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ANA、東京オリンピックの開催機運を高める500日前イベント実施。浅尾美和さん、成田緑夢選手も来場

2019年3月16日 実施

東京2020 オリンピック ・パラリンピック競技大会を盛り上げるべく、横浜ランドマークタワーにおいて、スポーツ&文化体験会のイベントが行なわれた

 ANA(全日本空輸)は3月16日、横浜ランドマークタワーにおいて「東京2020オリンピック ・パラリンピック競技大会」の開催500日前イベントを実施した。

 当日は、元プロビーチバレーボール選手の浅尾美和さん、韓国・平昌パラリンピックの男子スノーボードバンクドスラローム金メダリストである成田緑夢選手がトークショーを行なった。

 同社は「東京2020オリンピック・パラリンピック」のオフィシャルエアラインパートナーとして参画しており、大会の成功に向けて、日本全体のムーブメント醸成に向けた取り組みを進めている。その一環として、3月12日から5月6日までの間、「500 Days to Go! 開催まであと500日!」のスローガンのもと、羽田空港 第2旅客ターミナルでの特別装飾や、スポーツ・文化の体験会などを開催する。

 また、東京2020大会開催の「500日前」をきっかけに、同社が取り組む世界トップレベルのユニバーサルなサービスの提供をさらに加速させ、共生社会の実現に向けて取り組んでいる。

 イベントの冒頭ではANA 代表取締役副社長の志岐隆史氏がマイクを持って来場者にあいさつ。そのなかでユニバーサルなサービスの一例として、ローカウンターや金属探知機に反応しない車いすの導入を進めていることを紹介。「ロンドン大会が非常にユニバーサルなサービスが進んだ大会だったので、負けないように準備をしていきたい」と話した。

 同社が進めるユニバーサルなサービスとは、「文化・言語・国籍・年齢・性別・障がいなどを問わず、多くの人がストレスなく利用できる施設・商品・情報・サービス」を指し、飛行機を利用するすべての場面での利便性を向上させるため、高齢の利用客や体の不自由な利用客への対応を中心に進めている。そのような取り組みから、日本ブラインドサッカー協会とも関わりがあり、今回のイベントに参加してもらうことになったと紹介した。また、オリンピックはスポーツの祭典であると同時に文化の祭典でもあるので、池坊華道会とも協力して文化の面でも大いに盛り上げていきたいと話した。

イベントの冒頭であいさつをする全日本空輸株式会社 代表取締役副社長 志岐隆史氏

 続くトークショーでは、浅尾美和さんと成田緑夢選手がステージに登場。開催が近付いてきた東京2020オリンピックについて聞かれると、両者ともスポーツ熱が高まっていることを実感していると答えた。

 さらに成田選手は2018年に平昌で開催された冬季オリンピックでメダルを獲得した際の感想などを聞かれると、「ゴールラインを切ったときの歓声や盛り上がりはオリンピックならではで、感動などはとても印象に残っています。ほかの大会にはない感覚ですね」とコメント。成田選手は現在はスノーボードを引退して、東京パラリンピックに向けて走り高跳びのトレーニングに励んでいることも紹介された。

 浅尾さんは元プロアスリートとして自国のオリンピックについて聞かれると、「オリンピックを目指している日本人選手がとてもうらやましいですね。応援されていた立場からすると、声援がものすごく力になっていたので、その声や拍手を選手に届けてあげたいですね」と話した。

 イベント当日はANAが導入を進めているローカウンターや樹脂製の車いすも用意され、浅尾さんと成田選手が体験し、ユニバーサルサービスの広がりを歓迎していた。

移動によく使っていた飛行機について聞かれると「映画が楽しみでした!」と答える浅尾さん
「Wi-Fiがないと生きていけない(笑)ので、最近の飛行機は最高です」と答える成田選手
ステージでローカウンターと樹脂製の車いすを体験

 トークイベントの終了後は、浅尾さんと成田選手がブラインドサッカーでシュートに挑戦したり、池坊華道会の「IKENOBOYS」メンバーによるレッスンを受けて、いけばなのワークショップに参加したりした。

 イベントに集まった人たちが見守るなか、浅尾さんは初めてのブラインドサッカーでもアスリートの素質を見せ、見事にシュートを決めていた。一方、経験したことがある成田選手は「VRのように頭のなかで仮想化されるのが楽しいです」と話していたが、なかなかゴールを決められずにこちらは苦笑い。

 いけばなのワークショップでは、お互い最初は周囲を伺いながらおそるおそる手を加えていたが、講師のアドバイスもあり、最後には生き生きと笑いを取りながら作品を完成させていた。

ブラインドサッカーに挑戦する浅尾さんと成田選手
ボールに鈴が入っており、転がったときの音とゴール後方からの掛け声でボールの位置を判断するのだが、ボールが足元のどこにあるのかさえ分からないのでかなり難しい
講師は池坊のイケメン若手華道男子グループである「IKENOBOYS」。ANAは同法人が主催する「Ikenobo 花の甲子園」にも協力している
イベント会場では一般参加者もプレイの感触や作品の出来に一喜一憂しながら楽しんでいた
会場にはANAがバックアップしている大坂なおみ選手の等身大パネルが置かれたフォトコーナーも設置されていた