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鴨川シーワールド、世界初となる幻のサメ「メガマウスザメ」の全身骨格標本を12月7日から一般公開

2017年に捕獲された体長約5.4mの個体

2018年11月20日 発表

2018年12月7日 一般公開

鴨川シーワールドが「メガマウスザメ」の全身骨格標本の作製に世界で初めて成功。12月7日から一般公開する

 鴨川シーワールドは11月20日、2017年5月に捕獲された「メガマウスザメ」の全身骨格標本の作製に成功し、12月7日から一般公開することを発表した。

 2017年5月に千葉県館山沖で生きたまま捕獲された個体で、捕獲翌日に死亡したものの、調査研究に役立てるべく鴨川シーワールドが引き取って保存。2018年2月には、共同研究に携わっている“さめ先生”こと北海道大学名誉教授の仲谷一宏氏の解説のもと、公開解剖を実施。世界初の例と考えられる「卵殻」を発見する成果を挙げている。

 メガマウスザメは骨が水分を含んだ軟骨でできているために骨格標本として残すことができていなかったが、鴨川シーワールドでは特殊な技術を用いることで世界で初めて全身骨格標本の作製に成功した。

 公開翌日となる12月8日は、北海道大学名誉教授の仲谷一宏氏を招いて「『メガマウスザメ』特別講演レクチャー」を実施。12時30分から約30分間、マリンシアターで行なわれる。講演への入場は無料(入園料は別途必要)。

2月に行なわれたメガマウスザメの公開解剖
仲谷一宏 北海道大学名誉教授による特別講演レクチャーを12月8日に実施