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観光業界にますますの弾みを。沖縄観光コンベンションビューロー、「2019年 沖縄観光新春の集い」開催

2019年1月7日 開催

OCVB主催のもと、「2019年 沖縄観光新春の集い」が開催された

 1月7日、沖縄県内の観光業界のさらなる発展を願ってOCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)主催のもと「2019年 沖縄観光新春の集い」が開催された。

 宴の始まりを飾ったのは、沖縄の祝いの席にはかかせない琉球舞踊「かぎやで風」。続いて、沖縄伝統空手道振興会による空手演武が行なわれた。

会場入り口で参加者を迎える一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長の平良朝敬氏、ミス沖縄2019、沖縄観光親善使節の花笠マハエちゃん、マハ朗君
会場となった那覇市内のホテル「パシフィックホテル沖縄」の大広間には、観光業界を中心に多くの人が参加した
おそごかにゆったりと舞われる沖縄の祝いの席にはかかせない琉球舞踊「かぎやで風」
沖縄伝統空手道振興会による力強い空手演武で、厄を払う

 続いて登壇したOCVB 会長の平良朝敬氏は、「今年は、1954年(昭和29年)に任意団体である沖縄観光協会が発足してから65年の節目の年である。近年では旅行形態が多様化し、観光が物見遊山と言われた時代から人と人が交わる交流型のものへ進化している。沖縄を支点に、国内から海外へ、海外から国内へというトランジットの潮流の中で、東南アジアの中の日本の南の玄関口としての存在感を示してさらなる沖縄観光の振興を目指したい。

 今年はゆいレールの延長、下地島空港の開港、那覇空港連結ターミナルの供用開始など、受け入れ体制もさらに強化される。本格的な国際化時代を見据えて、満足度の高い安全、安心、快適な世界水準の観光リゾート地を目指す」と抱負を語った。

一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長 平良朝敬氏

 来賓あいさつでは、沖縄県知事 玉城デニー氏が登壇した。「沖縄県では、昨年3月にクルーズエリアとしての沖縄の優位性をさらに発信し人気向上を図っていくため、『東洋のカリブ構想』を打ち出した。8月には第1回沖縄空手国際大会を開催。多くの空手愛好家が世界中から集まり、お互いの技を競い合うとともに交流を深めた。

 今年はアジアを中心とした島しょ地域の市町が参加する『第23回島しょ観光政策フォーラム』の沖縄開催が予定されており、参加地域のさらなる相互協力の推進に努める。また、1719年に玉城朝薫により組踊が創作・上演されて300年の節目にあたる。年間をとおして記念公演などを行ない、沖縄の独特な文化の魅力を発信して観光資源化を図り、観光客の拡充につなげていく。

 外国人観光客の誘致に向けては、Wi-Fiなどの情報通信環境整備、観光消費額の拡大に向けたキャッシュレス化の推進、クルーズ船の母港化などの施策を推し進めていく」と具体的な施策や目標を述べた。

沖縄県知事 玉城デニー氏

 続いて、新しいコスチュームを身に着けたミス沖縄2019の3名が紹介され、華やかにステージに登場した。

 スカイブルーの玉城真由佳さんは、コスチュームについて「大きく羽ばたく鳳凰を図案にし、人と人とを結ぶという意味を込めたリボンをあしらっている」と説明。

 コバルトブルーのスピーナ瑛利香さんは、耳を飾るイヤリングについて「月桃の花をモチーフにした珊瑚ジュエリーで、白とピンクの淡い色彩が美しい」と話した。

 クリーングリーングレイシャスの譜久里美樹さんは、ミス沖縄としての活動が始まった1月1日からFacebookなどで日々の出来事をつづっていることをアピールした。

ミス沖縄2019の3名。左から、スカイブルーの玉城真由佳さん、コバルトブルーのスピーナ瑛利香さん、クリーングリーングレイシャスの譜久里美樹さん

 そして鏡開きへ。登壇したのは、沖縄県知事の玉城デニー氏、内閣府沖縄総合事務局 局長の能登靖氏、那覇市長の城間幹子氏、沖縄県議会議長の新里米吉氏、沖縄県経済団体会議 議長の石嶺伝一郎氏、沖縄県ホテル旅館生活衛生同業組合 理事長の宮里一郎氏、那覇空港ビルディング 代表取締役社長の兼島規氏、沖縄美ら島財団理事長の花城良廣氏、JATA(日本旅行業協会)沖縄支部長の與座嘉博氏、平良朝敬の10名。会場全員の「よいしょ」の掛け声で、景気よく鏡開きが行なわれた。

城間那覇市長の音頭に合わせ、乾杯

 乾杯の音頭を取る城間市長はあいさつで「観光という字は、光を観ると書く。人・物・事にそそがれるまばゆい光を互いに見つけながら、その光のもとにたくさんの皆さま方がここ沖縄に来ていただけるよう念願する。今年の干支は亥(いのしし)。一般的にいのししは猪突猛進と言われるが、歩きながら考えながら、突き進んでいきましょう」と述べ、杯を掲げた。

乾杯のあとの和やかな3ショット。左から玉城知事、平良会長、城間那覇市長

 沖縄県は5年連続で入域観光客数が過去最高を更新。今後もインバウンドを中心に増加が見込まれる。今後問われるのは受け入れ体制のさらなる強化であり、それに向けての決意を新たにした宴となった。