍訓練区域「チャーリー区域」の形状変更に日米で合意

変更後の空域/水域を7月18日から施行予定

2019年5月17日 発表

成田空港発着ルートに存在する米軍訓練区域「チャーリー区域」形状変更で日米合意

 防衛省は5月17日、同日行なわれた日米合同委員会において千葉県野島崎東南沖の領海外(EEZ:排他的経済水域)の空域と水域から成る米軍訓練地域「チャーリー区域」の形状変更について合意したことを発表した。これは訪日外国人旅行者数を2020年に4000万人にするなどの政府目標達成に向け、首都圏空港の発着枠を増加させるための施策の一環。

 変更後のチャーリー区域の面積は約4200km 2 となり、変更前の約3700km 2 から広くなるものの、形状の変更により成田空港から南西方面への出発ルートの南側への移設が可能になり、到着機の誘導空域の拡張や、待機ルートを確保する。このチャーリー区域形状の変更により、成田空港の年間発着枠を約4万回増加させる。

 変更後のチャーリー区域の空域ならびに水域については、告示などの手続きを経て、7月18日から施行する予定。

チャーリー区域の形状変更により成田空港から南西へ向かう出発ルートを南側へ移設できる。その北側に到着のための誘導空域や待機ルートを確保できるようになることで、年間発着枠を約4万回増加する計画となっている