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主演の広瀬すずさん登場、JALが「なつぞら」特別塗装機を公開。初便はドラマの舞台である北海道・十勝行き
2019年4月19日 22:14
- 2019年4月19日 公開
JAL(日本航空)は4月19日、NHKで放送している連続テレビ小説「なつぞら」の特別塗装機を羽田空港の格納庫で公開。同日から国内線に就航した。
格納庫での公開には、「なつぞら」で主演している女優の広瀬すずさんが登場した。
JALは「平成30年北海道胆振東部地震」への復興支援策に継続的に取り組んでおり、その一環として、北海道を舞台にした連続テレビ小説「なつぞら」の番組ビジュアルを施した特別塗装機を就航した。
「なつぞら」の特別塗装機は、ボーイング 737-800型機(登録記号:JA346J)で、座席数はクラスJが20席、普通席が145席の計165席。JALの国内線で、737-800型機が就航する路線で9月中旬まで運航される。運航前日の夕方に、翌日の運航路線と便名をJALのWebサイトで公開する。
初便は羽田17時45分発、「なつぞら」の舞台である北海道・帯広空港(とかち帯広空港)行きのJAL579便となった。
北海道の大地と、ヒロインの“なっちゃん”の笑顔という2つの力強いものが表わされている
お披露目会見で、JAL 執行役員 路線統括本部国内路線事業本部長の本田俊介氏は、「私も『なつぞら』のファンでして、毎日放送を見ています。機体のデザインは、自然環境の厳しい北海道の大地と、戦後の日本をたくましく生きるヒロインの“なっちゃん”の笑顔という2つの力強いものが表わされていると思います。
ドラマの舞台になっている十勝では、本当に空が広くて地平線も広いという雄大なところであり、機上から十勝の大地を見下ろすと、いろいろな色のじゅうたんを敷き詰めたかのような光景が見られてとてもきれいなところでもあります。そしてその大地でとれる野菜や果物もとても美味しいです。そんな素晴らしい帯広、それに北海道に、皆さまもぜひ行っていただきたいと思います。我々日本航空はこれからも北海道を元気にするために一生懸命頑張ってまいります」とあいさつした。
北海道の“空”はあまりに大きくて広くて、そして美しく感じました
NHK 制作局 ドラマ番組部 チーフ・プロデューサーの磯 智明氏は、「4月から始まった『なつぞら』は、おかげさまで好調なスタートを切ることができました。このお話は、一昨年の秋に私と脚本家の大森寿美男さんが飛行機で帯広に着いたところから始まりした。空港に到着してから見上げた北海道の“空”はあまりに大きくて広くて、そして美しく感じました。そんなことからドラマのタイトルには“空”という言葉を入れたいなと感じたのです。
それから取材で十勝に住む方々にお話を伺っていきました。ここは農業が盛んな地域でして農家の方にたくさんのお話を伺いましたが、皆さんがおっしゃっていたのが、夏に美しい空が広がるかどうかで1年が決まるということでした。この地に暮らす方々にとって大切な夏の空……そんなところからドラマのタイトルを『なつぞら』としたのです。このようになつぞらはスタートの段階から“空”と関わりが深いものですから、こちらの飛行機に乗って十勝を訪れて本物の『なつぞら』を見ていただきたいと思っています」と話した。
飛行機にこんなに大きく自分の顔をラッピングしていただけることは人生で最初で最後だろうなと
続いて登壇した、「なつぞら」でヒロインの「奥原なつ」役を務める女優の広瀬すずさんは、司会に特別塗装機を見た印象を問われると、「飛行機にこんなに大きく自分の顔をラッピングしていただけることは人生で最初で最後だろうなと思いました。それに飛行機にラッピングをするのは朝ドラではこれが初めてのことと聞いたので本当にうれしく、幸せに感じています」と感想を語った。
撮影で訪れた十勝について聞かれた広瀬さんは、「乗馬のシーンがあってその練習で初めて十勝に行きました。乗馬の練習ではアンディという名前の馬に乗せてもらって、一緒に道路を歩いたり、山の中を2~3時間くらい散歩をしました。
緑だけといえるようなキレイな十勝の自然のなかで馬に乗って散歩ができたことに心がとても癒やされました。でも、撮影期間は自由時間がなくてあちこち見て回ることはできませんでした。ずっと牛小屋にいました(笑)」と答えた。
また、仕事で飛行機に乗る機会が多いことから、機内での過ごし方について聞かれると、「だいたい寝ちゃいますかね~。機内では飲み物を出していただけますが、たいてい起きると前にメッセージが書いた紙が貼ってあるパターンです。普通にいただいたことがないかもしれません(笑)。それくらい乗ったら寝ちゃうことが多いんです」と笑顔で答えていた。