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日本トランスオーシャン航空、「ウルトラマンJET」公開。Q/マン/セブンの脚本家・金城哲夫生家の聖地巡礼がきっかけ
10月30日就航
2018年10月29日 14:22
- 2018年10月29日 発表
- 2018年10月30日 就航
JTA（日本トランスオーシャン航空）は10月29日、機体側面にウルトラマンを描いた「ウルトラマンJET」の特別デザイン機を公開した。機材はボーイング 737-800型機で、登録記号はJA09RK。同機は10月30日の那覇～石垣線（JTA601便）から運航を開始する。
2017年8月、アニメツーリズム協会が選定する「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に、ウルトラシリーズ生みの親の一人である脚本家・金城哲夫氏の生家「金城哲夫資料館」が選ばれている。その縁もあって、資料館のある南風原町と沖縄県、OCVB（沖縄観光コンベンションビューロー）がJTAに機体デカールを依頼、今回の実施となった。
デカールのデザインは左右で異なり、機体の左側面には沖縄の海とブーゲンビリアを背景に初代ウルトラマンが飛んでくる様子を描いた勢いのあるもので、右側面には現在放送中の最新作「ウルトラマンR/B（ルーブ）」と、2017年に放送された「ウルトラマンジード」が描かれている。なお、ウルトラマンジードは沖縄県の支援を受けて県内でロケを実施するなど、こちらも沖縄と縁がある。このほか、機内には特製のヘッドレストカバーを用意する。
同日、JTA格納庫で除幕式が行なわれた。JTA 代表取締役社長の丸川潔氏は「アニメ聖地88」選出に端を発した経緯を説明、「県内の人間は金城さんが沖縄出身であることを知っているが、もっとたくさんの方、海外の方にも沖縄が『ウルトラの島』であることを知っていただきたい。聖地巡礼というツーリズムの潮流があるが、JTAも沖縄のファンを増やすべく取り組んでいく。
機体を使った発信という点では、美ら海水族館とコラボレーションした『ジンベエジェット』が知られているが、空手発祥の地・沖縄をアピールする『空手ジェット』や、先ごろ引退された安室奈美恵さんの「AMURO JET」があり、今回で第4弾。
ウルトラマンは子供たちに夢や希望、勇気を与える存在。同じように、（ウルトラマンJETが）沖縄に対して夢や希望、勇気を与える存在になれればという期待を込めて、本日お披露目をさせていただく」とあいさつ。
沖縄県 文化観光スポーツ部 部長の嘉手苅孝夫氏は、「私もウルトラ世代。小学生のころにウルトラQやウルトラマンを毎週見ていた。それから何十というシリーズが続いて、つい最近ではウルトラマンジードを沖縄県とOCVBで支援させていただいた。アニメ聖地88に選ばれたことで、地域振興・観光振興に尽力していきたい。JTAの特別デザイン機は第4弾ということだが、これからも時季に合わせたものを第5、第6と続けていってほしい」と期待を表明。
OCVB 部長の玉城扇氏は、会長 平良朝敬氏のメッセージを代読。平良氏からは「ウルトラマンはテレビ放送開始から50年経った今でも子供たちを魅了するヒーローで、海外でも人気が高く、昨年県内でテレビ版と劇場版のロケを行なったウルトラマンジードは、海外のネット配信で18億回以上の再生を記録したと聞いている。金城哲夫氏が脚本を務めたウルトラマンを描いた『ウルトラマンJET』の就航により、空を飛ぶウルトラマンが人々を魅了し、子供たちに夢と希望を与え、ゆかりの地である沖縄の魅力を世界へ運ぶ架け橋になればと願っている」とのコメントが寄せられた。
その後、関係者による除幕式を実施。さらに集まった子供たちの呼びかけに応じて、ウルトラマンが登場。特別デザイン機を背景に子供たちとの握手などに応じた。
ところで偶然にも、金城哲夫氏の姪で、金城資料館の館長・金城和夫氏（哲夫氏の実弟）の娘の熱田花梨さんがJTAのCA（客室乗務員）として勤務しており、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88に叔父の資料館が選ばれたことを、とてもうれしく思っています。お盆に帰省したときに父（金城和夫氏）からこの特別デザイン機の実施を知らされて、今日まで楽しみに待っていました。沖縄県ではウルトラマンの放送が一時期途絶えてしまったので、今回の就航で子供たちのファンを増やしていければ」と喜びを表現した。
なお、ウルトラマンJETの運航スケジュールは当日と前日分をJTAのWebサイトで告知する（11月上旬公開）。
